パソコン修理受託で1日がつぶれた日
朝、知り合いが予期せず訪ねてきた。パソコンが不調になったので新品を買いに行くから同行してほしいとの話。
データが全部消えたという。まず見てみましょうということで、ノートパソコンを持ってきてもらって開けてみる。
サインインできませんとの表示が出ている。それにしてはサインインの画面が出てきて、パスワードを入れるとトップ画面が出てきた。
データが全部消えたとか言っていたが、まずはOSを初期化してみよう。内臓ディスクに記録されている再インストール用のOSを使って始めたが、初期化が半分ほど終わったところでエラーが出て終了。
ATOKのインストール画面が出てきたりしてやはりおかしい。起動するたびにWindowsの準備をしていますと表示が出て時間がかかる。
マルウェアが・・・とかいう表示もある。MalwareBytesを入れてみる。スキャンすると何十行も隔離したというファイルが現れた。
マルウェアを呼び込んだのは一昨日の夜中の12時半ころ、昨日の朝6時過ぎにマルウェアが跋扈し始めている。そんな経過ですかと聞くとその通りだと。
Windows7の機械でその後有料でWindows10にアブグレードしているがバージョンは1909、バージョンアップは特にやっていない模様。
それにヘンテコなソフトがてんこ盛り。ATOKを入れているのは良いが。
不要なソフトをアンインストールしてみる。マカフィも入っていたが、金を払っていないので死んでいる。
いろいろ外して、少し軽くなったところでまずユーザーが作ったファイルが残っていないか確認。エクスプローラーでみるとドキュメントやピクチャーのフォルダーは空っぽだが、Windowsのフォルダーからユーザー、ユーザー名と辿るとファイルが残っていた。これが残っていれば、被害は最小限に抑えられる。
デスクトップ、ドキュメント、ピクチャー、それに連絡帳かそんな名前のファイルをUSBメモリーに移す。
その後再度クリーンインストールを試みる。知人はWindows10へのアプグレード用?のソフトを買っていてそのUSBメモリーがあったので楽勝と思われたが、Windows10からこのソフトを使ってWindows10を再インストールするには、起動ドライブをUSBに変更しなければならない。NECのLavieはF7を叩く。
Boot Driveの選択画面が出るが、cddriveとハードディスクしか表示されない。失敗。
もう1回、内部のドライブからの初期化を試みるが、やはりエラー発生。
最近私がクリーンインストールした機械は、確かクラウドからソフトをダウンロードしてインストールした。同じことができないかと調べると、Windows10のバージョンが2040以降でないとダメだと書いてあるものがあった。
仕方がない、1909を20H2にアップグレードするためにMicrosoftのサイトから更新プログラムをダウンロードしてやってみる。←今ここ。
一方、知り合いは、ファイルが回収できれば、機械は新しいものを買いますと、その場で私に注文させる。通販サイトを調べてMicrosoftのOffice入りのノートを私の新しいデスクトップと同じほどの値段で買った。
私はLENOVOを勧めた。国産品は格好はいいが、インストールされているWindowsに余計な機能がついていたりして、いったんおかしくなると他のLENOVOと同じ手法では回復できないこともある。
今直している機械が一応使えるようになれば、誰かにあげればいい。ダメだったらどうしよう。捨てなさいというのも少し惜しい気もするが、治る見込みもないのにあまり時間をかけたくない。
知人はマルウェアを取り込んだといってもピンとこなかったらしい。ファイルもバックアップを取っていなかった。ランサムウェアといって身代金を払わないと中のファイルが使えないという悪さをするソフトがありますねというと理解してくれた。
一般の人は、みなこんなものだろう。パソコンなんか耐久消費財になっているんだ。
でも7年くらいも使っただろう。まあ、長持ちさせた部類ではなかろうか。
助言
1 自分で作ったファイルは、定期的にコピーを取り別途保管しておく。外付けハードディスクも安くなっているし、USBメモリーも大容量のものが手の届く値段で売られている。
2 必要と確信できないソフトはインストールしないこと。パソコンの処理スピードが遅くなることがある。
3 セキュリティソフトは、Windowsに組み込まれているもので足りるようになっているともいわれるが、今回の例はそうとは言えないことを示している。
セキュリティソフトは一定の期間ごとに支払いが必要。金を払わなければ死んでいる。
4 Windowsのセキュリティ関係のソフト更新は毎日のようにある。OSのバージョンアップも年に1回から2回。人に先駆けて更新する必要はないが、少なくとも遅れすぎないようにバージョンアップは必要。
5 Windowsは、メンテナンスがいらない機械ではない。とても使いにくい手間のかかるソフトになっている。特にonedrive は迷惑なクラウドだ。
4/12の夜遅くなってもOSの更新は終わらなかったのでそのままにして寝た。翌朝見てみると失敗したらしい。Malwarebytesがまた起動してどっさりとPUPを表示している。
こりゃだめだ。クリーンインストールしたいが、BIOSを呼び出してBoot Driveが変更できない。だが、Windows10のUSBメモリーからのセットアップを開始できた。すべてのアプリ、ファイルの消去を指定。今度はうまくいくか。←今ここ。66%完了。
治ったら知人にネットサーフィンは、古いパソコンでやるように伝えよう。どうせまた怪しいところを見るんだから、同じことになるのは確実。
助言追加
6 ネットでは人知れず、個人の趣味を追求することができます。そして趣味追求の成果をパソコンの中に保存しておくと、パソコンが故障しても修理に出せない場合があります。例えば、未成年の子供の画像が山ほど入っていたような場合です。
人に見せたくない画像などは、パソコン本体ではなく、外部メモリーに保存しておきます。USBメモリーなど。
そうしておけば、パソコンが故障しても外部メモリーを外せば、何食わぬ顔をして修理を依頼できます。
銀行などのパスワードなども、パソコン本体ではなく、外部メモリーに保存して使う時だけ短時間つなげばリスクが減ります。
まだインストールプロセスが続いていますが、今度は大丈夫らしい。
読者から調整、稼働確認済の1万円の中古ノートパソコンが売られていると聞きましたが、私を手こずらせているようなこういう機械がいっぱい捨てられるようになれば、1万円のノートでもまだ使えるものは出てくるでしょうね。
そういうものと格安SIMを入れたモバイルルーターを組み合わせれば、固定ネット回線がなくてもインターネットで情報を得ることはできます。私設空間線量率測定システムの末端システムの3か所は簡易なパソコンとモバイルルーターで画像を作成して送信しています。
この方式ですと私のほうで遠隔操作で集中管理ができます。1か所年間3600円ほどのSIM費用が掛かりますが、パソコンの知識のない方にも置いてもらえるので、これからはこの方式が増えるかもしれません。
2/13、夕刻に差し掛かり、クリーンインストールか終わりました。やれやれ。でも、これから設定です。マイクロソフトのアカウントは?と聞くと 「そんなの知らないわ」
そう、メールアカウントも照会しないとわからないようなことを言っていました。
私のレンタルーバーでメールアドレスを作成。このアドレスを使ってマイクロソフトのアカウントを作ります。メールソフトサンダーバードを入れてメールもできるようにしました。
WIMDOWS10のバージョンは1909。20H2に更新しないといけません。その前にセキュリティ関係のパッチがいっぱいインストールを待っています。
他の作業をやりながらですが、2日がかりの作業となりました。挙動に不審な点はなくなりましたが、やはり動きは遅い。
予備のパソコンとして手元に置いておくように勧めました。
次は新しいパソコンが来た時のセットアップで半日つぶれるでしょう。
それにしても振り返ると、ハードは特に悪くなかったようだ。なぜ、OSの初期化ができなかったのか。ソフト的にそれを阻む要因があったのだと思う。
クリーンインストールもできなく、OSバージョンによってクラウドからできない、となると回復はとても厄介だ。
Windows 10で「アカウントにサインインできません。この問題は、アカウントからサインアウトし、…」というメッセージが表示される場合の対処方法マルウェアに関してはいろいろな情報があります。
OSの再インストールでも排除が困難な、UEFIファームウェアに感染するカスタマイズされたブートキットを発見 4/14、知人の新しいPCが到着し、セットアップを手伝った。脇に座って一緒にやるというが、ソーシャルディスタンス確保のため、小型のポータブル液晶ディスプレイを用意し、風下に座ってもらうことにした。
マイクロソフトアカウントを新たに作るというので、知人が前から使っているアカウントを登録しようとしたら、すでに登録済だと。これを使って始める。
プロバイダーのくれたメールアドレスをマイクロソフトに対してはIDとして使っていること、メールを送受信する際のパスワードとマイクロソフトのアカウントを使う際のパスワードは別物であることを説明。
Windows10が動き始めたが、知人の名前が漢字で表示されている。はー、以前そんな誤った漢字名を登録したのか。
やはり嫌だというので、英字のローカルアカウントに変更。Officeのシリアルナンバーを入れる。
前回コピーしてあったドキュメントやピクチャーのフォルダーの知人自作ファイルをPCに戻す。「ユーザー」から知人名のフォルダーに入って、それぞれに戻したつもりだが、USBにコピーした時の名前のつけ方が悪くて、どこに戻すべきかわからない。
たくさんのファイルがあるが、消失して本当に困るのはあまりない?感じ。必要なファイルが見つからなければ、このUABメモリーの中を探しなさいと伝えて渡した。何か月か前だが2千円ほどした容量の大きなものだ。
メーラーのアウトルックの設定がうまくいかない、最初は、アウトルックのメールで設定したほうが良いと書いてあるものもある。私はアウトルックを使うつもりはないので、誰かに頼みなさいと放棄した。
私のカスペルスキーの適用PC枠が開いているので、ダウンロードして入れた。アクチベート。
すぐに新しいメールを見たければ、古いパソコンのサンダーバードを立ち上げれば受信も送信もできる。
ブラウザーはエッジを使うつもりらしい。左または右側にリンクのリストを表示する方法がわからない。
とりあえず、これでなんとかパソコン利用は復活するはず。
2時間半ほどかかった。
Windowsプリインストールモデルについてハードディスク交換したりした場合に、認証を有効なままに保つ方法がわかりませんでしたが、次の記事によるとハードディスクも交換可能のようです。
Windows10 をクリーンインストールする 2つの方法そうであれば、あとはユーザー自作ファイルが保存してあればなんとかなります。