どうせ暇な私、「パンク修理します」と胸に書いてスーパーの周りを歩いたら小遣いが稼げるかもとすぐ思う。もちろん、地震・原発事故被災者の方は、無料!
自転車のパンクにもいろいろあるが、チューブに小さい穴が開いたくらいなら、15分もあれば直せる。バルブの虫ゴムが古くなって空気が抜ける場合は5分だ。
ただ、チューブが裂けている場合やタイヤに穴が開いているような場合は、チューブやタイヤを取り替えないといけないから、前輪で25分、後輪で小1時間かかるだろう。マウンテンバイクのようにレバー一つでタイヤが外せるタイプは、タイヤ交換でも前輪後輪ともに20分程度だろうか。
チューブに小さな穴が開き、空気が抜けた場合は、市販の500円前後で買える「パンク修理セット」一つあれば直せる。ただ、最近の外国製の安い自転車は、最初からチューブが頼りない場合もある。自転車のタイヤとチューブは消耗品だ。
まず、タイヤとチューブを交換する場合を例示する。
@ 必要な工具等
右から、空気入れ、錆取り・潤滑用シリコンオイル、モンキースパナ、プライヤー、鋏、ペンチ、古歯ブラシ、軍手。

錆取り・潤滑用シリコンオイルは、ナットが錆び付いている場合に必須、作業が終わってから回転部分に少し注しておくと回転が滑らかになる。油は、埃がついて取れなくなるので使わない。
鋏(ハサミ)は、新しいタイヤの包装を外すためなどに必要。古歯ブラシは、汚れ落しに便利、この作業の時は、パンク修理用のヘラが見当たらなかったために、ヘラ代わりにも使用。軍手は、手の汚れと怪我の防止に必須。
写真には載っていないが、新品のタイヤとチューブももちろん用意してある。今回は、タイヤとチューブのセットで998円だった。
A まず自転車をひっくり返す。

B 前輪の軸の両側のナットを外す。
ナットのプラスティックカパーは手で外せるが、堅くて外れなければペンチやプライヤーを使う。ナットの内側には、座金、泥カバーの支持棒、荷台の支持棒、車体の穴に嵌めるところがついた座金、車体の前輪を嵌める切れ込みの順となる。

何がナットの内側にどんな順番でついていたかは、覚えておく。デジカメで写真を撮っておくのも良い。
C 前輪の空気を抜き、車体から前輪を取り外す。空気を抜くのは、前輪のブレーキの間を膨らんだタイヤでは通り抜けられないため。空気を抜くためには、チューブからリムのスポークのある側に突き出ている空気注入用バルブのゴムキャップを外し、空気漏れを抑えるナットを緩め、バルブを左右に動かすとシューと空気が抜ける。
ここは、虫ゴムのついたバルブを抑えるナットの締め方で空気を入れたり、保持したり、抜いたりする仕組みとなっている。空気が入らない場合は、少し緩める。空気を抜くときは、ナットを緩めすぎると、ナットと虫ゴムのついたバルブが飛び出すことがある。
空気を抜き、タイヤを外したら、空気注入口の根元にあるナットを外し、出っ張りを内側に押し込む。タイヤとチューブを外す作業をやりやすくするためだ。

D 車輪からタイヤとチューブを外す。ここでは、本来はパンク修理セットについている樹脂製のヘラ状のものを使うが、今回は歯ブラシで代用した。ここでは、かなり力を入れることもあり、バチンと折れるようなものは使わない。歯ブラシの柄は、太くて使いにくかった。

バルブのあるところから離れた部分のタイヤをヘラでこじってリムから外していく。タイヤの片側、チューブ、タイヤの他の片側の順で外す。もともと、リムの縁は立ち上がっており、タイヤの円周より長いはずだから、簡単には外れない。だが、最初の一部を外せれば、後は簡単だ。
E 新しいタイヤとチューブを取り付ける。
タイヤとチューブのセット販売品は、最初からチューブがタイヤの中に入っているが、別々に買った場合は、タイヤの中にチューブを入れておく。
チューブには、新品のバルブがついているがナットなどは全て外し、リムの穴から空気注入口の出っ張りが少し出るようにしておく。

タイヤとチューブの取り付けは、外す時と逆の手順になるが、今度はバルブのついた場所からはめていく。最後の15cmから20cmを入れるところが一番難航する。しかし、無理やり入れても、タイヤが切れたり伸びたりはしない。
リムのチューブが落ち着くところには、スポークの取り付け部分があり時として鋭くなっていることがあるので、通常、ゴムの細いベルトが敷いてある。リムにタイヤとチューブを嵌める前に、その保護用のゴムがあるか確認する。古いものがあれば、そのまま使う。
F タイヤを嵌めたら、空気を入れてタイヤのバランスを確認する。Eの部品を嵌めて軽めに空気を入れる。トントンと地面に落とすような感じで振動を与え、チューブがどこかでたわんでいないか調べる。リムの内側にはまっているタイヤの深さが均一かも調べる。
バルブの付近は、チューブが横に広がりタイヤが中まではまっていないことがある。次の図の青い部分はチューブが広がっている。このような状態なら空気を抜いてバルブに近い部分のタイヤが奥まで入るように強く押し込む。

G 車輪を嵌める。Bの逆の順に支持棒などを取り付け、一番外側のナットで仮とめする。空気を入れ、タイヤを回し、車輪軸が車体に対し90度の角度になっているか、ずれていないか調べる。
問題がなければ、ナットをしっかりと締める。タイヤの空気も必要量入れる。タイヤの空気は、空気が多いほど、つまりタイヤが堅いほど速く走るが、乗り心地が悪くなるし、腰を痛めることもある。道路にある盲人用の案内タイルを乗り越えるときに、わずかにそれとわかる程度の柔らかさになるよう、乗る人の体重に合わせて調整する。
今回は、写真を撮りながら作業をしたことや、籠の補修もしたので約1時間かかってしまった。
パンクを修理する場合は、車輪を外さなくても、次の手順で済む。
A チューブの空気を全て抜き、リムの片側からタイヤの端を外側に外すことだ。パンク修理セットには、樹脂製のヘラ状のものが付いていて、これをリムの内側に差し込んでタイヤの端を外す。この時、バルブの根元のナットを回してバルブがリムの穴の中に入るようにしておく。
タイヤの端の部分にはワイヤーが入っていて、外しにくく感じるだろうが、力を加えて外せばよい。そして、タイヤとリムの隙間からチューブを引っ張り出して傷や穴を探す。
B 空気漏れの穴は、ある程度大きければ、チューブのバルブから空気を入れると空気が漏れる音がするから容易に分かる。分からなければ、石鹸液を塗るのはよく知られた手法。
C 穴が見つかったら、空気を抜き、石鹸液を良く拭き、穴の周囲をサンドペーパーで擦る。そして、セットに入っているゴムのパッチの透明なフィルムを剥がし、これとチューブの穴の周りにゴムのりを塗る。
たくさん塗る必要はないし、塗りすぎるとかえってよくつかない。そして数分置き、ゴムのりがよく乾いて指でさわってもペタペタしない程度に乾いたら、両者を接着させて平らなところに置いて木槌などで叩く。普通、木槌などないから、木片などを探してその上から金槌などで叩けばよい。
D 後は、また空気を入れて、漏れがないことを確認してからチューブをタイヤの中に戻す。この時もチューブの空気は抜いておかないといけない。チューブのバルブをリムの穴から出してナットで止め、タイヤの端をリムの内側に戻す。このときもヘラを使い、ねじ込む。
チューブのバルブに虫ゴムのついた空気漏れを止める部品を差込み、ナットで上から抑える。そして、空気を入れてタイヤを膨らませれば完成だ。
名前を知らないが、バルブに差し込む「虫ゴムのついた空気漏れを止める部品」の虫ゴムが古くなったために空気が漏れることはよくある。上に書いた手順の中で、何度も空気を入れたり、抜いたりするが、空気を入れるたびにこの「虫ゴムのついた空気漏れを止める部品」とそれをとめるナットを付けなればならない。
確かに面倒といえば面倒なのだが、自転車を愛用する人が、5日も修理に出したままにしておくのも不便極まりないだろう。自分で挑戦してみて、手に負えなければ自転車に頼むのが良い。
前輪なら冒頭に書いたように車輪を外して作業をしたほうがやりやすいように思うが、後輪は車輪の着脱が容易でないので、上の方法をとるしかない。
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