・牛乳乳製品
日本乳業協会は、2012/2/29、明治や森永乳業など大手を含むメーカー116社の牛乳131商品に、福島第一原発事故に伴う放射性セシウムが含まれていないか各社がそれぞれサンプル検査し、全てで検出されなかったと発表した。
内訳は、原子力災害対策本部指定地域(17都県)の110工場の117製品と原子力災害対策本部指定地域外の7道県14工場の14製品。2012/1と2012/2月に製造された商品を調べた。
検出下限値は、1kg当たり10ベクレル。2012/4月から新たに設けられる牛乳の基準値は1kg当たり50ベクレル。
Q&Aから
Q8:なぜ1カ月間の調査期間を設定したのか。
A:今回の検査は任意であり、検査機関の能力も考慮し、検査依頼、結果の入手などを含め1カ月は必要と判断しました。
Q9:17 都県に約170 工場あると聞いているが、それよりも少ない工場数なのは?
A:現在までに報告頂いた結果です。今後追加の報告があれば、追加公表致します。また、牛乳を製造している工場のみを対象としていますが、「約170 工場」には牛乳(種類別)を製造していない工場(成分調整牛乳や加工乳、乳製品は対象外)も含まれます。
Q4:新基準値案についてどう考えるか?
A:十分な基準と考えるとした上で、識者の見解を紹介。「食品に由来する放射線を防護する目的としては、現在の暫定規制値(牛乳・乳製品のセシウムであれば200 ベクレル/kg)で十分機能している。したがって、仮に新基準値である牛乳(50 ベクレル/kg)や食品を飲み続け、食べ続けたとしても、健康に対する影響はほとんど無視できる、あるいは無いに等しいと考えられる」
NPO法人TEAM二本松は、同チームの調査でメーカーによっては最大14ベクレルを検出した商品があるといい「今後も監視を続けていきたい」と話している。
・・・日本乳業協会のQ&Aは、苦渋が滲み出ている。やはり国産牛乳乳製品は控えたほうがよさそうだ。福島県産原乳を使っているのは福島県内のメーカーと茨城県の1社、栃木県産原乳を使っているのは栃木県のメーカーと神奈川の3社、茨城県の2社、埼玉、東京の1社。
2012/02/21 12:03 東洋経済オンラインから
2011年9月。明治が東京・町田市の学校給食に提供している牛乳から、セシウム134と同137が合計で6ベクレル/キログラム検出された。その後、12月6日に生後9カ月以降の乳児用粉ミルク「明治ステップ」(850グラム入り缶)からも、同30.8ベクレル/キログラムを検出。明治は、セシウムが検出された粉ミルクと同じ期間に生産した粉ミルク約40万缶を無償で交換することを決めた。
粉ミルクの汚染元調査でも、明治のずさんさが浮き彫りとなった。「粉ミルク回収発表の前日に、原材料で重大なトラブルがあったとの社内連絡があり、当日、係長以上は社内待機とのことだった」と、ある社員は打ち明ける。ところが、「翌日の発表では、『原材料』が『空気汚染』に変わっており、皆驚いた」と言う。たった1日での原因究明に「正確に確認せずに発表したのではないのか」(服部氏)との声も上がる。
空気汚染の可能性が高いならば、「空気を取り込むフィルターのセシウム汚染の状況を検査し、公開すべき」(同氏)だが、明治は検査すらしていない。実際にセシウム入りの粉ミルクが製造された埼玉工場は、所轄の春日部保健所が問題発生後に内部視察を行っているが、「法律違反ではないため、使用フィルターを明治が企業秘密としている以上、公開できない」としている。
・コメ
放射能で汚染された玄米を精米して水で研ぐと、放射性セシウムを7割以上除去できることが、放射線医学総合研究所の田上恵子さんの研究でわかった。
福島県内で採れた約200ベクレルのセシウムで汚染された玄米のセシウム濃度と、82〜98%に精製された米を水が透明になるまで研いだ後の米のセシウム濃度を比べた。その結果、一般の白米と同じく91%まで精製した後に米を研ぐと、73%のセシウムを除去することができた。精製割合を80%台にしても、除去率はほとんど変わらなかった。
田上さんは「国の検査は玄米で測っており、たとえ数十ベクレルの値が出ていても白米を研げば、3分の1以下になる。安心して食べて欲しい」と話している。
・・・99ベクレルのセシウム汚染玄米をよく研いで炊けば、水分も加わり33ベクレル/kg以下になる。私は安心だとは思わないが。
2012/3/7、2012年のコメの作付けを巡り1kg当たり100〜500ベクレルの放射性物質が検出された地域でも国が市町村の判断で作付けを一部認める方針を示したことについて、対象となる福島県内の7つの市と町のうち6つの自治体が作付けを行うことを決めた。
・水
南相馬市のHCR_OPCOMで活動するBansho氏が3/1に次のツイート。
「青く発光する水道水。南相馬市民の緊急通報により聞き取り調査したところ、浴槽に貯めた水道水の下層部が青く変色し発光しているという情報を入手。市民が心配し水道部に問い合わせしたが検査しないという。」
・・・チェレンコフ光を連想させる。圧力容器内に燃料を入れてある場合、上から眺めると青い光が見えるという。南相馬の水道水にどれだけの放射性物質が含まれているのか! (荷電粒子が物質中を運動する時、荷電粒子の速度がその物質中の光速度よりも速い場合に光が出る現象)
同じくBansho氏の3/9のツイート
「南相馬市原町区の地下水からヨウ素131検出。《I-131:9.90Bq/kg》 妊娠中の、乳幼児、幼児、子供も大人もとにかく絶対に口にしてはいけない。」
・・・まだヨウ素が検出されている。水道水は、セシウムのほかにもトリチウムの汚染もある。医師の方のツイートで「紫斑が脚にいっぱいの方診ました。採血では異常なく、飲料水をミネラルウォーターにかえたら治ったと報告うけました。」とある。地域は不明。
飯舘村は簡易水道だという。
埼玉県営浄水場の浄水発生土のセシウム濃度の推移。行田だけ上昇している。これから雪解け水が増えるとどう変化するか。群馬県山間部の汚染は強い。

行田は利根川本流、大久保と吉見は荒川、庄和と新三郷は利根川支流の江戸川から取水しているようだ。利根川本流のセシウム濃度が下がっていない恐れあり。
・水産物
1μSvを超える魚たち
こんな魚が売られていることが信じがたいが。