内部被曝防止: ずくなしの冷や水

2013年04月19日

関東は福島県下に劣らない土壌汚染 健康被害も並ぶだろう

(この記事は表を改訂して新しい記事を起こしたことに伴い書き直した)

私は、福島第一原発事故による健康被害は、初期のプルーム襲来による被曝とその後の飲食物、土ホコリなどによる被曝との二つの要因によって規定されると考えている。

初期のプルームの襲来状況については、各種データを集めて自分なりに整理がついたが、この先何十年にもわたる放射能との戦いでおぼろげにでも敵の所在をつかむ手がかりとなる土壌の汚染については、決定的にデータが不足している。

文部科学省の空中測定マップはあるが、汚染度の階層区分が大きすぎて現に生じている現象を説明する材料としては使えないし、そもそも民間が測定した密度水準との乖離も見られる。

やむを得ず、民間人や米軍などが実施した土壌調査結果を活用できないかと工夫してみた。市町村単位ではサンプル数が絶対的に不足だが、小選挙区ごとにとらえれば、かなりの小選挙区で一応、整合的な推計値を導くことができそうだ。

次の表は、市町村別の測定データを小選挙区ごとにまとめ、雨樋の出口や雨水がたまりやすい場所などで放射性物質が集積しやすい場所のデータ、逆に特殊な環境条件で放射性物質が検出されなかった場所のデータを排除するために、平均値ではなく、中央値をもってその小選挙区のセシウム密度の指標とした。

手元の土壌調査結果のデータは、関東、南東北を中心に3,000件弱が入力済みだが、小選挙区によっては不足が否めず、さらに収集が必要だ。松戸市などの千葉6区が4件しかないのに驚き、急遽、常総生協のデータを加えた。東京都豊島区はわずか1件だから他のデータが見つかるまで集計除外にしたが、地域的に土壌調査のデータを探しても見つけがたいところがある。

以下に掲げる集計結果は、標本数が8件あれば中央値を計算してその地域の指標としており、暫定的な試算値に過ぎない。

結果について少しコメントしよう。
@ 小選挙区ごとの格差は、私の予想をはるかに超える大きなものだった。文部科学省の空中測定マップでは、1万Bq以下は一括り、1万から3万、3万から6万と刻みが大きいために格差の実感が薄れる。
関東の濃厚汚染地帯は平米5万から10万ベクレルのセシウムのグラフご参照。

A 平米6万ベクレル超(文部科学省の空中測定マップで第四階層と第五階層に入る)に、福島1、東京17、福島2、東京16、福島5、栃木3、東京1、千葉7、千葉4、千葉6、千葉13、東京13、東京14、千葉9、千葉5の15の小選挙区が入った。福島が3、東京が5、千葉が6、栃木が1だ。

東京17区、葛飾区のサンプル22個の分布は次のようになっており、11番目と12番目の平均が19万5千Bqとなった。濃厚汚染地帯としては、水元公園が知られている。(個人的には、水元公園には立ち入りたくない)

東京16区は、上篠崎郵便局近くで極めて高い空間線量率が検出されており、江戸川の河川敷も軒並み濃度が高くなっているから標本数が16と少ないが、非現実的な数値ではない。

B 平米3万ベクレル超(文部科学省の空中測定マップで第三階層に入る)は、茨城、宮城が3、千葉が2、福島、群馬、埼玉、東京、静岡が1となり、ぐんとエリアが広がる。

ここで注目して欲しいのは、郡山市の南に位置し、須賀川市や白河市を擁する福島3区よりも高いところがいくつもあることだ。千葉県佐倉市や千葉県千葉市花見川区、江東区が福島県下よりも平均的に見て土壌セシウム密度が高いと想像できる方がどれだけおられるだろう。

C 平米1万ベクレル超(文部科学省の空中測定マップで第二階層に入る)になると、22小選挙区が該当し、この中には会津地方の福島4区が入る。

前橋市や東京都瑞穂町の属する小選挙区は平均的に見て会津並みの土壌汚染密度であると想像する人もまずいないだろう。

D 1つの小選挙区は、人口が30万人から50万人だから、人口密度の高い地域が強く汚染されれば、当然、高汚染地域としてカウントされる小選挙区は増える。そのことは、日本人の中での被曝総量が増えていることを示すものにほかならない。

E 関東に住む人は、福島に比べれば自分の住む地域の汚染度は低いと高をくくっていないだろうか。今回の分析は、必ずしもそうではないことを示す。

F 人口動態統計を用いて算出した「出生死亡比率の変化率」の悪化地域は、上の土壌セシウム密度の高さと正の相関を持つ。土壌汚染度が強いところは死亡数が増え出生数が減っているを見て欲しい。

G 神奈川や新潟、長野の小選挙区は、土壌調査のサンプル数が少ないことなどから現段階では集計除外としている。

H 千葉3区は土壌セシウム密度が千葉7区の7分の1以下だが、ここで農業に従事していた山川建夫氏は自給作物で健康を害している。統計処理された指標は、往々に落とし穴がある。

I 千葉3区は、文部科学省のマップでは第一階層だが、この結果からすると1万ベクレルを越えているから第二階層に入る。市川市などの千葉5区は6万ベクレル超だから第四階層の濃いブルーの色分けが適当なのに地図上では北側の一部だけが第三階層のモスグリーンとなっているだけだ。文部科学省の空中測定マップは、MPと同じく実態よりもかなり低く見積もられている。小選挙区別セシウム汚染密度推定値の検証ご参照。

私は、この1年ほど健康被害情報に注目してきたが、関東からの情報は時間を追って次第に増え、内容も深刻化してきているのに、福島からは南相馬市のぬまゆさんのブログ以外には、健康被害情報があまり聞こえてこないのを訝しく思っていた。情報発信力の格差、共同体規制などが要因だろうと考えていたが、違うようだ。

関東でも、福島に並ぶ土壌汚染があり、かつ初期のプルームによる内部被爆が大きかったわけだから、健康被害が多発、深刻化し、その情報が流れるのは当然なことだったのだ。

考えたくないことだが、関東では福島に負けず劣らず健康被害が出る。これは間違いないだろう。木下黄太氏が事故直後から、東京、関東からの避難の必要性を訴えていたのは、慧眼というしかない。

福島の子どもや若い女性の避難を何とか早くと願っていたが、上の事実が明らかになった今、関東の汚染地域の子どもにも早く転出して欲しいと切に願う。

大地震の接近を警告する声がある。関東が大きな被害を受ければ人口の流動化が進み、汚染地からの転出の機会になるだろう。事前に検討しておくことを勧めたい。・・・地震が来る前にと急いでデータを追加し分析した結果だ。不十分なところも多々あると思うがご容赦願いたい。
posted by ZUKUNASHI at 22:42| Comment(0) | 内部被曝防止

関東の濃厚汚染地帯は平米5万から10万ベクレルのセシウム

前回の記事「関東は福島県下に劣らない土壌汚染 健康被害も並ぶだろう」で、小選挙区ごとに土壌汚染密度の分布の中央値を取ると、ある程度地域間の比較が可能なことが分かったが、いかんせんサンプル数が少なすぎる。

茨城、千葉の濃厚汚染地帯については常総生協の充実した調査があるので、サンプル数の少ない松戸市などについてデータを追加した。この結果、松戸市の中央値は、139,783から74000に低下、茨城3区は74,230から55,593に低下した。

これは、個人による土壌調査は、空間線量率が高いなどの兆候が出た場所を選定して測定しているため上方へのバイアスがかかっていることによるものだ。常総生協の調査は、地域をメッシュで区切ってまんべんなくサンプルを選定しており、このようなバイアスがかかっていないと見られる。

他の地域についてもこのようなデータが欲しいところだが、今のところ見当たらないので既収集のデータを使って集計することとし、新しいデータが入手できたら再集計を行うこととした。

次の表は、小選挙区ごとに土壌密度のデータが原則として8件以上あるものについて中央値を取り出したものだ。

1.千葉県の濃厚汚染地帯が平米6万ベクレルから8万ベクレルの範囲にあり、松戸市、柏市、我孫子市、流山市については常総生協のデータも算入しているからサンプル数も多く、だいたいこんなレベルと考えてよいのではなかろうか。そして、これが関東各地の汚染水準を判断する基準となる。

2.千葉県の北西部の汚染地帯を上回る数値が出ているのは、福島県を除くと、葛飾区などの東京17区、江戸川区などの東京16区、千代田区などの東京1区、そして那須塩原市などの栃木3区だ。

このうち葛飾区は、水元公園などに強い汚染があるが東葛飾地域と比べると、少し高すぎる感もある。江戸川区、千代田区も、放射性物質の集積しやすい場所の土壌が選択的に測定されている可能性が否定できない。しかし、個別の測定値は東葛飾並みの値も多く、やはり高水準の汚染だと警戒しておいたほうが良い。


3.栃木県の那須塩原市の数値が高いことには違和感がない。茨城県は、県南の取手市、守谷市、龍ヶ崎市について常総生協のデータを算入している。東葛飾に並ぶ水準で疑問はない。

4.今回の集計では、宮城県のデータを発掘、追加した結果、宮城県下の汚染が激しいことがサプライズとなった。福島県の北部に接する丸森町など宮城3区の東葛飾に準ずる汚染は予想されたところだが、仙台市内で宮城1区が宮城3区に近い汚染水準を示している。日立市、千葉市の花見川区、江東区に並ぶ水準だ。

5.群馬県は、渋川市、安中市、嬬恋村などが入る群馬5区の値が高い。佐倉市や埼玉県三郷市に並ぶ水準となっている。群馬1区、3区は、関東の中では相対的には低いというものの、会津若松市の水準を上回る。

6.東京都は、練馬区、杉並区、清瀬市で約3万ベクレルと千葉市稲毛区並みの汚染だ。だが、健康被害情報の多い東京23区町田市は9千ベクレルと1万ベクレルを下回り、日野市、三鷹市、八王子市なども同様となっている。これらの地域については、私は初期のプルームの影響による健康被害が大きいと見ている。

7.神奈川県はサンプルが少なく集計除外としたが、横浜市緑区などの神奈川8区は13,000ベクレル程度と周辺地域に比べて高いことが注目される。

8. 埼玉県はデータが不足している。埼玉9区狭山市は7千ベクレル程度だが、これよりひとつ上のサンプルは23,000であり、サンプルを増やせば中央値は大きく上昇するだろう。千葉12区の木更津市は3千ベクレルと低いが、34,000、15,000の検出例もある。新潟6区も低めに出ているようだ。

福島県の会津地方は17,000ベクレル、須賀川市の福島3区は39,000ベクレルの中央値となっており、関東ではこれらの汚染度を上回るところが多いことを考えれば、関東では福島を上回る数の健康被害が発生してもまったく不思議ではないし、私は、間違いなくそうなるだろうと危惧を強めている。

市町村の小選挙区への帰属についてはWikipediaをご参照。



posted by ZUKUNASHI at 14:48| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年04月17日

江戸川区上篠崎郵便局近くのホットスポットでアメリシウム241を検出

低気温のエクスタシーbyはなゆーの2013/4/17の記事「江戸川区立小学校の児童たちが無検査の「タケノコ」を食べたので保護者たちが激怒」に関連して、江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋出口の高放射線量スポットでアメリシウムが検出されたとの情報が載っている。

江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋での核種識別測定 (公開日: 2012/11/11)

この動画には、次のコメントが付されている。
「ポリマスターPM1704Mで核種識別測定。※ご参考程度(頭の片隅)でお願いします-。以前に水元公園でも測定。その際もアメリシウム241を表示。単一線源では、正確に核-種を識別できる事をテスト済み。但し、複数線源の場合は識別出来ない場合もあり。」

これについて、掲示板に次のコメントが載っていると引用されていた。

(2012/11/17(土) 23:13:23.69 ID:ZEMhOfze)
@柏市南部です、東京都江戸川区でアメリシウム241を検出している動画があるので参考まで投下しておきます。水元公園でもAm241を検出しているとコメントされています。PM1704Mだと当方の測定器に比べてかなり感度が低いと思いますが、それでもAm241を検出できるという事は、現地はかなり酷く汚染されている可能性があります。
以前に当方が柏の松葉第一近隣公園を測定した時でさえ、低濃縮ウランは判別したもののAm241の判別はできなかったので、上記動画の通りだと柏北部よりも葛飾区や江戸川区の方がある意味酷い状況かもしれません。
 なお、水元公園の辺りは被曝する可能性が高いと思い、今のところ一度も現地には行っていません。

このコメントの方は、このブログでも以前引用したことのある柏市内で高性能の測定機器を用いてベータ線源などを調べた方だと思われる。

アメリシウムは、Wikipediaによると、「原子炉内のプルトニウム239に2個の中性子を当てると、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊して、アメリシウム241(半減期432.2年)となる。 アメリシウム241から放出されるα線は約5.4Mev、ガンマ線のエネルギーは非常に低く (0.06 MeV)、低エネルギーガンマ線源として蛍光X線分析装置などに用いられる。」

このホットスポットについては、以前から知っていた。測定器の機能チェックを兼ねて現地測定してみようかと思ったこともある。いくつか動画がある。

@ 東京都江戸川区上篠崎3丁目付近 放射線量測定 直置きで9.999μSv/h点滅 (公開日: 2012/11/04)
測ってガイガー!のhttp://hakatte.jp/spot/45214で9.999μSv/h(常時点滅)以上sonntag様が測定した場所http://hakatte.jp/spot/45086を追計測してみました。
測定上限が9.999μSv/hの測定器なのですが、電源を入れてアイドリング終了後-(初回の過去60秒間の放射線量率)から振り切れて常時9.999μSv/h点滅の状-態でした。
先に訪れていた測定者(@genmaionigiri)様がRADEX RD1503やエステー エアカウンターSを一緒に並べて下さってますが、ほぼ隣のRADEXの位置までズレて-も5μSv/h以上で、エアカウンターSの位置でも3.5μSv/h以上の放射線量で-す。
sonntag様がグーグルアースで調べたところ、こちらの雨樋は以前この様→http://twitpic.com/ba8d40になっていた様で、土壌にガッツリ放射性物質が染み込んでいると思われます。
この9.999μSv/h以上のガンマ線を放つ土の直上では無く、1m弱ぐらい東側に-移動した歩道と土の境目辺りでも、地表高さ1mの空間線量率を測ると0.6μSv/h-に迫る辺りをウロウロ(こちらはhttp://hakatte.jp/spot/45216で0.575μSv/h)しています。
実際に測定最中に1度だけですが0.602μSv/hが表示されました。
測定器はクリアパルス A2700 Mr.Gamma(メーカー出荷時簡易校正済み)です。
この動画の測定値を計測値としています。

A 江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋放射線量その1 (公開日: 2012/11/11)
地表5cmで約6−7μSv/h。その他の地点も地表10cmで1〜3μSv/h地点-多数。ビニールハウスの周りはほぼ全域マイクロスポット。近隣のビニールハウスの周り-もほぼ全域マイクロスポットでした。

B 江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋放射線量その2(公開日: 2012/11/11)
地表ベタ置き約11〜12μSv/h。RDS-30による測定。ストロンチウム90の-チェックソーステストで、β線を完璧に遮断する事を確認済み。アロカでも12μSv/-hを記録しているので、RDFS-30は高線量の場合にかなり信頼出来るγ線測定機と-いえると思う。

C 江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋放射線量その3 (公開日: 2012/11/11)
RADEYE-B20にて測定。地表5cm=4,000cpm(α+β+γ合算)

D 江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋放射線量その6(公開日: 2012/11/11)
ラドラム3−98+44−3シンチプローブ→約2K(2,000)×10=約20,0-00cpm(約7μSv/h)=地表5cmでの測定。

E 江戸川区上篠崎郵便局前ビニールハウス雨樋放射線量その7 (公開日: 2012/11/11)
ラドラム・モデル3+44−9GMパンケーキプローブ(α+β+γ合算)地表3cm→-約4,000cpm=約12μSv/h/マイクロシーベルト表示&cpm表示でのキャ-リブレーション仕様。※α+β+γ合算でマイクロシーベルト表示は数値が正確でないと-言われているが、ラドラムではデフォルトでこの仕様がある。

そして、一番上の核種識別測定の段階に至っている。次々と機器が高度化していく。

これら一連の動画が示すことは、江戸川区には、検出されたアメリシウムのほかに、ウラン、ストロンチウム、プルトニウムなどのα線源、β線源が降下している疑いが濃厚なことだ。

この場所は、江戸川に近く、江戸川の河川敷は少年たちの野球練習場となっている。
posted by ZUKUNASHI at 12:09| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年04月06日

今までどおりの暮らしだとおやじの体内放射能濃度は環境濃度と平衡する

「日立市に住む男性の内部被曝がすごい」で取り上げた男性の過酷な内部被曝に驚き、私もGMサーベイメータを腹に当ててみたが、CPMはほとんど上がらなかった。2011年の初夏、窓を開けて掃除を始めたときに、私が裸で近づくとカウント数が上がったので、カリウムだろうかと思っていたが、やはりセシウムだったのだろう。

中高年男性の強い内部被曝を示すデータはいくつかある。

@ 日立市十王町の男性、腹部に放射能測定器を当てて測るという簡便な測定方法だが、衣類をたくし上げての計測で0.16μsv/hから0.86μsv/hへ上昇。差し引き0.7μsv/hは土壌調査なら3千Bq/kg(第五階層)に相当する水準だ。

A いわき市で、放射能を全く気にしない生活をしていた人が尿検査をしたら500Bq/kgも出た。体内には尿に含まれるセシウムの100倍も溜まっているとされるから、検査を受けた方はカラダ全体で5万Bq、体重70kgとして700Bq/kgのセシウムが蓄積している可能性がある。700Bq/kgは土壌調査では第三階層に相当する。放射線管理区域の基準を少し超えたところだ。

B 2011/7/14、二本松市が市民の内部被曝に関する独自調査の結果を発表。最高は63歳男性の預託実効線量(70 歳までに受ける被ばく線量の総和)0.252ミリシーベルト。この値の評価については、1mSvを超えていないから心配ないとの考え方もあるし、いろいろある。この預託実効線量を体全体のベクレル数に換算したいが、方法が分からない。

C 西東京に住む人が、北海道がんセンターで、ホールボディカウンター検査を受けたところ、セシウム137が868bq、セシウム134が6,373bq、計7,241Bq検出されたという。ご本人の話では、「北海道に来て一番ビックリしたことは、震災以来続いていた下痢が止まった」と。体重70kgとして103bq/kg。第一階層の高い方に相当。

D 週刊朝日の「談」が報じた福島で40日間現地取材をしてきた記者の事例では、広島大学でWBC検査を受けたところ、セシウム137が1,642ベクレル、134が462ベクレル、合わせて2,104ベクレル検出されたと。体重70kgとして30bq/kg。測定の時点が早いので蓄積量も多くない。第一階層に相当。

それぞれ測定方法、測定指標が異なるので比較は難しいが、日立市十王町の男性が飛びぬけて高く、次いでいわき市の尿検査の男性(子どもの尿検査結果では1Bq/kgに達することは多くない)、次いで西東京に住んでいた人、週刊朝日記者の順と見てよいのではなかろうか。

二本松市の男性は、いわき市の尿検査の男性とほぼ並ぶのではないか。そして、注目されるのは西東京に住んでいた人の例だ。この方は内勤の仕事らしいが、103bq/kgで心筋に障害が出る危険ラインを大きく超えている。

これらの事例を空中測定マップの階層区分と比較すると、二本松市が第四階層、いわき市が第三階層から第四階層、日立市十王町が第二階層から第三階層、東京西部が第一階層になっている。

二本松市やいわき市の方が、その後内部蓄積の状況がどう変化したかは分からないが、何も回避努力をしていなければさらに蓄積が進んだだろう。日立市の方は、どうも水道水に原因があるらしくどんどん蓄積が進んだもののようだ。

汚染地域で地域密着型の暮らし方をしていると、水や食べ物を通じて環境の放射性物質濃度に接近し、さらにはその人間の体の中でも生体濃縮が進む。被曝回避には、脱出が決定的な効果を持つ。どうしても、今すぐ移転できないのなら、地域の自然と一線を画して暮らすしかない。

鳥や昆虫が生き残れない環境での地産地消は、きちがい沙汰だ。次に汚染が進んだら、全面マスクで大気とも一線を画す時期がやってくる。

posted by ZUKUNASHI at 21:18| Comment(0) | 内部被曝防止

日立市に住む男性の内部被曝がすごい

「まっちゃんのブログ」に、2013/4/5、「茨城県日立市在住の男性のお腹に線量計を近づけると、0.16から0.83μsvに上昇」と題する記事が掲載された。

この中で紹介されている動画は、茨城県日立市十王町に住んでいる男性から「私の体は被爆していて、高い放射線量が出ている。ぜひ私の体を線量計ではかって取材してほしい」との依頼があり、ファーストフードの店で測定したというもの。

男性の腹部に放射能測定器を当てて測るという簡便な測定方法だが、数値が見る見る上がる。

1回目衣類の上からの計測 0.11μsv/hから0.56μsv/hへ上昇
2回目衣類をたくし上げての計測 0.16μsv/hから0.86μsv/hへ上昇
3回目(2回目と同)の計測 0.16μsv/h から 0.77μsv/hへ上昇

この男性の説明によると、屋外で仕事をしており、2011/3/12の爆発のときは体に異常はなかったが、3/14の3号機の爆発の後体調に変化が出た。体がちくちく痛く、嘔吐、鼻血も2週間くらい止まらなかった。相談した友達が自分の体に当てた測定器で高い放射線量が出た。

福島第一原発事故後は、地元の野菜や魚を食していた。水は水道水。

本人が持参したペットボトルに入った水道水をコップに移し、測定器を近づけると0.08μsv/hから0.26μsv/hに上昇。

あくまでも便宜的な、簡易な測定だが、それでもこれだけ検出されたことは驚きだ。そして、水道水が今なおセシウム137で強く汚染されているらしいのは大変なことだ。飲み水に水道水を使う住民の被爆が蓄積していることになる。

日立市のHPで見ると、市の南部の水道は久慈川を水源とし、北部十王町などは十王川を水源としている。水道水のセシウム検査の検出限界は0.2Bq/kgでずっと不検出が続いている。男性の持ち込んだ水道水が蛇口水ではないのか、あるいは日立市が嘘をついているか、どちらかだ。

日立市十王町の位置。日立市の北で高萩市に近い。上水道の水源とするためだろう十王川の上流にダムが作られており、その集水域はかなり濃厚にセシウム汚染していると見られる。



この男性についてネットでは生命の危険を危惧する声が強い。日立市の死亡数と出生数の推移。2011/3には、死亡数が例年より大きく増えた。すでに出生数の減少傾向がはっきりしている。

私も、この男性の生命の危険を危惧する。この男性の腹部の空間線量率は0.86μsv/hもあった。私の汚染状況の物差しによると空間線量率0.67μsv/hで土壌のセシウム濃度2,846Bq/kgに相当し、文部科学省の空中測定マップでは下から第五階層に当る。二つ上の地図で濃い青の中の明るい青の部分だ。

事故直後から地元の野菜や魚を食べ続けたからといってこんなに蓄積されるものだろうか。魚は事故直後はそれほど汚染が強くなかっただろうし、野菜は次第に汚染が少なくなったはずだ。

もう一度動画を見ると、男性が持参した水道水の放射能が驚くほど高い。空間線量率で0.08から最高0.26μsv/hに上昇。ガンマ線源はセシウム137と出てCPMは35〜43だ。いまどき水道水がこんなに汚染されていることは考えられない。

日立市が測定公表している水道水の放射能検査結果では、2011/3下旬に一時ヨウ素、セシウムが検出されているが、その後はずっと検出限界未満が続いている。

この男性の自宅の水道水が特異的に汚染されているのだろうか。給水系統の関係で微量のセシウムが溜まって濃くなった部分が出てくる? 大きな貯水槽の底にそういう滓が溜まるということはあるかもしれないが、この男性の自宅にだけその高濃度の水が給水されているとは考えがたい。

日立市のサイトを見ると、二箇所の浄水場から給水していると書いてある。森山浄水場と十王浄水場だ。十王浄水場の配水系統を見たのが次の図だ。赤い点が取水場、浄水場とあるが、十王浄水場の北に小さな赤い○が三つある。これは小規模な浄水施設だろう。


ということは、日立市の北部の一部地域は、十王浄水場からの配水管がつながっているにしても、そこに主として供給されるのは、このような小規模な浄水施設で作られた水ではないのだろうか。

蛇口水の検査結果は、二つの主要な浄水場のものだろうから、これらの小規模施設の水の放射能濃度は公表されていない。

グーグルのストリートビューでこの地域を遠望すると、下の図だ。丘陵の広がる田園地帯となっている。


この男性の自宅の水道水は、事故以来ずっと汚染が続いていたのではないか。しかも、かなり高い濃度で。それしか考えられない。

簡易水道と呼ばれる小規模水道施設も水質基準に関しては、正規の水道施設と変わらない。放射性物質濃度に関しては、基準はセシウム10Bq/kgだから9Bq/kgでも問題はないことになる。

だが、現実に市民が強く内部被曝している事実がある以上、市当局は原因を探る必要がある。さもないと、この先、健康を害する市民が多数出ることは避けられない。
posted by ZUKUNASHI at 14:31| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年03月28日

放射能汚染食は完全定着 時限爆弾がチクタクと時を刻む

成田浄化センターのし尿汚泥焼却灰に含まれるセシウムの構成を見ると、2011/8/3を起点とした理論的な減衰後の数値をほぼそのまま表している。次の二番目の図が上から順にセシウム計、セシウム137、セシウム134の570日余の間の理論的な減衰を差し引いた残存値を示す。



これが何を表しているか。し尿収集エリアの住民の食は、福島第一原発事故直後からほとんど何も変わっていないということを示す。汚染が疑われる食材を避けるという回避行動は、ほとんど取られていないのだろう。

食材のセシウム134が減衰した分だけし尿中のセシウムが減っているが、現段階ではすでに体内蓄積量も多いだろう。そして、セシウム以外の放射性物質も各種取り込んでいる恐れがある。

上田市のし尿汚泥焼却灰に含まれるセシウム濃度は、2011年の初夏に急上昇し、その年の冬には半分程度にまで低下した。これは初夏に消費の増えるなんらかの食品の影響と考えざるをえない。

長野県のこの地域だけでなく、群馬県でもし尿のセシウム濃度を測定すればこれと同様な動きを示したところがあるはずだ。厚生労働省が2012/6/25に公表した資料によると長野県の検査で群馬県産の牛乳からセシウム計3.6ベクレル/kgが検出されている。


川口市の肥料原料汚泥のセシウム濃度は、2年連続で8月〜10月に高くなっている。この地域は家庭農園を営む人も多く、地域産の野菜の消費増によるものだろう。6月ころから家庭菜園の収穫最盛期になる。


佐倉市のし尿を処理する印旛沼衛生施設管理組合の製造した汚泥肥料のセシウム濃度のピークは、8月になっている。川口市に比べてピークが少し早いが、川口市の搬入し尿の多くは浄化槽汚泥とのことだから、タイムラグがありうる。


まったく残念なことに多くの人は、放射能の防護に努めていないのだろう。すでに2年間放射能汚染食を食べ続けた人も多いとなれば、内部被爆による健康被害多発は、時間の問題だ。

放射能防護を怠った人、中でも食べて応援していた人の体内では時限爆弾が時を刻み始めている。もちろんこの爆弾は、物理的に爆発することはないし、爆発しても周りの人に伝染することもない。ただ、大事な人を失い、稼ぎ手を失い、同僚が減り、時によっては一緒に交通事故にあう危険性は高まる。
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2013年03月22日

東日本の汚染魚から作られた魚粉が全国に広がる

ゆみっち ‏@1018yumi氏の2013/2/21のツイートに次のように述べられている。

祖父が問い合わせたら放射能の心配はないと言われたナタネ発酵肥料:私が再度問い合わせ。青森の発酵鶏糞・静岡の魚粉・千葉の糖蜜が入っている。放射能検査では40から80ベクレルで推移しているとの事。知らない人はこうやって真実にたどり着けず西日本が汚染されていくんだね。誠意真摯がない。

やはり、というほかない。

原材料は、菜種粕、青森の発酵鶏糞、静岡の魚粉、千葉の廃糖蜜のようだ。菜種粕はキヤノーラ油の絞り粕、原料はカナダ産が多い。廃糖蜜はサトウキビを絞った粗糖の残り粕、これも輸入だ。鶏の餌は基本的に輸入穀物で魚粉なども食べさせるが割合は少ない。そして、静岡の魚粉。40から80ベクレルの大半は、この魚粉由来だろう。

魚の加工残渣やいわしなどを原料にするが、最近では販売が難しかったものも魚粉原料に向けられているだろう。原材料の原単位が分からないが、魚粉が10%とすれば魚粉乾燥重量kg当り400から800ベクレルということになる。

生の状態では水分が70%とすると、生の状態でkg当り57から114ベクレル。魚の内臓などはセシウム濃度が高いからこの程度あってもおかしくない。

人間のし尿を原料にした肥料、魚粉や落ち葉を使った肥料、堆肥は放射性物質が含まれる。米ぬかなども畑の肥料として施用される。もう、汚染は広がる一方だ。

そして、魚粉の汚染の高さは、別の懸念を生む。西日本の規模の大きい養殖業者は輸入した魚粉を使うといわれるが、国産魚粉も価格次第では使うだろう。かくして養殖物も放射能汚染が進む。

鶏卵にも放射性物質が含まれることは、すでに疑いのないところだ。
posted by ZUKUNASHI at 15:43| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年03月14日

2011/3/15の大気中の放射性物質濃度

2011/3/15のプルームに含まれていた放射性物質を調べたいと思い、以前に集めたデータを見直しているが、データの制約が強い。次の表でKEKと国立環境研究所が測定したデータなどは何を目的とするのか不明だ。機械があるから使わなければという義務感からだろうか。これは検討の対象外、除外だ。


(注:この表に掲げられたデータは1年以上前に収集したものが多く、その後改訂されている可能性がある。確認未済、今後修正がありうる。)
残る6種のデータも、測定核種や測定タイミングが異なり、比較が難しい。特にCTBT高崎観測所と日本分析センターのデータは24時間測定した大気1立方メートル当りの数値となっており、濃度が低い。前回の記事でピーク時に捕集された放射性物質が全体の4分の3を占めると仮定したが、ここでも、CTBT高崎観測所と日本分析センターのデータには同じ仮定を置いて数値を修正した。大気1立方メートル当りだから調整を加えるのはおかしいように思うが、エアーサンプラーを通った大気量は時間の関数だから時間が長ければ濃度は下がる。

グラフにすると次のとおりで、台東区と世田谷区深沢はレベルに少し違いがあるが、組成はよく似ている。私が見た時点での小出氏の報告にはこれだけの核種しか載っていなかった。

千葉市稲毛区を除くとどれも似通っているといえるだろう。あえて違いを探してもあまり意味がないが、台東区の測定事例はヨウ素131に対してテルル132の比率が高くない。核燃料サイクル工学研究所と気象研究所でヨウ素132がないのは検出できなかったのか、あるいは調べなかったのか不明だ。

日本分析センターは、3種類しか公表されていないが。他の核種も調べているはずだが、サイト内では見つけられなかった。このデータは18倍の調整を加えているが、ヨウ素に比したセシウムの割合が低い。3/15の未明から早朝にプルームがこの地域を覆っているが、その段階ではセシウムの濃度が低かったのだろう。3/15のプルームのメインストリームは、茨城→埼玉・栃木と来て、その後は埼玉→東京→神奈川と埼玉→群馬だ。


気象研究所のデータは、詳しい実績値が得られないが、興味深いことを示す。次のグラフは、6時間ごとの検出核種の濃度を示す。これによると、3/15の0時から6時までがもっとも濃度が高く、6時から12時まで、12時から18時までと時間の経過とともに濃度が低下している。

一方気象研究所に近接した産業技術総合研究所で測定された空間線量率は、3/15、9時15分からの測定データしかないが、KEKの測定値も参照すると、13時台にピークを付けたと見られ、放射性物質濃度のピークと空間線量率のピークがずれている。3/15の午後には、つくばに早朝よりも一段と強力なプルームが襲来したと見られるが、放射性物質濃度は未明を上回らなかった。

今回新たに見つけた核燃料サイクル工学研究所の大気中放射能濃度と空間線量率のデータによると、空間線量率のピークが3/15の午前8時台、放射性物質濃度のピークが6時から9時までの間となっていて、両者のピークに時間差はさほどない。ピーク時空間線量率は、4.8マイクロシーベルトと高い



3/15未明から南下し始めたプルームは、3/15の午前0時頃に茨城県中部で東から押し流されるような形で内陸に入り込んでおり、その後海沿いにプルームの後続が流れたと見られるから、つくば南の未明のプルームは、拡散したプルームの端の部分であり、13時30分に1.54マイクロシーベルトのピークを記録しているが、東海村のピーク線量に比べれば格段に低い。気象研究所の測定した放射性物質濃度が他の場所での測定値に比べて低いことも考慮すれば、濃厚なプルームはつくばの南を回りこむようにして西南に流れたようだ。



上から3つ目の画像に戻ると、東海村、台東区、世田谷区と距離が離れるに従って放射性物質濃度が下がっているが、台東区と世田谷区は前者から後者へとプルームが流れて組成もそれほど変わらなかったと見られる。東海村で測定されたプルームと同じ放出源、放出タイミングのものかは分からない。

そして3/15午前10時のSPEEDIによる地表ヨウ素濃度分布を見ると、東京都23区の西側をプルームの主流が流れているようだから、台東区と世田谷区で測定された放射性物質濃度は、他の地域よりも低かった可能性もある。
新宿区の午前10時台の平均線量率が0.809だからピークはもっと高かっただろう。

上で見たところからすれば、3/15にプルームが襲った地域でも、プルームの主流部分が通ったのか、傍流が通ったのかで、内部被曝の程度は大きく異なることになる。そして、東京都の西部のどこがどれほど強いプルームの襲来を受けたかは分からないが、日野市で12時台になお0.75μシーベルトを記録しており、放射性物質の滞留は、東海村のようなパターンではなく、つくば南のような形ではなかったと考えられる。海沿いと違い内陸では滞留時間が長くなるのは地域的な気象変化の違いを考えれば分かるし、もうひとつ東京都の西部と南部ではプルームが丘陵に乗り上げたと見られることだ。


さらに、気象研究所のグラフによると、ヨウ素131は、他の放射性物質に比べて低下が遅い。他の放射性物質が地上に落ちても、ヨウ素131は大気中にとどまっていると見るべきなのだろう。この測定データは、気体のヨウ素131を含まないはずだから、エアロゾルの形態のものに加えて気体もあることを考慮すれば、プルームの襲来を受けた地域では、大気中のヨウ素131の濃度が高い状態が何日も続く。つくば南では、ピークを過ぎても3/24ころまで少しずつレベルを下げながらも高水準の状態が続いている。

茨城県も、子どもの甲状腺異常はすさまじいものになると恐れている。

参照サイト
気象研究所のシミュレーション画面
気象研究所
KEK

(この記事は題名も含め随時改訂予定)
posted by ZUKUNASHI at 16:41| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年02月14日

スギ花粉のセシウム濃度

林野庁「平成24 年度スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果」から




福島県での調査結果から見れば、2013年春は2012年春に比べてスギ花粉のセシウム濃度は低くなっている。空間線量率20マイクロシーベルトの場所でスギ花粉を浴びるようなことは、現実的にはないだろう。

問題は空間線量率が格段に低い場所でどうかということだ。空間線量率0.16〜0.2マイクロシーベルトの場所でNDから230ベクレル。230ベクレルもありうるのなら、やはり注意が必要だ。


Kg当り4万とか、6万ベクレルのスギ花粉がどこまで飛んでくるか。1g飛んできたら40ベクレル、60ベクレルだ。スギ花粉飛散情報で検討してよう。
posted by ZUKUNASHI at 21:29| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年02月13日

経口摂取のセシウムはあまり減っていない

飲食物に含まれた放射性物質は、一部が消化器から吸収され、一部はそのまま排出される。放射性物質の体外排出にペクチンが良いとされるが、ペクチンが働くのは腸内だけだ。

いったん体内に取り込まれ、血液で運ばれる放射性物質や筋肉細胞に含まれる放射性物質を取り出してくれる薬品、添加物、栄養補助食品などはないと考えたほうが良い。

ペルシャンブルーは、専門家が効用を認めているが、例えばセシウムだけを選択的につかみとり、対外排出を早めるなどということは期待できない。もしそんな機能を持つ物質があったとしても、放射性セシウムとともにカリを、ストロンチウムとともにカルシウムの排出を早めてしまうだろう。微量元素のバランスが崩れれば、体調に異変が生ずる。

要するに内部被曝の回避は、放射性物質を口に入れないことに尽きる。

なぜか日本の医師や医学者は、尿に含まれる放射性物質の測定に後ろ向きだ。測定したからといって、その結果に対して何の治療もできないわけだから、金にならない。それよりも、具合が悪くなった患者を相手に、「原因か分かりませんが、とりあえずこの薬を呑んで様子を見ましょう」と言って治療費を請求していたほうがカネになるし、よほど楽だ。

腎臓が悪くなって透析が必要になった患者はまさにカネヅル。透析医院の間では患者の奪い合いだという。死ぬまで通ってくれるから、これらの医院は、セシウムで腎臓を損なう人が多数出るのを心待ちにしていると言ったら語弊があるだろうか。

個々人の尿の検査は金と手数がかかるが、し尿汚泥のセシウム量を測っている自治体のデータを見れば、内部被曝の原因となるセシウムの量がどう変化しているかを知ることができる。尿の検査と異なり、体内に入った後に排出されたものと吸収されないで排泄されたものが一緒になっているが、一部が体内滞留期間を持ち、タイムラグを伴って出てくるだけだと考えれば、その動向は内部被曝リスクの度合いを示すことになる。

このような観点から、2011年の夏以降し尿に含まれるセシウム量の変化を見てきたが、福島第一原発事故から2年近く経過するのに濃度の低下が少ない。これはまったくの予想外だ。

2012/4に国が飲食料品に含まれるセシウム濃度の限界基準を引き下げたが、それによって内部被曝のリスク軽減が図られたとは到底言えない。

食べて応援は、死への誘い

それだけではない。内部被曝によりありとあらゆる病気、体調不良が生じている。それはそうだろう。熱で組織の細胞が壊れれば火傷だが、放射線の被曝により体内の奥深いところで細胞単位の損傷が長い時間にわたって生ずるわけだから、時間の経過とともにあちこちで細胞が修復活動をしたり、死滅したりする。

体調に異変が生じないはずがない。肉体にとって大きな負荷がかかることは明らかだ。

内部被曝防止は、とにかく放射性物質を吸わない、食べない、呑みこまないことに尽きる。次のグラフには、私のそんな思い込められている。

川口市は浄化槽の汚泥が主体だ。この2年間、9、10月にピークをつけるパターンが続いた。どんな要因によるものだろう。乳製品か自家栽培の野菜か? 水準はほとんど下がっていない。

成田は少し低下傾向にある。

津久井クリーンセンターは、2012/4から測定試料の形態が変わって、濃度水準が落ちた。2012/8/7採取分の値が突出している。夏季に摂食量が増えるものの影響だ。

次の印旛衛生施設管理組合は、佐倉市など。横軸は反転している。製品肥料のセシウム量だが、100ベクレルよりも下がっていない。セシウム濃度で品質を調製しているわけではないだろうに。

全般的に経口摂取のセシウムはあまり減っていない。繰り返すが、放射性物質降下量は減ってきている。食品に関する国の規制基準も厳格化された。それでも、内部被曝の抑制は進んでいない。

関東でも、放射性物質の体内取り込みの抑制に気をつけた人とそうでない人とで、健康被害の面での差が大きくなってくるのは避けられないだろう。

私が一人気をもんでもどうなるものでもないが、このブログを見てくれた方には、ただひとつ、内部被曝防止は、とにかく放射性物質を吸わない、食べない、呑みこまないことに尽きるということを記憶にとどめて欲しい。その観点から食材を選択すれば、もはや、これまでのような「豊かな食生活」は持続不可能なことも分かってもらえるだろう。
posted by ZUKUNASHI at 23:15| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年02月11日

富山市は福井県美浜町より空間線量率が高い

文部科学省放射線モニタリング情報から

過去1ヶ月。富山県は、以前は低かったのだが。



福井県内は、測定値が操作されているのか、他県への放射性物質送出システムがあるのか。





石川県は原発立地県。



新潟県も原発立地県。

posted by ZUKUNASHI at 09:58| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年01月26日

千葉県北部のセシウム降下状況と内部被曝の継続

東京電力は、福島第一原発からの放射性物質の放出は止まったと言っているが、事実ではない。2号機のブローアウトパネルは今なお吹き飛んだままで、これをふさぐ作業は始まったようだが、なお時間がかかるという。

次の図は、山武市内の民間企業の測定した空間線量率。2011/7からほぼ減衰曲線に沿って低下しているが、2012年の春先から様子が異なり横ばいとなり、夏にはむしろ上昇している。9月頃から減衰曲線に平行な形で低下してきた。


次のグラフは、2012/1以降の測定値と新規の降下がないとの前提で減衰のみを考慮した理論値との差を見たもの。


70日目辺りから一貫して差が大きくなっており、これは単なるブレとか揺らぎの範囲を超える。福島第一原発から追加放出された放射性物質かガレキ焼却による放射性物質の影響と断言できる。右端の突出したところは、1/14の降雪時。

そして降下した放射性物質は、3月から8月までの180日で0.012マイクロシーベルト空間線量率を押上げているから、276KBq/m^2=1μSv/hで計算すると、この180日間で約3300Bq/m^2、一日当たり平均18.4Bq/m^2主としてセシウムが降下していることになる。

福島第一原発事故前は、日本の多くの地域で空間線量率は0.05マイクロシーベルト以下だった。この水準が大きく上がった今では0.012マイクロシーベルトなどはたいしたことに見えないかもしれないが、本当は大変なことだ。常時大気中に放射性物質が極小な粒子で浮遊しているのだ。

他のデータを見る。千葉市が管理する南部浄化センターの汚泥焼却灰に含まれる放射性物質の測定結果。

このグラフの表示対象期間は、2011/6/3からであり、山武市の空間線量率のグラフより開始が約1ヶ月早い。このグラフのセシウム計の最小値は、2012/1/11測定分のセシウム134、372 Bq/kg、セシウム137、465 Bq/kg 、計837 Bq/kgだから、2012/1以降について、この最小値と測定値の差を見れば、追加的な降下沈着量が分かる。セシウム134は、すでに減衰しているから青い線のセシウム137で見ると、2012/3になって降下沈着量が急増している。



このグラフの黄色の線は、汚泥焼却灰に含まれるセシウム137と134の比でおおむね上昇していることから、追加的に降下したセシウムは最近生成したものではなく、2011/3の事故時に原子炉にあったものが飛散して来ていると見られる。

2013/1になって福島第一原発2号機圧力容器の温度が上昇し、再臨界を疑う声もあるが、私は懐疑的だ。ときどき下水汚泥で放射性ヨウ素が検出されているが、放射性ヨウ素は甲状腺の治療に大量に使われており、本来減衰しきるまで尿などは下水路に流し込まないルールのはずだが、治療を受ける人も多くなっているはずと見ている。

フクイチライブカメラの位置が変わり、1号機の北側が見えなくなったが、覆いに付けられた窓から夜になるといつも湯気が出ていた。2号機のブローアウトパネルの穴からは、今でも放射性物質を大量に含んだ空気が激しく出ているはずで、圧力容器の温度が上がれば内部の放射性物質は当然漏れてくるから、放射性物質の大気中への放出は止まらない。

福島市などで降下物が増えているとの指摘もあるが、2013/1/14の関東をはじめとする全国各地へのセシウム降下状況を見れば、福島第一原発に近いところほど降下物が多いのは当然だ。

次のグラフは、我孫子市の東端に位置する手賀沼終末処理場の焼却灰セシウム濃度の推移。ここも2012年前半は南部浄化センターと同様な傾向を示しているが、2012/6以降低下傾向にある。山武市のデータも考え合わせると、千葉県北部は東寄りほど降下沈着量が多い可能性もあるが、東京都のように都市化が進んだところでは、降下した放射性物質が土がむき出しのところでは捕捉されるが、舗装道路などでは流出が大きいと見られ、より裸の地面が多い印旛沼周辺では下水道に流れ込む放射性物質が少なくなっており、裸の地面に放射性物質がとどまっている可能性もある。土壌調査をすれば1年前より濃度は高いかもしれない。


福島第一原発から放出され続ける放射性物質は、大気中に浮遊し、地面の放射性物質濃度を高め、野菜などの農作物や屋外乾燥の食品等に付着する。

これらの浮遊物質は、きわめて微小であり、住民の目や喉を刺激し、障害をもたらしている。そして微小であるがゆえに、役所の降下物の測定では捕らえられないことになるが、千葉市にある日本分析センターの降下物の測定では、時折セシウムが検出されており、上の見方を裏付けるところとなっている。

排泄物中のセシウムをリサイクルするという愚挙を続ける都市のひとつ、佐倉市のし尿を処理する印旛沼衛生施設管理組合のデータによると、年明けに測定した原料汚泥のセシウム濃度がやはり上昇している。年末年始のごちそうの影響だ。1/15では採取時期が少し早いから実際はもっと上がっているだろう。


千葉県北部の内部被曝は続いており、出生数の減少の後には全年齢の死亡の増加が来る。それはそんなに遠くない。

(初出 2012/12/23 追記改訂 2013/1/8 2013/1/26)
posted by ZUKUNASHI at 11:13| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年01月21日

雨が降ったら急いで洗濯、飲み水貯留、外出控えよ

2013/1/14は、日本の南、太平洋を低気圧が通過し降雪となった。この日、各地で空間線量率が上昇した。

特に東京や茨城の線量率の上昇が大きく、上空に大量の放射性物質が浮遊していることを示している。一方、福島県下は、線量率の上昇はほとんどなく遮蔽効果による低下度合いが大きい。

東京の足立区舎人公園では、0.055近辺から0.085近辺まで0.03マイクロシーベルトも上がっている。

茨城県のMPは値が上昇すると欠測にしてしまう常習犯、とても信用できないが、それでも上がっている。

千葉県でも0.02マイクロシーベルト上昇しているところがある。

精度の高さではピカイチと私が信頼する山武市の民間企業の測定値は、日平均だが0.093から0.101まで0.008マイクロシーベルト上がった。


文部科学省が運営するMPは精度が悪いのか、操作が加えられているのか分からないが、鋭敏な反応を示さない。

ノイズが少なく、福島第一原発から流れてくる放射性物質の影響を把握できるMPはどこだろう。次は、千葉県の茂原、館山、香取そして比較のためのひたちなか市馬渡。


降雪があるところは、積雪で遮蔽効果が出てしまうので降雪後の測定値がおかしくなる。館山が使えそうだ。

次は館山の2012/12/20から2013/1/18までの日別降雨量。降雨があると空間線量率が上がる。


空間線量率と土壌汚染の関係を検索したら、信州放射能ラボBLOGに「放射性セシウム 425 Bq/kg の土壌汚染で空間線量率は、0.1μSv/h上昇する」との記述があった。

主たる核種がCs134とCs137とした場合、相関係数:0.7557の精度で、次の式が成り立っている。
[ 276 KBq/m^2 = 1 μSv/h]


のだそうだ。もとは文部科学省のデータだ。

それなら空間線量率が0.01μSv/h上昇するに必要な Cs134、137の1平方メートル当たりのベクレル数は2,760 Bqだ。2013/1/14に、0.03μSv/hも上がっているところは、8,280ベクレルも追加的に降ったことになる。

自家用車の屋根の面積が3平方メートルだとし、雪が降り積もっていると24,840ベクレルもの放射能になる。車内は地面と屋根からの放射能で空間線量率が大きく上がっているだろう。

もはや雪遊びは危険極まりない。雪だるまの側にいると被曝する。まあ、大きな玉になれば雪自体の遮蔽効果が出るので雪だるまから出る放射線は少ないかもしれないが。

雪見障子を通して庭の雪を見ながらの雪見酒。どうも酔いの回りが早いと感じた人がいるかもしれない。もちろんそれは放射性宿酔ではないが。

冗談はこの辺までにしておこう。被曝回避のために次の措置が推奨される。
@ 強い降雨があったら、空間線量率全国サムネイルで空間線量率の動きを確認。
A 空間線量率が上がっていたら放射性物質が降下している。汚染の強い雨はいずれ水道水に含まれる。
B 降雨の最中でも洗濯を始め、晴天になるのを待って干す。空中の放射性物質が少ないタイミングだ。
C 洗濯と並行して飲料水を蓄える。
D 降雨、降雪で空間線量率が上昇し始めたら外出を控える。できるだけ濡れないようにし、帰宅したら着替える。
E 車の屋根に積もった雪は道具を用いて落とす。

・・・

1/21追記

低気温のエクスタシーbyはなゆー に「〔放射能動画〕積雪の東京を散歩した犬の「足の裏」の数値が高い」という記事が載っている。最高740CPM。数マイクロシーベルトに相当だ。

これはすごい。降雪直後に雪遊びをした子供の手袋、ジャンパーや靴は強く汚染されている。健康面に影響が出ている恐れもある。やはり放射能雪だるまだった。

日本分析センターが分析した環境試料の2013/1/15までの放射能測定結果によると、大気浮遊じん、降下物、水道水のいずれも2012/10以降不検出が続いている。2013/1/1〜1/18までの空間放射線量率は、0.055〜0.104マイクログレイ/時で最大値が0.1を超えている。降下物がないからガス状の放射性物質の影響? だが、それなら東京の犬の足裏が高い放射能を示すはずがない。
posted by ZUKUNASHI at 10:18| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年01月16日

「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響」バンダジェフスキー博士論文の内容要約

以下は、元ゴメリ医大学長、バンダジェフスキー博士による『人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響―チェルノブイリの教訓​ セシウム137による内臓の病変と対策 ―』の茨城大学名誉教授久保田護氏による翻訳の内容要約をブログ原発問題から全文転載させてもらったもの。(?)内はずくなしの注。

2012/3、バンダジェフスキー博士が「放射能防御プロジェクト」の招きで来日、講演会などが予定されている。

ユーリー・バンダジェフスキー教授・医学博士日本語公式サイト」によると、合同出版刊行の「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響〜チェルノブイリ原発事故被曝の病理データ〜」について、ユーリー・バンダジェフスキー・マネージメントチームは、博士の「原論・原文の保持」という観点から、2012年3月2日付で本書の再版の中止を合同出版に通達したとのことだ。

ここに掲載していた要約は、合同出版が刊行する以前の茨城大学名誉教授久保田護氏による翻訳の内容要約であり、公式サイトの見解に照らすと、掲載継続は適切でないと判断し 2012/3/8 いったん本文を削除したが、ユーリー・バンダジェフスキー教授は論文の内容を広く日本人に知らしめたいと考えておられるはずと私なりに考え、2013/1/16 再掲載した。

放射能による健康被害の考察は、この論文がなければ始まらない。

・・・・・・

食物中のセシウム摂取による内部被曝の研究が​ほとんどない中、バンダジェフスキー博士は、大学病院で死亡した患者を解剖し、心臓、腎臓、肝臓などに蓄積したセシウム 137の量と臓器の細胞組織の変化との環境(関係?)を調べ、体内のセシウム 137による被曝は低線量でも危険との結論に達した。

* セシウム137の体内における慢性被曝により、細胞の発育と活力プロセスがゆがめられ、体内器官(心臓、肝臓、腎臓)の不調の原因になる。大抵いくつかの器官が同時に放射線の毒作用を受け、代謝機能不全を引き起こす。

* セシウムは男性により多く取り込まれやすく、女性より男性により強い影響が出ており、より多くのガン、心臓血管不調、寿命の低下が見られる。

* 細胞増殖が無視できるかまったくない器官や組織(心筋)は、最大範囲の損傷を受ける。代謝プロセスや膜細胞組織に大きな影響が生じる。生命維持に必要な多くの系で乱れが生じるが、その最初は心臓血管系である。

* セシウムの平均蓄積量30.32±0.66Bq/kg にあるゴメリの三歳から七歳の子供は蓄積量と心電図に比例関係があった。

* チェルノブイリ事故後のゴメリ州住民の突然死の 99%に心筋不調があった。持続性の心臓血管病では、心臓域のセシウム137の濃度は高く、136±33.1Bq/kg となっていた。

* ミンスクの子供は20Bq/kg 以上のセシウム137濃度を持ち、85%が心電図に病理変化を記録している。

* ミンスクの子供で、まれに体内放射能が認められない場合もあるが、その 25%に心電図変化がある。このように濃度が低くても、心筋に重大な代謝変化を起こすのに十分である。

* 動物実験で、セシウムは心筋のエネルギー代謝をまかなう酵素を抑制することがわかった。

* 平均40-60Bq/kg のセシウムは、心筋の微細な構造変化をもたらすことができ、全細胞の10-40%が代謝不全となり、規則的収縮ができなくなる。

* 収縮器官の破損は以下のように観察された。最初にリーシスのないタイプの収縮が現れ、筋形質ネットの毛細管が広がり、ミトコンドリアが膨れ、病巣筋形質浮腫が記録された。これは膜浸透性の不調とイオン代謝の重大変化の証拠である。ミエリン用組織の存在は蚊酸化膜参加(過酸化膜酸化?)の増大の証拠である。ミトコンドリア破壊はその増殖と肥大を示し、インターミトコンドリアの数が増えている。持続する機能緊張と増大する酸素欠乏は内皮浸透性の増進で証明され、上記​の組織変化の理由となりえる。

* 動物の体内の100-150Bq/kg のセシウムはさらなる重大な心筋変化、すなわち、拡散する心筋は損、リンパ細胞とマクロファージの病巣浸潤物および血管多血が認められた。

* 900-1000Bq/kg のセシウム蓄積は40%以上の動物の死を招いた。

* クレアチンソスホキナーゼのような酵素の抑制により、活力不安定となる。

* 血管系が侵され、高血圧が幼児期からも見られることがある。また 15キュリー/km2の汚染地の子供の41.6%に高血圧の症状が見られた。

* セシウムは血管壁の抗血栓活性を減退させる。

* 血管系の病理学的変化は、脳、心臓、腎臓、その他の機関の細胞の破壊を導く。

* 腎臓は排出に関与していて、ゴメリ州の大人の死者の腎臓のセシウム濃度は 192.8 ±25.2Bq/kg、子供の死者では、645±134.9Bq/kg だった。

* セシウムは腎臓内のネフロン組織細官や糸球体、ひいては腎臓機能を破壊し、他の器官への毒作用や動脈高血圧をもたらす。ゴメリにおける突然死の 89%が腎臓破壊を伴っている。(腎臓機能の破壊プロセスも冊子に詳述されている​)

* 血管造影で組織を検査すると放射線による腎臓の症状は特徴がある。また病気の進行が早く、悪性の動脈高血圧がしばしば急速に進む。2-3年すると、腎臓の損傷は慢性腎機能不全、脳と心臓との合併症、ハイパーニトロゲンミアを​進展させる。

* 肝臓においては、毒性ジストロフィーが増進し、細胞たんぱく質の破壊や代謝形質転換が起こり、胎児肝臓病や肝硬変のような厳しい病理学的プロセスが導かれる。

* 肝臓の合成機能の不調により、血中成分の合成に変化が生じる。 30Bq/kg 以上の子供の体に肝臓機能の不調が見られた。さらにすい臓機能の変化も観察されている。

* ゴメリ州で、急死の場合に肝臓を検査したところ、セシウム137の平均濃度は28.2Bq/kg で、このうち四割に脂肪過多の肝臓病か肝硬変の症状があったという。

* セシウムは胎児の肝臓病を引き起こし、その場合胎児は肝臓に限らず、全身の代謝の乱れが生じる。

* 免疫系の損傷により、汚染地ではウィルス性肝炎が増大し、肝臓の機能不全と肝臓ガンの原因となっている。

* セシウムは免疫の低下をもたらし、結核、ウィルス性肝炎、急性呼吸器病などの感染病の増加につながっている。免疫系の障害が、体内放射能に起因することは、中性白血球の食作用能力の減退で証明されている。

* セシウムは、甲状腺異常にヨウ素との相乗関係を持って寄与する。免疫グロブリンと甲状腺ホルモンの間で相関関係があり、これらのホルモンは、セシウムによって代謝系統が乱れることで放出され、大量の甲状腺刺激ホルモンが出る​ことにより、甲状腺を刺激し、小胞上皮を増殖させ、ガン化につながる。

* セシウムが長期間体内にあると、甲状腺の回復プロセスが十分な値にならず、細胞分化が壊され、組織細胞要素が免疫系のアンチエージェントに転化しやすくなる。免疫反応の上昇に伴い、自己抗体と免疫適格細胞が甲状腺を痛め、自​己免疫甲状腺炎や甲状腺ガンが導かれる。

* 体内のセシウム濃度が増すとコルチゾールのレベルも高まり、胎児が子宮内で病気になりやすい。

* セシウムは女性の生殖系の内分泌系機能の乱れをもたらし、不妊の重要因子となりえる。また、妊婦と胎児両方でホルモンの不調の原因となる。

* 妊娠すると母体内にセシウム137は顕著に蓄積する。実験動物では、着床前の胎児死亡の増加、骨格系形成の不調、管骨の成長遅れと形成不全が現れた。

* セシウム137は基本的に胎盤に蓄積するものの、胎児の体内には入らないが、母乳を通じ、母親から子供に汚染は移行する(母乳をあげることで母親の体の汚染は低減される)。多くの系がこの時期に作られるので、子供の体に悪影​響を与える。

* 子供とティーンエージャーの血液検査で、赤血球、白血球、血小板の減少、リンパ球の増大が見られた。ただし移住した子供に、骨髄の生理状態の回復が見られた。

* 神経系は体内放射能に真っ先に反応する。脳の各部位、特に大脳半球で生命維持に不可欠なモノアミンと神経刺激性アミノ酸の明らかな不釣合いがおき、これがやがてさまざまな発育不良に反映される。

* 体内放射能レベルの高い子供(ベトカ郡、 15―40キュリー/km2)では、視覚器官の病気、特に角膜の病状を伴う眼レンズの変化の頻度が高い。また体内のセシウム137と白内障発生率の間に正比例関係が明瞭に見られた。

* 子供の体内にセシウムが(19.70±0.90Bq/kg)が長期入ると慢性胃腸病を起こし、自立反応(自律反応?)のハイパーシンパチコトニー変化に現れる。

* セシウムの濃度に応じて、活力機構の破壊、たんぱく質の破壊が導かれ、組織発育が阻害される。

* セシウムの影響による体の病理変化は、合併症状を示し、長寿命体内放射能症候群(SLIR)といわれる。SLIR は、セシウムが体内に入ったときに現れ、その程度は入った量と時間とに相関する。

* SLIR(長寿命体内放射能症候群?)は、欠陥(血管?)、内分泌、免疫、生殖、消化、排尿、胆汁の系における組織的機能変化で明らかになっている。

* SLIR を引き起こすセシウムの量は、年齢、性別、系の機能の状態に依存するが、体内放射能レベルが50Bq/kg 以上の子供は器官や系にかなりの病理変化を持っていた。(心筋における代謝不調は20Bq/kgで記録された​。)

* 汚染地帯、非汚染地帯の双方で、わずかな量の体内セシウムであっても、心臓、肝臓、腎臓をはじめとする生命維持に必要な器官への毒性効果が見られる。

* セシウムの影響は、ニコチン、アルコール、ハイポダイナミアと相乗して憎悪(増悪?)される。

* 1976年と1995年のベラルーシの比較。悪性の腎臓腫瘍が男4倍以上、女 2.8倍以上。悪性膀胱腫瘍が男2倍以上、女1.9倍以上。悪性甲状線腫瘍が男3.4倍以上、女5.6倍以上。悪性結腸腫瘍は男女とも2.1倍以上。

* ゴメリ州では腎臓ガンは男5倍、女3.76倍。甲状線ガンは男5倍、女10倍となった。

* 1998年のゴメリ州での死亡率は14%に達したが、出生率は9%(発育不全と先天的障害者含む)だった。妊娠初期における胎児の死亡率がかなり高かった。

* セシウム汚染地の住民の先天的進化欠損が毎年増大している。ここでは多因子欠損が第一位である。

* セシウムの排出に、カリエイ土(カリエード?)を加えたペクチン製剤のペクトパルは最も将来性がある製剤のひとつである。

* しかし、セシウムが人体に入るのを防ぐほうが、セシウムを排出したり乱れた代謝を正常にするより容易なことを心に留めるべきである。

(初出 2011-09-15 22:30:55 2012/2/17 追記 2012/3/8 バンダジェフスキー公式サイトの告知を踏まえ本文削除 2013/1/16 本文再掲載)
posted by ZUKUNASHI at 21:28| Comment(0) | 内部被曝防止

2013年01月14日

し尿のセシウム濃度は低下している

し尿の乾燥汚泥やその焼却灰から地域間の飲食物による内部被曝の多寡を推定することはできないが、特定の施設について時系列の変化を見れば、その事業区域内の利用者の飲食物による放射性物質の体内取り込み状況の変化を知ることができる。

長野県上田市。2012年初に少し上がったが、その後は低下傾向にある。上田市で、2011年5月19日から、7月14日、8月18日と測定値が急上昇しているが、このような急上昇は他では見られず原因が不明だ。


相模原市の津久井クリーンセンター。2012/4から測定対象の試料の形態が変更になり、データの連続性がない。2012/10/9の測定値が急上昇しているが、「秋の味覚」を賞味したからだろうか。栗、きのこ、果実、イモ類・・・農産物の選別に注意しないと、体内摂取量が急増する表れと見ていいだろう。

千葉県成田市。2012/2/3の測定分がセシウム計で1400と突出しているが、年末年始の食品の多様化の影響だろう。低下傾向にあるものの低下度合いは少なく、セシウム摂取の抑制策が講じられていないのではないか。

佐倉市ほかの印旛沼衛生施設管理組合。ここはし尿汚泥から肥料を製造して市民に配布しているセシウムリサイクル都市だ。2012/10/12以降原料汚泥のセシウム134は不検出としているが、肥料からは従来レベルのセシウム134が検出されており、測定の信頼性に疑問がある。

佐倉市は、落花生の産地。市内を歩くと家庭菜園や日曜農園が多い。セシウムのリサイクル、再利用はきわめて危険だ。

川口市は家庭の浄化槽の汚泥が多い。52012年の夏に少し大きく上昇している。
posted by ZUKUNASHI at 10:43| Comment(0) | 内部被曝防止

2012年12月26日

年末年始はぐっと我慢

今年もあと数日を残すだけとなった。この冬の寒さは厳しい。昼間の時間は少しずつ延びて行くから気分的には楽になるが、寒さは1月末がピークだ。

もう今年の会合は終わり。天気がよければ、ウォーキングのために少し電車で出かける程度だ。もちろん、地震に備えて、万一の場合、歩いて帰ってこれる範囲にしか出かけない。

年越しソバも餅も蒲鉾もきんとんもなし。いつものように猫はカツオを食べ、私は長ネギとひき肉や牡蠣を入れた雑炊に、自分で作った金時豆やピクルスを食べる日が続く。週末は少し手をかけてビーフシチューを作ったりしているが、友人でも来なければそんな料理を作ることもない。

先日、友人が年末だからと昆布巻きをくれた。北陸産の高級品だったが、やはりうまい! 東電は、多くの人の健康だけでなく、こういうささやかな楽しみまで奪ってしまったのだ。

このブログのアクセス記録に最近異変が起きている。「放射能」と「健康被害」のワード検索によるアクセス急増 健康被害の増加は間違いないに詳しく書いているが、放射能と健康被害に関する検索ワードでこのブログを訪れる人が急増している。

あるワードで検索をかけてどのサイトに導かれるかは、検索エンジンの結果表示次第だが、なぜか「今日の放射能 健康被害が広がっている!」が上位に出ている。ほかにもいろいろ詳しいサイトがあるようだが、この記事を毎日更新しているからだろうか。

放射能と健康被害に関する検索用語が多様化しているのも特徴だ。どうぞ怖気づかないでいただきたいが、
「葬儀屋繁盛」
「朝起きたら亡くなっていた心不全」
「52歳 くも膜下出血」
「急死 増えている」
「車の中で亡くなった」
「元気だったのに朝突然亡くなる」
「朝起きたら旦那が死んでいた」
「朝起きたら亡くなっている」
「朝起きて急に死ぬ」
「布団の中で死ぬ」
「2012年関東被曝で次々と人が死ぬ事実」
「東京放射線急死2012年12月」
「急に亡くなった時にの第一方」
「埼玉県57歳女自宅で死亡」
「心不全成人男性20代30代」
「東京死亡急増」
「朝起きたら死んでいた2012」
「四十代突然死」
「友達が死んでゆく頃」
「突然意識がなくなる 寒い」
「最近死んでる 放射能のせい?」
・・・

被曝問題にかかわってきた医師は、2012年の秋ころから健康被害の発現が本格化すると予想していたが、とうとう始まってしまった。

関東の住民でも多くの人は放射能による健康被害は、他人事だと思っていたのだろうが、身近な異変を知って青ざめながらパソコンに向かっている姿が目に浮かぶ。

問題の深刻さを理解しなかった人は、今慌てているかもしれないし、もうなるようにしかならないと開き直っているかもしれない。これから気をつけても少し遅いが、まだ間に合う。放射性物質の体内取り込みを抑え、排出に努めることだ。

特に年末年始は、リスクの高い食品が多くなるから、十分に注意が必要だ。宴会に誘われても、親戚がこの前亡くなって・・・と断る手もある。

私の放射能防御法はすでに何度も書いたが、もう一度整理しておこう。

@ 正月だからといって、汚染食品は許容しない。ここは妥協しないことが大事。もし、どうしても汚染の高そうなものを食べざるを得ないのなら、食事の少し前にバナナを1本食べよう。最近、作物栽培でカリ肥料を十分に施すとセシウムの作物への移行が少なくなることが確認され、実践するところが増えている。

A 子供連れでの自家用車での遠出は考え物。私には、もうそんな機会もないから僻んで言うわけではないが、大きな地震を警戒する声が止まない。帰省による道路混雑の中で、地震が起きたら大変だ。トンネルの天井崩落がそんなに頻繁にあるとは思わないが、交通止めがあれば、渋滞に輪をかけることになる。食料確保と防寒対策は大丈夫だろうか。

B 地震に関連して、原発関連の事態悪化も念頭に置いておく必要がある。今時の車は、情報機器が整備されているから情報が途絶することはないかもしれない。それに、帰省中に遠く離れたところで原発事故があれば、そのま親戚宅に避難という手もあるが、そんなにうまい具合にいくことはまずない。急いで避難しようとしても、道路は渋滞。用足しのため一度ドアを開ければ、車内は外気と同じに汚される。薄い鉄板1枚ではガンマ線の遮蔽効果もわずかだ。

C 福島第一原発事故直後から、大気、水、農作物、牛乳・乳製品を通じて放射性物質を体内に取り込んでおり、検出限界値を低くとれば、関東の住民は、まずほぼすべての人の尿にセシウムが検出されると思う。

私は、2011年の7月頃、屋内に風を通して掃除を始めたが、掃除で汗をかき、シャワーを浴びて裸のままGMサーベイメーターに近づくと落ち着いていた値が5CPMほど上がることを体験した。そのときは体内のカリウムの影響だろうと思っていたが、2012年の夏にはそういうことはなかったから、体内のセシウムか、皮膚についたベータ線核種の影響だったのだろう。まだ食べ物の防護を徹底していなかった2011年の秋に水も飲めない強烈な歯痛を経験してから、防護を強めているから、今は体内量はむしろ減っているのではないかと期待している。

D セシウムの体内蓄積を抑制するためには、とにかくセシウムを含む飲食料品を口に入れないことに尽きる。ペクチンでセシウムを排出できるとの説もあるが、効果がないとはいわないが、口に入るセシウムの量が変わらなくては効果は疑問だ。

E 尿にセシウムが検出されるということは、セシウムが尿によって排出されていることであり、口に入るセシウムを抑制し、すでに体内に入ったものの排出促進を図るのがよい。専門家の見解は確かめていないが、私は汗によって排出されるセシウムも汗の量が多ければ、意味のあるレベルになると考えている。

その意味では沖縄避難は推奨できる。12/27まで申し込むと便宜が与えられるという。都会に住む子供は、これからの寒い時期、屋内のプールでの水泳は推奨できるだろう。屋外のスポーツについては、少なくとも関東に関しては、私は消極的だ。

F 次のグラフは、山武市内の民間企業の測定した空間線量率。2011/7からほぼ減衰曲線に沿って低下しているが、2012年の春先から様子が異なり横ばいとなり、夏にはむしろ上昇している。9月頃から減衰曲線に平行な形でまた低下しているが、12月になってまた上昇している。

次のグラフは、2012/1以降の測定値と減衰後の理論値との差を見たもの。

70日目辺りから一貫して差が大きくなっており、これは単なるブレとか揺らぎの範囲を超える。福島第一原発から追加放出された放射性物質かガレキ焼却による放射性物質の影響と断言できる。

つまり、関東では、起源こそ特定できないものの、放射性物質が降下を続けており、野菜などの農作物や屋外乾燥の食品等に付着していることになる。

そして降下した放射性物質は、3月から8月末までの180日で0.012マイクロシーベルト空間線量率を押上げているから、一日当たり平均0.067ナノシーベルトの空間線量率上昇に相当する放射性物質が降下している。

福島第一原発事故前は、日本の多くの地域で空間線量率は0.05マイクロシーベルト以下だった。この水準が大きく上がった今では0.012マイクロシーベルトなどはたいしたことに見えないかもしれないが、本当は大変なことだ。

このような放射性物質の大気中浮遊が続けば、喉に違和感を持つ人が出るのも当然だし、吸入により内部被曝は増えていく。

私が夏から関東でのマスク着用を訴えてきた理由は、再浮遊の危険とともに、追加的な放射性物質の降下があるからだ。

G 寒くなってマスクをする人も増えてきたが、上のような放射性物質の追加的な降下がいつ、どこで起きているか分からないのに、無警戒な人が多いのには驚く。特に、赤ん坊を仰向けでバギーに乗せ、青空を眺めさせている母親が多いことにはびっくりする。

I 女は子宮で考えるというが、やはり想像力に乏しいのかもしれないし、子供が死んでも一日泣けば立ち直れるほどに精神的に強いのかもしれない。これまでの暮らし方を変更するのは確かに面倒だし、楽しくない。だが、環境は一変した。これに適応できない女性は子孫を残し、長生きさせることはできない。

そういう女と結婚した男も、自分の血筋を健全な形で残すことはできないことになるだろう。

逆に、食べて応援主義の男性と交際していて子供に影響がないか心配する女性に、「個人的にはアホな人とは別れた方がいいと思います」と助言する人もいる。

この年末年始、どうぞご無事に! と願うし、私は少しずつ身辺整理をするつもりだ。

(初出 12/21 改訂追記 12/26)
posted by ZUKUNASHI at 23:30| Comment(0) | 内部被曝防止

「ヨードグリセリン液」を飲んでみた

この記事は、海外からの通販によらなければ安定ヨウ素剤が入手できなかった2012/12に書いたものだ。2014/7現在、国内でも通販などで安定ヨウ素剤が買えるようになつている。

・・・・・・

「今日の放射能 健康被害が広がっている!」の記事で、「ヨードグリセリン液」、ルゴール液の目的外用途使用について書いたが、このブログには特段の反応はなかったものの、ツイッターでは激しいやり取りがあったようだ。

私は、薬が好きでなく、降圧剤のディノバンも飲みたくないほうなのだが、「ヨードグリセリン液」については記事にした以上、責任があるので、自ら人体実験だ。

私の買ったルゴール液。何種類か市販されている。

まず100CCのミネラルウォーターをグラスに入れる。数滴垂らすのに清潔なストローを用いた。1回目の滴下。


2回目の滴下。最初の滴下分が底に沈んで黄色になっている。


2回目の滴下が終わったところ。こんな薄い色がついた。


これを飲むと、予想していたとおりの味、香りだが、薄すぎて扁桃腺に塗られたときのあの感じはない。

すでに飲んで1時間経過したが、特に気分的にも、体調にも変化はない。子供の頃に、風邪を引いて医者からもらった内服液に、こんなのがあったような気もする。

・・・・この実験は、老い先短い老人だからこそできること。真似しないでください・・・・・

以下は、大正製薬の「大正ルゴール ピゴン」の使用説明書による。

薬の使用説明書には、成分として100グラム中
ヨウ素 0.5g
ヨウ化カリウム 1.0g
濃グリセリン 45.5g
ハッカ油 0.02g
とある。残りの53gほどは水なのだろう。

用法・用量の注意事項として、患部に塗布するのが本来の使用法であり、「塗布用にのみ使用し、内服しないでください」と書いてある。

※次の人は、使用前に医師、薬剤師などに相談しろとある。
(1)医師または歯科医師の治療を受けている人
(2)妊婦または妊娠していると思われる人
(3)授乳中の人
(4)薬などによりアレルギー症状をおこしたことがある人
(5)口内のひどいただれのある人
(6)甲状腺機能障害の診断を受けた人

まれに重篤な症状、アナフィラキシー様症状(使用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ等)が起こることがあり、その場合はたたちに医師の診療を受けろと書いてある。

それ以外にも、皮膚、口、消化器、その他に(例えば皮膚なら発疹、発赤、かゆみなど)症状が出た場合は、副作用の可能性があるので使用を中止し、医師などに相談しろと書いてある。

・・・引用終わり・・・

薬の本来の使用法に従っていた場合でも、副作用が出ることがあるのだから、やむを得ず目的外に使用する場合にはリスクとメリットを十分比較勘案しなければならない。

甲状腺に障害のある人、ヨウ素にアレルギーのある人は、「ヨードグリセリン液」による患部殺菌だけでも副作用、害が出ることがあるのだから、飲用は決してやってはならない。

それ以外にも、上に※印を付けたところに掲げられた、本来の使用法でも使用前に医師に相談すべしとされる人は同じだ。

それにしても、扁桃腺に塗るだけでもこんな副作用が出かねないヨウ素を東北関東の人が一人の例外もなく吸わされ、呑み込まされたわけで、中にはそれによって上に書いた副作用に相当する症状が出た人も数え切れないほどにいるはずだ。妊婦は使用前に医師に相談しろにあるのが私には大変気になる。妊婦にはどんな副作用の恐れがあるのだろう。

・・・・

被験者の飲用前の食事、体調の状況
食事:海草などヨードを含む食品は、12/23午前に昆布巻きを少量食べている。
体調:睡眠は十分、日中、ゴーグル+マスクで3時間半のウォーキング。

飲用から24時間以上経過したが、今のところ特に体調の変化はない。さらに経過観察だ。(本番では2回目を飲む段階だ)

・・・・

下の参考情報に掲げた米国の安定ヨウ素剤通販会社の販売するものは、1錠がヨウ化カリウム130mgだという。

そして、「安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)は、摂取ガイドラインに沿って摂取することで24時間甲状腺を保護します。大気中の放射性ヨウ素が環境にあることが懸念される場合、公的機関もしくは医療機関の指示に従い24時間ごとに摂取してください。」と書いてある。

24時間しか効かないとなると、毎日服用しなければならない。(飛んでくるのは放射性ヨウ素だけではないから、避難が先だろうが)

私の購入したルゴール液の成分は、100g当りヨウ化カリウム1.0gだから、1,000mg。ヨウ化カリウム以外のヨウ素は後で考慮するとして、このルゴール液1g当たりではヨウ化カリウム10mg。成人が1日130mg飲用するとなると、13g必要となる。

ヨウ化カリウムだけで計算すると、一瓶30g入りだから、2.3回分にしかならない。

なお、日本のヨウ化カリウム製剤「ヨウ化カリウム丸」は、1錠100mgとの記述が「院長の独り言」にある。

そして、「院長の独り言」では、13歳以上の者は1日当たり ヨウ素量76mg(ヨウ化カリウム量100mg)とあるからヨウ化カリウム量をヨウ素量に直すには0.76倍すればいいらしい。となると、上のルゴール液1gには、ヨウ素5mgとヨウ化カリウム10mgのヨウ素量換算7.6mg、ヨウ素量で計12.6mg含まれていることになる。

日本のヨウ化カリウム錠剤、1錠100mgのヨウ素量76mgに相当するルゴール液の量は、76÷12.6=6.03g。一瓶30g入りなら、大人5人分の1日の服用量がまかなえることになる。

600mlのペットボトルがあれば、これに1瓶の30gを溢れないようにすべて注ぎ込み、大人なら1人が120ccずつ飲めば良いことになる。500mlのペットボトルなら1人が100ccだ。

私の人体実験では、ルゴール液1gも飲んでいないと思う。かなり色が濃くなるだろうから、飲むには勇気がいるかもしれない。

私は、100ccをキッチンの料理用計量カップを使って計ったが金属製だ。薄めた100cc、120ccを計るには、合成樹脂かガラス製のものを使ったほうが良いのだろう。

上の計算は間違いないと思うが、何か気づきのことがあれば教えてほしい。

ルゴール液2、3滴どころではまったく足りないことを知って驚いている。国内の薬局では処方箋がないと安定ヨウ素剤は買えないとのこと。海外の通販で取り寄せる人もいるようだ。海外旅行の土産は、チョコレートより安定ヨウ素剤が喜ばれるということになるのかもしれない。

・・参考情報・・

院長の独り言
大飯再稼働とヨウ素剤内服非公式マニュアル(自己責任で)

米国安定ヨウ素剤通販会社

福島第一原発事故を受けて、ポーランドでは人々が薬局に殺到してルゴール液(複方ヨード・グリセリン)を競って買い求めた」との情報

なお、放射線医学総合研究所は、2011/3/14に「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません」と発表している。この注意で疑問なのは、「放射性ヨウ素が大量に体の中に入った場合の健康への影響を低減するために、内服薬である『安定ヨウ素剤』を医師が処方する場合があります」としていることで、「放射性ヨウ素が大量に体の中に入った」後では、安定ヨウ素剤を飲んでも効果は少ないはずだが。
posted by ZUKUNASHI at 10:01| Comment(4) | 内部被曝防止

2012年12月14日

発汗によるセシウム排出効果は大きい

発汗によるセシウム排出効果は、意外と大きいようだ。世の無精者の親父たちよ、この週末は大掃除で汗をかこう。

発汗でセシウムが排出できる?」の記事では控えめな数値にとどめたが、再計算した。

まず体内カリウム量が140gの場合の汗1Lに含まれるカリウムの量が0.2gなら、体内量に対する汗1Lの中のカリウムの量の割合は、0.00143となる。体内のセシウムについてもカリウムと同じ割合で汗に出てくると仮定する。

尿1L中のセシウムが0.5Bqだったとすれば、体内蓄積量は150倍見当だとされているから、蓄積量75Bq。これがカリウムと同じ割合で汗に含まるとすれば、汗1L当り0.107Bq含まれることとなる。

体重も勘案しないで150倍するのはアバウトすぎる。茨城大学有志の会が「尿中セシウム検査結果の活用法」というレポートを出していて、この中にある尿中セシウム濃度(Bq/L)と体内蓄積されたセシウム量(Bq/kg)の関係を見ると、15歳以上では体内蓄積量が尿検査値のほぼ4倍とある。

これを適用すると尿中セシウム濃度が0.5なら、15歳以上で70kgの人の場合、体内蓄積量は140Bqになる。これにカリウムの体内量と汗に含まれる量の割合を適用すると汗1L中に0.2Bq含まれることになる。


SWEATというサイトの記述によると、「平均29℃下で、体重65kgの人が室内生活した場合、1日にかく汗の量は3000mlといわれ」とある。1日3Lの汗をかけば単純計算で0.6Bqとなり、尿1Lに含まれるセシウムの量より多くなる。

それに尿が少なくなり、腎臓の負担が減る。同サイトによると、汗を沢山かくということは、筋肉を動かしているからであり、筋肉運動によって、本来腎臓に流れるべき血液が筋肉に集まるため、尿量が減るのだそうだ。

消化器官から吸収されたセシウムが血液の中から即、汗となって体外に搾り出されるのなら、筋肉に蓄積される分も少なくなる。

前の記事に書いた私の観察は、あながち根拠のないことでもなさそうだ。チェルノブイリ事故の被災地は、高緯度地域で樺太辺りに相当する。大陸性気候だから夏至の頃こそ日中は暑さを感じるが、日が傾けば空気は乾燥してそんなに汗ばむこともない。

屋外の肉体労働は大変だが、日本の蒸し暑い夏が放射性物質による健康被害を緩和している面があるとしたら、ありがたいことだ。

だが、食物から、そして呼吸から体内に取り込む放射性物質が多ければ、いくら汗をかいても排出が間に合わず蓄積が進む。ストロンチウムなどの体内での挙動はセシウムとは違うはずだ。

今、健康障害が出ていなくても、十分警戒するようお勧めする。
posted by ZUKUNASHI at 21:14| Comment(0) | 内部被曝防止

発汗でセシウムが排出できる?

ここ1年半ほど、放射能の影響によると見られる健康被害の発生状況に注目しているが、当初の懸念が外れたことが一つある。

東京近郊で3/15や3/16、3/21などのプルームの襲来時、そしてその後の放射性物質が濃厚に沈着した地域で、屋外作業に従事していた人たちの健康被害を特に心配したが、突然死などの情報がそのような職種の方について特に多いという傾向は見られない。

ネットへの情報発信が、どちらかというと事務的な仕事に従事する者またはその関係者からなされる部分が多くを占めるということかもしれないが、知人や近所に住んでいる人の突然死の情報を伝える方もおられるから、情報発信量の偏りだけではないように思える。

屋外作業に従事している知人、友人に聞いても、特に突然死が出たという話は聞かないという。建設現場などでは常時働く人が入れ替わるから継続観察が難しいという面ももちろんある。

私が一番懸念したのは造園業従事者だ。ブロアーで枯葉や剪定くず、刈り取りくずを吹き飛ばしていると空間線量率は数マイクロシーベルトに跳ね上がっていることがある。そんな作業をマスクもせずにやっており、危険極まりないと冷や冷やしてみていた。

最近になって、尿のセシウム濃度の検査をする人も増えているが、口から入ったセシウムは、食べ物の残りと一緒に便で排出されるものもあるし、いったん体内に入ったものは、尿から排出されしかないのだが、汗から排出されるものも軽視できないのではないかと思うようになってきた。

私が暑い時期にウォーキングで4、5時間歩くと汗びっしょりとなり、同じナップザックを1ヶ月も洗わずに使い続けると、背中に接する面から外れたところに塩が集まり白くなる。野球帽も同じだ。額の上が塩を吹く。

汗の成分は、水と塩と理解しているが、他のミネラル分も含んでいるはずだ。安直だが、Wikipediaを参照すると、次のように書いてある。

「汗の主成分は水である。また、ミネラル、乳酸塩、尿素も含む。ミネラルの組成には個人差があり、また熱・運動・発汗への順応状況、(運動、サウナなど)ストレス源の種類、期間、体内のミネラル組成などの条件によっても違ってくる。

ミネラル分の目安としては、ナトリウムが 0.9 g/L、カリウムが 0.2 g/L、カルシウムが 0.015 g/L、マグネシウムが 0.0013 g/L ほどである。その他のさまざまな微量元素も汗と共に排出される。濃度の目安(実測値には15倍ほどものばらつきがある)としては、亜鉛が 0.4 mg/L、銅が 0.3–0.8 mg/L、鉄が 1 mg/L、クロムが 0.1 mg/L、ニッケルが 0.05 mg/L、鉛が 0.05 mg/L ほどである。これらよりもさらに少ない微量元素も、それに応じた低い濃度で汗と共に体から流出するものと考えられる。」

汗を1リットルかくとカリウムが0.2グラムも出ることがある。生体内のカリウム総量は120から160グラムとも言われるから、仮に140グラムとすれば0.1グラム出たとして0.07%排出されることになる。

セシウムは生体がカリウムと間違えて取り込むわけだから、生体が持つカリウム総量の一定割合を占めるだろう。セシウムの体内残留量の0.07%でも排出できればしめたものだ。汗のほかに尿からの排出もある。それにセシウムは膀胱にダメージを与えるというが、皮膚経由なら外側から異常の有無をチェックできる。

積極的に汗をかくことによってセシウムの排出を促進できるわけだから、特に寒いこれからの季節は、意識して汗をかく努力が必要だ。無精者のウォーキングではなかなか汗をかくまでにいかないが、できるだけ気温の高い時間帯に衣類を厚めに着て速足で歩くのがいいだろうか。できれば、屋内のウォーキングマシンを使い、ふんだんに汗をかいて終わったらすぐにシャワーで汗を洗い落とすのが良いのだが。

汗をかくのならサウナの利用も思い浮かぶが、私のような老人はやはり体を動かして汗をかきたい。足は第二の心臓だから心臓への負担集中を避けることができるだろう。

生体はミネラル類の濃度を自動調節している。排出を促すためには体内にミネラルを補充してやる必要がある。朝バナナを1本食べる、体を動かす前に汚染されていないスポーツドリンクを飲んでおけば体は余剰のミネラルを排出するはずだと思う。

ペクチンのセシウム排出効果のほどは知らないが、20グラムのペクチンでセシウムの体内残留量の0.07%も排出できるとは思えない。子供には、走り回って体を動かす場がほしい。屋外運動制限を余儀なくされている濃厚汚染地域の子供の健康が心配だ。やはり逃げるしかない。

以上の見解は、医学的専門知識のない私の個人的な見解だ。専門家の立場から、どなたか批判的に考察していただければありがたい。コメントをお待ちする。
posted by ZUKUNASHI at 10:54| Comment(2) | 内部被曝防止

2012年12月13日

食べるものがなくなっていく その2

なにか、自分の終末に備えて覚悟ができているようなことを書いたが、実のところ生きる意欲が衰えてきたのも本当だ。

日本で急速に右傾化、軍国主義化の傾向が強まり、圧政的になっていることが一番の心配であり、私の将来展望に暗い影を投げているのだが、それと同時に地震が収まる気配を見せず、最悪の場合、食料の入手もままならず、餓死する人も出てくるのではないかとの悪夢がつきまとう。

アウターライズM9の地震では、日本の陸上での揺れはそう大きくないと見込まれているが、福島第一原発4号機はさらに脆弱性が増していて配管やポンプのトラブルが続発しているから、3.11時よりも弱い地震で打撃を受け致命的な事態になることがありうるだろうし、もう一回20m級の津波が襲えば収束作業を放棄せざるを得ない事態になることは確実だと思う。

そうなれば、福島第一原発について将来的に予定されていた石棺化もできず、誰も近づけない広大な魔境が現れることになる。放射能が封じ込められないから常時、放射性物質が放出されて日本国内の汚染は強まり、関東と南東北の経済活動は麻痺するだろう。

物資の生産と流通は滞り、あるいは放棄され、市民が生活必需物資を手に入れることが困難となり、電気、ガス、水道などもストップするだろう。

そのような事態に備えて用心深く備蓄などを心がけている人もいるだろうが、多くの人はそうではない。

食べ物や水が手に入らず、避難のための救援も来ないまま、1週間、2週間と経過したらどうなる? 今の政府の対応を見ていると、逃げられる人は勝手に逃げろ、後は知らない、ということになるのは必至だ。

私は決定的な事態になっても、しばらくは自宅に篭城のつもりだが、家の前で行き倒れる人が出るようになったら、どうしよう。あるいは近所の子供が腹をすかせてビービー泣いていたらどうしよう。

本当の地獄絵が出現するのだ。友人は、大きな災害時には指定された避難場所に行くと役所がおにぎりを配布してくれると言うが、能天気にもほどがある。

役所がいつまで炊き出しをしてくれると思っているのだろうか。炊き出しをしようにも材料は入らず、職員だって逃げてしまうのだ。南相馬市は、震災後、幹部職員を中心に大量に辞職者が出ている。

福島第一原発の状況が悪化した場合は、これまで以上に放射能に対する警戒と避難が必要なのだ。考えれば考えるほど、気が滅入るが、ここは世俗の垢と塵にまみれた年寄りの踏ん張りどころだ。通りに出て人を助けなければならなくなるだろう。

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4号機燃料プールの冷却ポンプ停止問題などに関する村田光平氏の懸念が岩上安身氏のツイートでは判りにくいため2012/12/12午後5時からのIWJの村田氏インタビューを見たが、インタビュワーは岩上氏ではなく若い人だった。結局よく分からないうちに東電から否定のコメントが出て、ハッピー氏も否定、わけの分からないままに終わった。

12/11のインターネットラジオ、ペイフォワード環境情報教室で小出裕章氏が次のように述べている。

今現在で私が今一番心配しているのは、福島第一原子力発電所の4号機の原子炉建屋、そこに使用済みの核燃料プールというのが、ま、宙吊りのような形で今現在はまだ存在しているわけですけれども、大きな地震が起きてその使用済み燃料プールから水が抜けてしまうようなことになると、え〜、大変な放射能がまた流れて来てしまう可能性があるわけで、それを私は第一に心配しました。

でも、今回(12/7の地震)はそれほどの被害にはならなかったということで、まずは胸を撫で下ろしたわけですが、次にまた大きな地震というものが来るかもしれないということの警告だと私は受けて止めていますし、皆さんも次々これからもたぶんまた来るであろう地震のときには、情報をしっかり集めて、注意をするようにして頂きたいと思います。」

「ヨウ素剤はもうとにかく事故が起きて放射能の雲が届く前に飲まなければほとんど効果がありませんので、事故が起きたからといって、それから配るようでは到底間に合いません。住民にもあらかじめ配っておくということがいいだろうと思います」

小出氏が、「皆さんも・・・地震のときには、情報をしっかり集めて、注意をするようにして頂きたい」と述べたのは、おそらく初めてではなかろうか。専門家の警戒感は、前よりさらに強くなっていると感じる。

@ 地震が来たら、震源と震度を知る サイトの例
A 福島第一原発の状況をライブカメラで見る。JNN福島第一原発情報カメラ(LIVE) フクイチライブカメラ
B 空間線量率の変化を見る 全国の空間線量率一覧 さらに詳しく
C その日の気流の流れを見る スイス気象台日本の天気予報
D 高速道路の混み具合を見る サイトの例
E 感度の高い人たちの反応を知る サイトの例
F JRの運転状況を知る サイトの例

ヨウ素剤はやはり必要なようだ。個人で手当する人も出ているというがそちらの情報には詳しくない。
posted by ZUKUNASHI at 17:41| Comment(0) | 内部被曝防止