数日前から時々高い値が出るので、測定器の設定を変えて、0.3μSv/hを越えたら警報音が鳴るようにした。0.4μSv/hを越えると表示画面の下半分の色が変わるようになっている。
2014/6/30、前夜からこの日午前にかけて何度か警報音が鳴ったので、午後から記録を付けた。
13:32 0.33
14:12 0.47 15:37 0.34
15:48 0.37
16:18 0.42 16:26 0.33
17:26 0.33
19:50 0.47 屋外、短時間に他に2回
20:35 0.45 20:50 0.3超
21:06 0.42 21:20 0.37
23:19 0.33 直前エアーカウンター0.08→0.2表示
23:33 0.33
23:36 0.33
最初、私が疑ったのは、@ 故障、A 屋内のなんらかの電気器具の影響
だが、23時19分には並べてあったエアーカウンターも高い値を示した。@はない。そして、屋外でも立て続けに3回も鳴ったから、Aも棄却。
残るのは、B 宇宙線やラドンなど自然放射線の影響
2014/6/30の宇宙天気予報によると、次のとおりだ。
00-24h :
Solar Flares : Eruptive (C-class flare expected, probability>=50%)
Geomagnetic Activity: Quiet (K<4) expected
Solar Protons : Quiet
宇宙線ではないようだ。ラドン? 窓を閉めた屋内でこんなに上がるか?? これでもない。となると、やはり
C 福島第一原発から放出された放射性物質の飛来 か
D 廃棄物リサイクル施設、ゴミ焼却施設から放出された放射性物質の飛来だ。
C、Dについては、風向きを調べたが、もろにこっちにきているとは思えないのだが。
この10時間余の累積線量1.17μSvだから平均0.113μSv/h。いつもより低い!
さあ、どうやって原因を調べようか。測定器を持って走り回るしかないようだ。
・・・・・
読者のコメントで電波が犯人ではとの疑いを強め、測定器をアルミフォイルで包んでみたが13分後にピッと鳴ってしまった。アースを付けないといけないかも。
そもそもSOEKSの計数、表示関係の電子回路が電磁波の影響を受けやすいのではなかろうか。GM菅が電波によって誤作動しているというよりどうもそちらの疑いが濃厚だ。
何か電導性のある袋に入れておけばよいかもしれない。
電磁波原因説はさらに立証を要するが、携帯電話の電波が原因になっていることはまず間違いないようだ。そして、GM管に入感しているのではなく、その出力コードか何かに作用して回路が多数入感があったと勘違いしているのだろう。
ちゅんさんのコメントで一気に解決のめどが見えた。
SOEKS DEFENDERは10秒ごとの入感数を12回分記録してその平均値に相当するμSv/h数を表示している。そして、3倍以上の増加または10倍以上の減少があるとその1回分だけの数値が表示されるとともに、過去の11回分の記録がキャンセルされる。
次の表でAはホットスポットに近づいたときのような場合。次第に入感数が増えていけば、漸次表示値が上がっていく。
Bは、電波障害で入感数の誤認があった場合。0.37(に相当する入感数)は、直前計測値の3倍を超えるからこの値がそのまま表示され、それ以前の値は無視される。その後は、大きな変動があった値に次の10秒分の値を加えて12分の1にし、その次の値を加えてまた12分の1にするという計算を繰り返すようだ。

Cは、電波障害で入感数の誤認があったが、その値が特に大きく、次の10秒の入感数がそれの10分以下になる場合だ。この場合、大きな値は無視されるから小さな値から始まり、しかも私の推測では、値が二つしかなくとも12分の1にしているようだからその後1分余の値は特に低くなる。
まあ、10分の1だからこのようなケースはまれだと思う。
ちゅんさんのコメントでは、0.33、0.37、0.42、0.56がよく見られた数値のようだし、私の記録では0.33、0.34、0.37、0.42、0.45、0.46、0.47と少し多様だが0.5を超えたものはまだ見ていない。
ちゅんさんと私の設定の共通点は、0.3μSv/hを警報音発生のしきい値に設定し、長時間音を聞いて観察していたこと。私は、前は音を消していたのとしきい値を0.4μSv/hに設定していたので気づくのに遅れた。
では、この高い値は警戒すべきか?
私がフィールドワークで経験したところでは、放射性物質を含んだと見られる空気の塊が流れてきて空間線量率が上がったと見られることはしばしば見られた。ただ、その場合でもほんの一瞬だけ測定値が飛び跳ねて上がり、すぐに下がったという例はあまりない。
エアーカウンターでの測定例だから、SOEKSの反応とも違う面があって比較はできないが、1分とか、2分と通常より高い値が続くことが多い。
SOEKSの測定結果で10秒間だけ測定値が上がり、すぐ下がるというような例は、放射性物質を積んだトラックが強い放射線を発しながら高速で目の前を通り過ぎたような場合しか考えられない。
上にある私の測定結果は、やはり電波などの影響と見てよいのではないか。電磁波の有害性の問題は別にあり、こちらも注意しなければならないが、まず被曝の面ではあまり心配なさそうだ。
もちろん、警告音が鳴ったらその後の数値の変化を確認することは怠れない。すぐに下がらないことだってありうるのだから。