除染: ずくなしの冷や水

2012年03月07日

年明けは、除染事業がいっせいに展開

○ 一川防衛相は11/17の参院予算委員会で、福島第一原発から半径20km圏内の警戒区域の除染作業に陸上自衛隊の投入を検討する考えを表明した。2012/1から民間業者が除染作業を本格化させるのに先立ち、国の責任で除染拠点を確保する。警戒区域内の福島県富岡、浪江、楢葉の3町役場庁舎を対象に、2011/12中にも自衛隊員300人規模を派遣することを想定しているとのこと。

○ 11/11、2012/1月から施行される「放射能汚染に対処する特別措置法」に基づく基本方針が閣議決定された。これに基づいて、除染特別地域・汚染重点調査地域の指定の手続きが始まった。

○ 高速増殖炉「もんじゅ」の運営主体である日本原子力研究開発機構は、内閣府委託事業「福島第一原子力発電所事故に係る避難区域等における除染実証業務」を受け、福島県の警戒区域、計画的避難区域等に指定されている12 市町村での年間の線量率の低減化に資するため、除染方法のモデル実証事業を進めており、2011/10/7〜21に事業参加者の公募を行い、12の応募者の内、下記の3者をモデル実証事業の委託先として選定した。(2011/11/7発表)
・ 市町村グループ「A」担当(南相馬市、川俣町、浪江町、飯舘村)
代表企業:大成建設
・ 市町村グループ「B」担当(田村市、双葉町、富岡町、葛尾村)
代表企業:鹿島建設・日立プラントテクノロジー・三井住友建設
・ 市町村グループ「C」担当(広野町、大熊町、楢葉町、川内村)
代表企業:大林組

○ 東京大学教授の児玉龍彦氏は11/15記者会見し、日本原子力研究開発機構が公募している除染モデル事業について「原子力発電を推進してきた機構と原発施工業者で独占する除染では、国民の信頼を得られない」と批判した。

原子力機構は11/7、それぞれ大成建設、鹿島、大林組を代表社とする3グループに委託先を決定し、計72億円分を3グループに委託する。各グループの参加企業名は明らかになっていない。

児玉氏は、原子力機構の除染予算について、幼稚園の除染などに使えるよう自治体に配分するべきだと主張している。

○ 日本原子力研究開発機構は、内閣府委託事業「福島第一原子力発電所事故に係る避難区域等における除染実証業務」を受け、平成23年度「除染技術実証試験事業」を進めている。

今後の除染作業に活用し得る優れた技術を発掘し、除染効果、経済性、安全性等を確認する観点から実証試験を実施、その有効性を評価するため、10/3〜24に、除染作業効率化技術、土壌等除染除去物減容化技術、除去物の運搬や一時保管等関連技術、除染支援等関連技術の4分野について公募を行った。

選定されたのは25件で、宇宙航空研究開発機構の「宇宙農業研究の成果・高温好気堆肥菌システムによる放射能除染・減容化技術実証」、ネイチャーズの「モルクラスターオゾン水による各種構造物の除染実証試験」、マコーの「ウェットブラストによる道路の除染」など。(2011/11/9発表)

○ みんなの党渡辺喜美氏が、第2次補正予算の予備費から除染モデル事業として日本原子力研究開発機構に委託される118億円について、文部科学省からヒアリングした結果、118億円の使途は次のとおりであることが判明。

除染に関する部分(再委託など) 92億円
(再委託は1市町村あたり6億円×12地域=72億円)
除染計画策定にあたっての詳細モニタリング 6億円
除染技術公募   3億円
一般管理費   5億円
人件費   6億5000万円
消費税   5億円

118億円のうち、再委託関係での差額20億円(92−72)、原研が行なうモニタリングの6億円、更に人件費と一般管理費を合計すると、予算118億円のうち37.5億円が実際の除染に使われず、原研に中抜きされている、と同氏は記者会見で批判した。

日本原子力研究開発機構に関する新聞記事

○ 2011/11/18中日新聞
停止中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、炉内の損傷を詳しく調べるために核燃料や冷却材の液体ナトリウムを抜き取って調査する場合、年間の維持管理費約200億円とは別に、170億円以上が必要となることが、日本原子力研究開発機構(原子力機構)への取材で分かった。

昨年8月の事故では、原子炉容器内に重さ3トンの燃料交換用機器が落下した。炉心の損傷状況を直接調べるには追加費用のほか、3年程度の時間がかかるという。

○ 2011/11/18朝日新聞
日本原子力研究開発機構は11/18、福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域に位置する福島県大熊町で国の除染モデル事業を始めた。

○ 2012/02/23 09:09福島民報
福島市は2012/2/22、最重点除染地域に設定している渡利地区で本格的な住宅除染を始めた。市によると、住宅密集地での面的な除染は県内で初めてという。

全民家約6700戸を含む全域を12月末までに除染する。このうち放射線量が比較的高かったり、子どもがいたりする世帯など727戸を優先し、3月末までに終える計画。

初日は3戸で除染を開始した。市が委託した民間業者が屋根や雨どいの高圧洗浄、庭の落ち葉拾いなどをした。1つの民家の除染を終えるまで3〜4日程度かかるという。
・・・福島市内に放射性物質が飛散することは避けられない。福島市紅葉山のモニタリング数値は、下がっていない。

○南相馬市 大山こういちのブログから
「9月にNHKローカルの番組があった。そのとき 市長応接室で児玉氏がこの見積書を市長に手渡した映像が流れた。「二本松市への見積もり書」を 参考に持ってきたらしい。」

これを引用した「原発はいますぐ廃止せよ」から
「児玉さん、一押しの竹中工務店だ。 ぎゃっ、高けえ、東電が全部払ってくれるのか?
ぎょえ、消費税別だ、税金はサービスじゃないのか?
560万円X5%=28万円    計 588万円
これだけかけて、下がる線量がわずか0.4μか、避難した方が早い。」
・・・涙声の東大教授も利権漁りのお先棒担ぎ、ゼネコンのセールスマンだ。
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2012年01月12日

除染作業中は避難がベスト

12/19、環境省が「汚染状況重点調査地域」を指定し、年明けから除染作業が本格化する。

私の体験では、近所で地面をいじり、表土を動かす作業があると空間線量率が上がる。

12/21朝、福島県富岡町上郡山のモニタリングポストの値が大きく上昇していた。12/21、21時40分現在でも2,081を示していて、12/16、8時現在の1,753に比べて2割弱高い。次の図は、モニタリングポストの推定位置(緯度経度が分からないので地名で探したもの)と役場の位置を示した。

この地点から富岡町役場まで約1km。福島第二原発まで1.5kmほどだが福島第二原発で放射能漏れがあったとは聞いていない。自衛隊による富岡町役場の除染の影響たろうか。

12/22朝には、富岡のモニタリングポストの値も高くなった。8時50分現在で4,258nGy/hだから、12/16の午前8時の3,562nGy/hに比べてやはり2割弱高い。

次は、時事通信社のサイトに掲載された自衛隊による富岡町役場除染作業の動画のスナップショット。



どの作業も地表の放射性物質が空中に舞い上がる危険な作業だし、この場所で長時間作業すれば、外部被曝もある。

自衛隊の作業は12/7から始まり、約2週間の予定だというから、12/21、22は、終わったころだ。役場の線量率は下がっても周辺の線量率が上がっている。富岡町役場の周辺が特に高くなっているし、その他のポストもこれまで大きく低下してきたのに、低下が止まった。

次の表は、汚染状況重点調査地域の市町村の人口と面積を県別に合計したもの。居住人口では千葉県が福島県に勝る。

柏市の面積は約115平方キロメートル。柏市は2013年度末までの3カ年で35億円超の費用を除染に投じる考えのようだ。

特殊車両の需要増が見まれるということか、特殊車両メーカーの一角が株価上昇となっている。

除染は必要だが、除染に伴う住民の二次被曝、特に内部被曝の危険性も大きい。作業員の防護措置も十分ではない。除染が終わって喜ぶ一方で、病院は満杯、ということにならないよう願うところだ。

東葛飾地域でいっせいに除染が始まると広い地域で影響が出る可能性があるから、この間避難できればベストだし、それが無理でも内部被曝の防止にマスク等が欠かせないと思う。

北関東の観光地も、除染作業の間は敬遠が無難だ。

・・・・・

毎日新聞によると、環境省は、12/22、自衛隊が楢葉町、富岡町、浪江町および飯舘村の各役場周辺で除染作業を行った結果、舘村役場の芝地が毎時4.39マイクロシーベルトから0.96マイクロシーベルトに下がったが、浪江町役場の近傍は、0.35マイクロシーベルトから0.32マイクロシーベルトとほぼ横ばいだったと発表した。

環境省は「効果が高かったのは草地や芝生、砂利の除去などで取り除く方法だった。一方、高圧洗浄だけでは比較的、効果は低かった」と分析しているという。

・・・・

いいたてふぁーむ管理人伊藤延由のブログ」によると、2012/1/10飯舘村役場の石畳の線量は3.26μSV/h、2011/12/29は2.87μSV/h、除染直後の2011/12/20は1.57μSV/hだという。伊藤延由氏は68歳、民間企業の農業研修施設の管理人で農民見習い中とのことだ。
posted by ZUKUNASHI at 00:11| Comment(2) | 除染

2011年12月27日

自宅の除染を試みる

以下の記事は、2011/7/2に書いたものだが、2011/12になってツイッターなどに住宅の屋内の除染は、なかなか効果が出ないとの記述をよく見かけるようになった。多くの方が、自宅の除染を試みていることを表していると思う。効果が薄くても、やらないわけにはいかない。

私のGMサーベイメーターが壊れてしまったので、最近は測定ができないが、近いうちに簡易測定器で計測してみようと思う。時間の経過とともに外から放射性物質が入り込み、空間線量が上がってきているのではないかと懸念している。

・・・・・・

7/2、屋内外の除染の効果のほどを試してみた。

午前10時過ぎのGMサーベイメーターの数値は、ベータ線込みで20CPM前後。これがすべてガンマ線だとすれば、0.17μSv/h、年間で1.5mSv/yほどになる。福島の強く汚染された地域の方から見れば、どうっていうことのないレベルだろうが、このレベルで終わる保証もない。

この先、さらに放射性物質の大量放出がありうると考える私は、そのときに備えた対策を考えておきたい。

結論を最初に書いておこう。
普通の掃除機に延長ホースをつなげ、掃除機の本体(排気の出る部分)を室外に出して念入りにホコリを吸い取り、追い出すのが有効。この方法は、花粉症対策、ハウスダスト対策として知られている。延長ホースは、正規品を購入しても良いし、安いばら売り品を購入し、既存のホースの途中をカットして延長ホースを間につなぐ。つないだ個所は、電気工事に使うテープで固定する。なお、手元にスイッチがついている機種は、途中を切断できないので、よく確認する。

壁の掃除は、同じように掃除機を使い、吸い込み口全体を排水口などに使うネットで包み込む。これにより壁が汚れるのを回避できる。

床の雑巾かけも有効。いずれにしても、屋内「清掃」を丁寧にやることに尽きる。


6月中旬にやったこと
@ ベランダに水を撒き、デッキブラシで洗った。窓ガラスの外側を簡単に洗った。
A 玄関の掃除をした。フローリングはモップで拭いた。
なお、衣類は、パートやウォーキングから帰ったら速やかに洗濯し、ベランダで干している。

6/29〜6/30にやったこと
B ブラウン管式テレビの前面を拭いた。
C 熱交換式の換気扇のフィルターを洗った。花粉流入防止用の市販のフィルターをつけた。(そのせいか、上蓋がうまくしまらなくなっている)

7/2は、まずGMサーベイメーターの検知器部分をビニールの袋で包んで数値を継続的にチェックした。何もしなくても、計数は18〜25CPM程度で動いている。
D 窓ガラスの内外を清掃した。網戸も洗った。→ほとんど変化はないが、数値が上がっているということはない。

E 掃除機をかけてみた。→計数が38前後に上昇。
F 禁断の掃除用具「ハタキ」を使ってみた。→計数が30前後に上昇。

やはり、チリが舞い上がって、計数が上がるようだ。となれば、チリを除去する努力をするしかない。モップでは効果が少ないとネットで読んだから、ホームセンターにひとっ走り、マイクロファイバーの雑巾を買ってきた。5枚入り298円。

汗をだらだら流しながら雑巾がけ。居間の隅を拭いたらすぐ黒くなる。最初にモップで拭いてからマイクロファイバー雑巾を使ったほうがいいようだ。2枚使用して、ビニール袋に入れて測定器の脇に置く。すぐには計数が上がらなかったが、じわりと上がり、30前後。

私が側に行くと値が上がる。シャワーを浴びて裸で測定器に近づいてもやはり値が上がった。なんでだろう。窓を開けているからか? それにしても、私の体がそんなに高い? 測定器の側でじっとしていると値は20前後にまで下がるのだが・・・。よく分からない。

私が動いて居間の測定器の側まで行くと、空気が動き、ホコリが動く。測定器は、それを感知して計数が上がるのではないか。

そこで床に置いた扇風機をつけてみた。あっという間に30cpmを越える。やはりそうなんだ。打つ手がなく、自分の部屋に帰り、窓を開けるとちょうど北風が強く、涼しく感じた。

ここで思い出したのが、CTBT高崎観測所のデータだ。セシウム134が674μBq/m3、セシウム137が831μBq/m3、テルル129が79μBq/m3、テルル129mが141μBq/m3とのことだから、合計で1725μBq/m3=0.001725Bq/m3。これだと0.000017cpmに相当するようだ。屋内の影響する空間が30m3、屋外が100m3としても外気中の放射能の方がよほど低い。(この計算が正しいか自信がないが、とにかく低いということさえ確認できればいい)

北側と南側の窓を開け放ち、風が通り抜けるようにする。掃除機の本体部分を風下に置き、始動、扇風機は家の中ほどにおいて風の通り抜けを助けるようにした。

ハタキもかけたし、椅子のマットも叩いた。そして床の上に掃除機の吸い込み口を滑らせた。風が強く吹き抜けているときには、10cpmまで下がった。

原発事故以降、汚染を警戒して極力窓を開けないようにしていたら、汚染物質が屋内に溜まっていたようだ。

10分程度そうしておいて窓を閉めたら計数は20cpmを少し下回る程度に落ち着いた。だが、私が近づくと少し上がるから、私の皮膚などに放射性物質が付着しているらしい。よく洗わないといけない。これでは、クソジジイではなくベクレルジジイだ。

測定器を窓際に持って行くと、30近い値を示すから、外部、特にベランダの汚染が影響しているようだ。降雨の日にブラシであちこち洗浄してみよう。

屋内については、拭き掃除も必要だろうが、それほど顕著な効果はなかった。普通の掃除機を使い、風下のベランダや窓際に本体を置き、吸い込み口とつなげるホースを長くして排気が家に入らないようにして使えば効果がありそうだ。

7/28、毎朝、GMサーベイメーターの値を見ているが、少しずつ上がってきたような気がする。30cpm前後を示すことが多くなった。そこで、玄関を開放し、掃除機を使ってゴミを吸う。そして、モップで拭き掃除。やはり、ホコリが溜まっていたらしく、モップが黒くなったので、ベランダの手すりや壁を拭いた。真っ黒。廃棄しよう。

GMサーベイメーターの値が20cpm前後に落ちた。明らかに効果ありだ。床掃除は、マイクロファイバーの雑巾を使う必要もない。

窓を開けている時間が長いので、大気中を漂う放射性物質が家の中に入り込んでいる。ジャブジャブ洗えるもの以外は、今は買うべき時期ではない。家人の物品調達の提案は、ことごとくはねつけよう。放射能がなくなってから買おうよと。その頃には、自分の金で買え、と言えるようになっているはずと期待しているのだが。

(2011/7/02初出、7/28 12/27追記)
posted by ZUKUNASHI at 10:08| Comment(2) | 除染

2011年12月20日

除染特別地域・汚染重点調査地域の指定

11/11、「放射能汚染に対処する特別措置法」に基づく基本方針が閣議決定された。2012/1月から施行され、除染活動が始まる。

地域指定は、警戒区域及び計画的避難区域が「除染特別地域」とされ、追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以上の区域が「汚染状況重点調査地域」となる。

「汚染状況重点調査地域」の指定を受けると、除染は国の費用負担のもとで市町村が計画を立てて実施。

追加被ばく線量年間1ミリシーベルトは、いつもの屋外8時間、屋内16時間の計算が適用され、時間当たり線量率0.19で年間1ミリシーベルトになるが、ここにバックグラウンドの全国平均の線量率0.04を加えて時間当たりでは0.23マイクロシーベルトが基準となる。

原則市町村単位での指定だが、市域を細分した地域単位での指定も認められる方向。

関東地方では、すでに35市町村が「汚染状況重点調査地域」の指定を希望しているという。次の表は、市町村が測定した公園等の空間線量率最高値と指定希望の有無を並べたもの。

ここにあげた市町村は、自治体の測定で0.23マイクロシーベルト以上が検出されており、指定を申請する要件を備えていると見られる。

群馬県は、文部科学省の航空機を用いた測定で空間線量率が高いことが分かり、測定しなおしているからこの表にある市町村以外でも該当するところが少なくない。

風評被害を恐れて指定申請に慎重な市町村もあると伝えられているが、これだけ汚染状況が明らかになっても、なお、汚染を隠し通せると自治体の首長が考えているとすれば、とんでもない間違いだ。

関東の空間線量率が0.2〜0.5程度の市町村には、なお何百万人もの人が住んでいるのだから、除染は緊急の課題だ。自分の住んでいる市町村が、指定申請に後ろ向きなら住民は自治体に除染活動を要求していく必要がある。

除染活動は、被曝の危険性を伴う。水田や梨畑への農薬散布と同等、あるいはそれ以上に作業員と住民に対する危険防止策を講じさせなければならない。

今回の指定申請をめぐる動きは、テレビなどでも取り上げられていて、放射能の危険に目をそむけ、耳をふさいできた人たちも、いやおうなしに再認識させられるだろう。いい機会だと思う。

11/25の東京新聞は、千葉県北西部で指定を希望したのは少なくとも柏、松戸、野田、流山、我孫子、鎌ケ谷、印西、白井の八市だとし、このうち、柏市は「必要な支援は国に求めていく」と国の負担を求める。除染費用は2013年度末までの3カ年で35億円超と見積もっていると伝えている。

地元業者に受託させれば、それだけのカネが落ちる。経済的なインパクトは大きいかもしれない。

・・・・・

12/19、環境省が「汚染状況重点調査地域」を指定。「汚染状況重点調査地域」の指定を受けた市町村の人口合計は、690万人


・・・・・

12/22、小出裕章氏が、毎日放送たね蒔きジャーナルで次のように述べている。

「基本的には本当は避難をさせなければいけない。でもなんか除染をすれば少しは良くなるかのような言い方なんですね。そんなことはでもありえないのです、本当は」

(初出 11/27 追記 12/20 12/23) 
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2011年11月26日

除染現場に近づくな

「木下黄太のブログ」の記事によると我孫子市の落ち葉から約3000Bq/kgのセシウムが検出されている。

「空間線量0.25μSv/h。落ち葉0.4μSv/h。「我孫子の子どもたちを放射能汚染から守る会」で常総生協の協力によるもの。 千葉県我孫子市東公園 落ち葉です。セシウム134・137の合計で、約3000Bq/kg。三十分計測。NAIシンチレーション」

常総生協は、阿見町の土壌についても詳細な調査を実施するなど、放射能問題に対する取り組みが強い。

我孫子市のサイトでは、「我孫子市東公園」という名称は見当たらない。我孫子駅から300mほど東の「南口東公園」なら、市の測定で11/22、1m:0.39、50cm:0.44、5cm:0.52 μSv/h。地図で見ると、あまり樹木のない公園のようだが。

千葉県は、11/25、地上1mの放射線量が毎時0.23μSv/h以上の区域を対象に土壌の除染を実施する方針を決め、年明けから放射線量の測定を始める。除染方針は11月中旬に、国が決めた汚染廃棄物の処理や除染に関する基本方針に基づいて定めた。

年明けから各地で除染作業が本格化する。関東地方では、空気が乾燥する季節。汚染された土地の表面や堆積物を移動したり、掘り起こしたりすると周辺の空間線量率が上がる。

汚染地域の住民の免疫力が低下しているとも言われ、この冬は感染症の流行が懸念されている。除染現場には近づかない。外出時はマスク着用が必要だ。セシウムを含むエアロゾルは、まさかと思う距離まで広がる。

作業者は、万全の防護か必要だ。防護不備は、突然死に結びつきかねない。

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2011年11月15日

自殺行為に等しいマスクなしの除染ボランティアにどうぞ

環境省が市町村の行う除染事業のボランティア募集状況を紹介している。

その中にあった、除染ボランティアに参加する際の一般的な留意事項

1 服装
通常、長袖の作業服又は運動着となります。作業後の着替えもご用意ください。
長靴を用意できる方は持参してください。
夏場は日除けの帽子、タオル等の準備を、冬場は寒さ対策をお願いします。

2 持ち物
軍手又はゴム手袋
使い捨ての防塵マスク(数組)
作業後の汚れ物を収納するビニール袋
絆創膏、塗り薬、消毒液、虫除けの予防薬
雨合羽
タオル、ウェットティッシュ
健康保険証のコピー
ゴーグル又は保護メガネをお持ちの方は持参してください
線量計をお持ちの方は持参してください

3 食事、飲料水
近くにコンビニがない場合、食事や飲料水をご用意いただくことがあります。 飲食は休憩時間の際にお願いします(作業中はご遠慮いただきます)。

4 ボランティア保険及び放射線被ばくに関する留意事項
 ボランティア活動中の様々な事故による怪我や損害賠償責任を保障する保険がありますので、保険の補償の範囲(通常、放射線被ばくは保険の対象外)や保険費用を踏まえて、ご加入についての検討をお願いします(原則、自己負担です)。

・・・・・・

作業内容は、民家の軒下、庭等の除染(除草作業、表土削り、コケ除去、ごみ回収など)が多いようだ。東京から福島までの往復の旅費は、もちろん自己負担だ。

放射能除染活動の手法と効果、作業時の危険は、未知の分野

除染ボランティア活動への参加を検討中の方の善意に水を差すようで迷うが、やはり書いておこう。

日本では、広域にわたる屋外での除染活動の手法と効果、作業時の危険防止策は、まだ未知の分野だ。原子力関連施設では、放射線管理区域が設けられ、必要な除染が行われているが、屋外ではなく、閉鎖空間での作業だ。

福島県下で屋外での除染活動が始まっているが、作業者の被曝が大きいと懸念する声もある。現に、北海道で熱心に自宅庭の除染を進めた主婦の体調不良なども伝えられている。

福島県下の汚染の度合いは、通常の服装と一般的なマスクだけで土を掘り返したりすることが、決して「大丈夫」なわけではないと思う。私は、関東の屋外作業、特に造園や土木工事に携わる人たちにマスクをつけてほしいと思うし、厚生労働省は労働安全衛生規則を至急改正し、雇用主に対策を義務付けるべきと考える。

東大の児玉龍彦氏が関与している南相馬市での父兄による除染活動の様子を見ても、作業者の防護は明らかに不備で心配になる。

危険を理解した上で自費負担も少なくないボランティア活動に参加される方の行動は尊いことは言うまでもない。ただ、若い方の参加については、私は少なからず懸念を持つ。いろいろな情報を検討して慎重に判断してほしいと願う

10月末から11月はじめにかけて、福島県からチェリノブイリ原発事故現地視察団がベラルーシーとウクライナを訪問したという。彼我の社会条件の違いについては、改めて取り上げたいと思うが、学校や地域の除染が差し迫った課題なのに、なぜ以前と変わらない「視察行政」を続けているのだろうと疑問に思う。

その費用と時間は、他の活動に投入するよりも優先されるのだろうか。ヒマワリやナタネ栽培による除染活動は、農水省の副大臣も現地を見に行ったが、結局一夏かけて効果なしと判定された。無駄な時間だった。

チェリノブイリ原発事故に関連した研究データなどは、以前から日本の研究者などが収集して出版もしているし、福島原発事故以降、精力的な翻訳活動で日本語に置き換えられたものもある。

福島県をこの先長期に渡って、国民的にどう支援していくか、難しい問題も出てきたと感じる。

・・・・・

細野豪志環境相は、11/13、福島県伊達市でボランティア約60人に混じって民家の除染に参加したと伝えられている。下は、朝日新聞が伝えた除染活動の様子。別の写真では何人かがマスクをしているが、この写真ではマスクをしている人がいない。

環境省は、内部被曝のリスクを軽視しているということを、大臣が身をもって示したに等しい。これはひどい。

除染活動に参加した後、急死した人もいるといわれている。環境省は、人命より環境が大事なのか。写真は、朝日新聞のサイトに掲載されたものの一部を切り出している。
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2011年10月27日

東大アイソトープ総合センター長児玉龍彦氏の意見陳述と同氏が手がけた除染活動の効果への疑問

2011/7/27衆議院厚生労働委員会で児玉龍彦氏が参考人として意見を述べた。以下は、「【SAVE CHILD】放射能汚染から子供を守ろう」から転載した同氏の発言記録。

私は東京大学アイソトープ総合センター長の児玉です。3月15日に、大変に驚愕しました。私ども東京大学には27箇所のアイソトープセンターがあり、放射線の防護とその除染などの責任を負っております。

私自身は内科の医者でして、東大病院の放射線の除染などに数十年関わっております。まず3月15日の午前9時ごろ、東海村で5マイクロシーベルトという線量を経験(観測)しまして、それを文科省に第10条通報ということで直ちに通報いたしました。

その後東京で0.5マイクロシーベルトを超える線量を検出しました。これは一過性に下がりまして、そのあと3月21日に東京で雨が降り0.2マイクロシーベルト等の線量が降下し、これが今日までの高い線量の原因になっていると思っております。このときに枝野官房長官が、さしあたり健康にあまり問題がないということをおっしゃいましたが、私はじっさいにこのときにこれは大変なことになると思いました。なぜなら現行の放射線の障害防止法というのは、高い線量の放射線が少しあることを前提にしています。このときは総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になります。

ところが今回の福島原発の事故というのは、100キロ圏で5マイクロシーベルト、200キロ圏で0.5マイクロシーベルト、さらにそれを越えて、足柄から静岡のお茶にまで汚染が及んでいることは、今日、すべてのみなさんがご存じの通りであります。

われわれが放射線障害をみるときには総量を見ます。それでは政府と東京電力はいったい今回の福島原発事故の総量がどれぐらいであるかはっきりとした報告はまったくしていません。

そこで私どもはアイソトープセンターの知識をもとに計算してみますと、まず熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが露出しております。ウラン換算では20個分のものが露出しています。

さらにおそるべきことにはこれまでの知見で、原爆による放射能の残存量と、原発から放出されたものの残存量は1年経って、原爆が1000分の1程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない。

つまり今回の福島原発の問題はチェルノブイリ事故と同様、原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと大量の残存物を放出したということが、まず考える前提になります。

そうしますと、われわれはシステム生物学というシステム論的にものをみるやり方でやっているのですが、総量が少ない場合には、ある人にかかる濃度だけを見ればいいです。しかしながら総量が非常に膨大にありますと、これは粒子の問題です。

粒子の拡散というのは、非線形という科学になりまして、われわれの流体力学の計算ではもっとも難しいことになりますが、核燃料というものは、砂粒のようなものが、合成樹脂のようなものの中に埋め込まれております。

これがメルトダウンして放出されるとなると、細かい粒子がたくさん放出されるようになります。そうしたものが出てまいりますと、どういうことがおこるかというのが今回の稲藁の問題です。例えば岩手の藤原町では、稲藁5万7千ベクレルプロキログラム、宮城県の大崎1万7千ベクレルプロキログラム、南相馬市10万6千プロキログラム、白河市9万7千プロキログラム、岩手6万4千プロキログラムということで、この数値はけして同心円状にはいかない。どこでどう落ちているかということは、その時の天候、また例えばその物質が水を吸い上げたかどうか、にかかります。

今回の場合も、私は南相馬に毎週行っています。東大のアイソトープセンターは現在までに7回の除染を行っていますが、南相馬に最初にいったときには1台のNAIカウンターしかありません。農林省が通達を出した3月19日には、食料も水もガソリンもつきようとして、南相馬市長が痛切な訴えをWEBに流したのは広く知られているところであります。

そのような中で通達1枚を出しても誰も見ることができないし、誰も知ることができません。稲藁がそのような危険な状態にあるということは、まったく農家は認識されていない。農家は資料を外国から買って、何十万という負担を負って、さらに牛にやる水は実際に自分たちが飲む地下水にその日から代えています。

そうするとわれわれが何をやらなければいけないのかというと、まず汚染地で徹底的な測定ができるように保障しなければいけません。われわれが5月下旬に行ったときに1台しか南相馬になかったというけれど、実際には米軍から20台の個人線量計が来ていました。しかしその英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて、われわれが行って、教えてあげて実際に使いだしてはじめて20個での測定ができるようになった。それが現地の状況です。

それから先程から食品検査と言われていますが、ゲルマニウムカウンターというのではなしに、今日ではもっとイメージングベースの測定器が、はるかにたくさん半導体で開発されています。なぜ政府はそれを全面的に応用してやろうとして、全国に作るためにお金を使わないのか。3カ月経ってそのようなことが全く行われていないことに私は満身の怒りを表明します。

第二番目です。私の専門は、小渕総理のときから内閣の抗体薬品の責任者でして今日では最先端研究支援ということで、30億円をかけて、抗体医薬品にアイソトープをつけて癌の治療をやる、すなわち人間の身体の中にアイソトープを打ち込むのが私の仕事ですから、内部被曝問題に関して、一番必死に研究しております。

そこで内部被曝がどのように起きるかということを説明させていただきます。内部被曝の一番大きな問題は癌です。癌がなぜ起きるかというと、DNAの切断を行います。ただしご存知のように、DNAというのは二重らせんですから、二重のときは非常に安定的です。

それが細胞分裂するときは、二重らせんが1本になって2倍になり、4本になります。この過程のところがもの凄く危険です。そのために妊婦の胎児、それから幼い子ども、成長期の増殖の盛んな細胞に対しては、放射線障害は非常な危険性を持ちます。

さらに大人においても、増殖の盛んな細胞、例えば放射性物質を与えると、髪の毛に影響したり、貧血になったり、それから腸管上皮に影響しますが、これらはいずれも増殖の盛んな細胞でして、そういうところが放射線障害のイロハになります。

それで私たちが内部に与えた場合のことで知っている事例を挙げます。これは実際には一つの遺伝子の変異では癌はおこりません。最初の放射線のヒットが起こったあとにもう一個の別の要因で、癌への変異が起こるということ、これはドライバーミューテーションとか、パッセンジャーミューテーションとか、細かいことになりますが、それは参考の文献をつけてありますので、後で、チェルノブイリの場合や、セシウムの場合を挙げていますので、それを見ていただきますが、まず一番有名なのはα線です。

プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授がいると聞いて、私はびっくりしましたが、α線は最も危険な物質であります。それはトロトラスト肝障害というところで、私ども肝臓医は、すごくよく知っております。

要するに内部被曝というのは、さきほどから何ミリシーベルトという形で言われていますが、そういうのは全く意味がありません。ヨウ素131は甲状腺に集まります。トロトラストは肝臓に集まります。セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります。これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディスキャンしても、まったく意味がありません。

トロトラストの場合、これは造影剤でして、1890年からドイツで用いられ、1930年頃から日本でも用いられましたが、その後、20から30年経つと肝臓がんが25%から30%起こるということが分かってまいりました。最初のが出て来るまで20年というのが何故かと言うと、トロトラストはα線核種なのですが、α線は近隣の細胞を障害します。そのときに一番やられるのは、P53という遺伝子です。

われわれは今、ゲノム科学ということで人の遺伝子の配列を知っていますが、一人の人間と別の人間はだいたい三百万箇所違います。ですから人間を同じとして扱うような処理は今日ではまったく意味がありません。いわゆるパーソナライズドメディスンと言われるようなやり方で、放射線の内部障害を見るときにも、どの遺伝子がやられて、どのような変化が起こっているかということをみることが、原則的な考え方として大事です。

トロトラストの場合は、第一の段階でP53の遺伝子がやられて、それに続く第二、第三の変異が起こるのが20年から30年かかり、そこで肝臓癌や白血病が起こってくることが証明されています。

次にヨウ素131、ご存知のように甲状腺に集まりますが、成長期の集積がもっとも特徴的であり、小児に起こります。しかしながら1991年に最初、ウクライナの学者が甲状腺癌が多発しているというときに、日本やアメリカの学者は、ネイチャーに、これは因果関係が分からないということを投稿しております。なぜかというと1986年以前のデータがないから統計学的に有意だということが言えないということです。

しかし統計学的に有意だということが分かったのは、20年後です。20年後に何が分かったかというと、86年から起こったピークが消えたために、過去のデータがなくても因果関係があるということがエビデンスになった。ですから疫学的な証明というのは非常に難しくて全部の症例が終わるまでだいたい証明できないです。

ですから今、われわれに求められている子どもを守るという観点からはまったく違った方法が求められます。そこで今、行われているのは国立のバイオアッセ―研究センターという化学物質の効果を見る、福島昭治先生という方がチェルノブイリの尿路系に集まるものを検討されていまして、福島先生たちが、ウクライナの医師と相談して500例以上のある症例を集めています。

前立腺肥大のときに手術をしますと膀胱もとれてきます。これを見まして検索したところ、高濃度の汚染地区、尿中に6ベクレルパーリットルと微量ですが、その地域ではP53の変異が非常に増えていて、しかも増殖性の前癌状態、われわれからみますと、P38というMAPキナーゼと、
NFカッパーBというシグナルが活性化されているのですが、それによる増殖性の膀胱炎というのが必発性でありまして、かなりの率で上皮内の癌ができているということが、報告されています。

それでこの量に愕然といたしましたのは、福島の母親の母乳から2から13ベクレル、7名から検出されているというがすでに報告されていることであります。われわれアイソトープ総合センターでは、現在まで毎週だいたい4人ぐらいの所員を派遣しまして、南相馬市の除染に協力しております。

南相馬でも起こっていることはまったくそうでして、20キロ、30キロという分け方はぜんぜん意味が無くて、幼稚園ごとに測っていかないと全然ダメです。それで現在、20キロから30キロ圏にバスをたてて、1700人の子どもが行っていますが、実際には南相馬で中心地区は海側で、学校の7割は比較的線量は低いです。

ところが30キロ以遠の飯館村に近い方の学校にスクールバスで毎日100万円かけて、子どもが強制的に移動させられています。このような事態は一刻も早くやめさせてください。今、一番その障害になっているのは、強制避難でないと補償しないということ。参議院のこの前の委員会で当時の東電の清水社長と海江田経済産業大臣がそのような答弁を行っていますが、これは分けて下さい。補償問題と線引の問題と、子どもの問題は、ただちに分けて下さい。子どもを守るために全力を尽くすことをぜひお願いします。

それからもう一つは現地でやっていて思いますが、緊急避難的除染と恒久的除染をはっきりわけていただきたい。緊急避難的除染をわれわれもかなりやっております。例えば図表にでています滑り台の下、ここは小さい子どもが手をつくところですが、滑り台から雨水が落ちて来ると毎回ここに濃縮します。右側と左側にずれがあって、片側に集まっていますと、平均線量1マイクロのところですと、10マイクロの線量が出てきます。こういうところの除染は緊急にどんどんやらなくてはなりません。

またコケが生えているような雨どいの下、これも実際に子どもが手をついたりしているところなのですが、そういうところは、高圧洗浄機を持って行ってコケをはらうと2マイクロシーベルトが0.5マイクロシーベルトにまでなります。

だけれども、0.5マイクロシーベルト以下にするのは非常に難しいです。それは建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと、一か所だけを洗っても全体を下げることは非常に難しいです。

ですから除染を本当にやるときに、一体どれぐらいの問題がかかり、どれぐらいのコストがかかるかということをイタイイタイ病の一例であげますと、カドミウム汚染地域、だいたい3000ヘクタールなのですが、そのうち1500ヘクタールまで現在、除染の国費が8000億円投入されています。もしこの1000倍ということになれば一体どれだけの国費が必要になるのか。

ですから私は4つのことを緊急に提案したいと思います。
第一に国策として、食品、土壌、水を、測定していく。日本がもっている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を使って、半導体のイメージング化は簡単です。イメージング化して流れ作業にしていくという意味での最新鋭の機器を投入して、抜本的に改善してください。これは今の日本の科学技術でまったく可能です。

二番目。緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定してください。私の現在やっていることはすべて法律違反です。現在の障害防止法「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」では、核施設で扱える放射線量、核種などは決められています。東大の27のいろいろなセンターを動員して南相馬の支援を行っ
ていますが、多くの施設はセシウム使用権限など得ていません。

車で運搬するのも違反です。しかしお母さんや先生たちに高線量のものを渡してくるわけにはいきませんから、今の東大の除染では、すべてのものをドラム缶に詰めて東京にもって帰ってきています。受け入れも法律違反、すべて法律違反です。このような状態を放置しているのは国会の責任であります。

全国の国立大学のアイソトープセンターには、ゲルマニウムをはじめ最新鋭の機種を持っているところはたくさんあります。そういうところが手足を縛られたままで、どうやって、国民の総力をあげて子どもを守れるでしょうか。これは国会の完全なる怠慢であります。

第三番目、国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して下さい。これは例えば東レとかクリタだとかさまざまな化学メーカー。千代田テクノルとかアトックスというような放射線除去メーカー、竹中工務店などは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っています。こういうものを結集して、ただちに現地に除染研究センターを作って、実際に何十兆円という国費をかかるのを、今のままだと利権がらみの公共事業になりかねないという危惧を私は強くもっています。

国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。どうやって本当に除染をやるか。七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに国会は一体何をやっているのですか。

・・・・

児玉龍彦氏がその除染活動に関与してきた南相馬市が、除染計画を提出して緊急時避難準備区域を解除され、10/6、原町高校が、7カ月ぶりにもとの校舎で授業を再開したと報じられている。

このニュースを受けて、児玉龍彦氏が推進してきた除染活動の効果がどれくらいあがったのか、子供を南相馬に帰して大丈夫なのかとの疑問の声が上がっている。

児玉龍彦氏は、医師として内部被曝のリスクを軽んじているのではないか、核種分析の結果を地元に示さないのはなぜか、などと疑問、批判の声も出ている。このらの点に関しては、「日々雑感」が参照先を示している。

(初出7/29、10/26追記、見出し変更)
posted by ZUKUNASHI at 00:43| Comment(0) | 除染

2011年10月03日

放射能の除染は極めて困難

ブログ「EX-SKF-JP」に「放射能汚染レベル調査結果報告書−渡利地域における除染の限界」と題する神戸大学大学院海事科学研究科の山内知也氏の報告書が紹介されている。

9/14、福島市渡利地区において空間線量の計測を実施した結果、6月の調査において最も高い線量を記録した側溝内堆積物には手が付けられておらず、地表面における空間線量は当時の2倍に上昇していたところもあるというショッキングな内容だ。

わかりやすく書かれているので、原文をお読みいただきたい。

南相馬市が7/30に市内の幼稚園を対象に除染作業を行った結果報告が市のサイトに掲載されている。除染の成果をあげるのは難しいようだ。

私も個人的に自宅の除染を試みたが、なかなか効果が上がらない。自宅の屋内でも空間線量率は屋外の影響が大きいから、屋外の樹木や駐車場、窓越しに見える建物の外壁の放射能が高ければ、自助努力の余地はほとんどない。

ただ、東京近郊ではホットスポットと呼ばれるところでも、屋内に入れば高くても0.2μSv/h前後ではないかと思う。外部被曝とともに内部被曝に留意する観点からは、屋内に放射性物質が飛散していることがないよう、屋内の除染の努力は続けなければならない。

なお、日本放射線安全管理学会が個人住宅を対象とするホットスポット発見/除染マニュアルを出している。

関連既出記事。下にあるものほど新しい。

被曝量を抑えるためにどうするか 屋内の除染
自宅の除染を試みる
菜種やヒマワリ栽培で農地除染は、ほとんど宗教活動
自宅の除染のポイント
校庭の自主除染
放射性物質が再拡散
屋内の被曝量は思っていたより高い
低線量被曝症状は継続中
台風15号による除染
posted by ZUKUNASHI at 19:59| Comment(0) | 除染

2011年09月22日

台風15号による除染

2011/9/21の台風15号は、関東を縦断し、福島第一原発事故による放射能汚染地帯に強い雨と風を浴びせた。汚染地帯では風雨が強くなるとともに空間線量率が上昇。茨城県のモニタリングデータが空間線量率の変化を詳しく捉えている。

9/21、午後4時半頃に自宅の地域の暴風雨はピークを迎えた。放射能対策でベランダのガラクタをきれいにしたから今回は安心。で、放射能値を見ると、少し高い。雨と風で放射性物質が飛んでいるのだろう。

茨城県のモニタリングポストは、午後2時頃から上昇に転じ、どの地点も大きく上げている。常陸那珂は177、朝より27nGy/hも上昇。北関東も軒並み上がっている。市川の個人計測のガイガーカウンターも高目の値を示している。


次は、2011/9/21/19:00時点のアメダス、風向風速。特に福島第一原発から風が吹いてこなくても空間線量率は大きく上がるということになる。


翌朝は台風一過の晴天。常陸那珂をはじめ茨城県下のモニタリングポストの数値は下がっている。

強い雨で地上に水が溜まると、遮蔽効果が出て空間線量率が下がる現象が見られるが、日立市大沼では、遮蔽効果よりも、雨と強風による放射性物質の飛散が空間線量率を押し上げる効果のほうが大きかった。

今回の台風15号で、樹木や建物に付着した放射性物質が洗われ、大気中に飛散するという大規模な除染が行われたことになる。

9/21の夜に雨水を貯めて放射能値を測定しようと思ったが、バケツに水が溜まらなかった。雨量50mmでも5cmにしかならない。朝、ベランダの手すりを拭いて測定器の前にかざすと20CPMが30CPMまで上がったが、手すりの泥混じりの汚れのせいなのか今ひとつはっきりしない。

自然の除染で放射性物質が移動したことは間違いないが、どう動いたかを把握するのは容易ではない。ただ、河川水に放射性物質が流入したことは間違いない。一両日の水道水は特に子供のいる家庭では飲用注意だろう。

なお、金町浄水場の9/22と9/23の午前6時採水分の放射性物質検出状況は、ヨウ素、セシウムともに不検出となっている。

9/23近所の空間線量率を調べたら、市内の高空間線量率地域に匹敵する場所が随所に見られる。放射性物質が地上に落ちた影響だろう。かつて高かったところが少し低くなったりしており、平均化の方向にあるように見える。

以下は、強風を伴わない降雨時の空間線量率の変化。これまでは、感雨ないし降雨とともに空間線量率が上がっていた。


posted by ZUKUNASHI at 05:22| Comment(0) | 除染

2011年09月17日

校庭の自主除染

つくば市のサイトに、9/3に実施された葛城小学校校庭の父兄による自主的除染の様子が掲載されている。

土壌は湿っているように見えるが、参加者の多くは帽子やマスクもせず、Tシャツや半ズボン姿の方も多い。作業者の被曝防止策が不十分だと思う。つくば市は、省庁の研究機関も多いはずなのに、除染活動がこんなふうに行われていることは驚きだ。

上の写真にはないが、子供の姿も見える写真が近畿の放射線測定値(μSv)に掲載されている。参加者が同伴したのだろうが、主催者側で作業中のエリアには立ち入らせないよう配慮すべきだ。

つくば市が測定した葛城小学校の地上1mの放射線量率測定結果は、6/20が0.100、 その後0.093、 0.098、 0.098、 0.086と推移し、9/12が0.087μSv/h。つくば市内の小学校の中では相対的に低い方に属する。

千葉県北西部に住む男子小学生の母からいただいたコメントに次のようにあった。
「息子の通う学校では放射能(内部被爆・外部被爆ともに)のことを気にしている家庭が非常に少ないために、給食に関しても学校行事に関しても何ら意見が出ず、いくら家庭で内部被爆に注意していても、無力感に襲われます。
具体的には、給食(千葉県産の牛乳・米、東関東の野菜等が中心)から始まり、授業の一環として何度も学校の畑の雑草抜きや校庭の土の掘り起こし等を子どもにやらせる(もちろん素手でマスクなし)、課外活動として、千葉の海でとれた鰯やあさりを食べる・・・など、わざわざ子供達を被爆させたいのかと感じるような状況です。
先生に放射能が心配だと伝えると、非常に立腹した様子で市や県や国が安全だとしているので、学校はそれに従って例年通りに行います、の一点ばりです。」

教育関係者の放射能被曝によるリスク認識は、驚くほどに低い。
posted by ZUKUNASHI at 09:26| Comment(0) | 除染

2011年08月29日

自宅の除染のポイント

こおろぎさん、こんにちは。私のブログに目を留めていただきありがとうございます。

ご質問にお答えしますが、分かりにくいところは納得いくまで尋ねてください。私もできるだけ役に立つよう調べたり、考えてみます。

1 私の考えは、自宅の屋内の除染を図るためには、室内のホコリやチリに付着している放射性物質を屋外に追い出す必要があり、そのためには掃除機の排気を外に出すよう工夫して、徹底的にホコリやチリを吸い取り、外に出したほうが良い、というものです。

ですから、窓の多いお宅で、各部屋ごとに掃除機の排気を外に放出できるなら、掃除機のホースが通る隙間分だけ窓を開ければ済みます。

しかし、廊下や階段などが窓から遠く、掃除機の本体の排気口を窓の外に置いて掃除機をかけることができないところもありましょうから、家の中に風を通すことにより、掃除機をかけながら、その排気をそっくり建物の外に送り出せれば、再汚染を防げるだろうと考えるのです。

2 原発事故後、換気を控えていると、どうしても屋内に湿気が溜まります。私の家では、あちこちにカビが生えてしまいました。常時クーラーをかけて除湿しておられればそんなこともないのでしょうが、そういうお宅は例外的でしょう。

カビも放射性物質も健康の敵。同時に退治できれば一挙両得。空気が少し乾いてきましたし、大気中の放射性物質が少なくなっているのであれば、窓を開けたために入ってくる放射性物質よりも、追い出せる放射性物質の方が多いはずです。

3 まず、準備すべきもの。
@ 掃除機。古い掃除機で差し支えありません。もともと掃除機のフィルターで放射性物質を濾し取るのは無理だと思います。新型の排気を出さない掃除機も必要ありません。

A できれば、吸い込み口の側のホースを長くしておけば、便利ですが、それが難しければ、無理にホースを延長することもないでしょう。

B 掃除機をかけた後は、室内に残るホコリやチリをふき取る必要がありますから、使い捨てできる雑巾を用意します。ホームセンターに行くと、ウエス(機械類の汚れを拭き取るぼろきれ)として薄手のタオルがありますので、これを適当に切って使うのがお勧めです。

マイクロファイバー製の掃除用布が良いという方もおられますが、私が使った限りでは、汚れが付いて真っ黒になり長く使えませんでした。

C 屋内に風を通すために扇風機も補助的に使うと有効です。

4 除染のタイミング
@ 家の中を乾いた風が通り抜けるのがはっきり分かる程度の風が吹く晴天の日。こおろぎさんのお住まいの地域では、やはり南からの風の時が安心でしょう。

A 屋外のホコリを舞い上げるような強い、不安定な流れの風でないこと。近くの木や草が大きく揺れるようなときは、不適です。かえって、外から土ホコリが入ってきかねません。

B こおろぎさんのお住まいの地域では、県のモニタリングシステムが空間線量率をリアルタイムで表示してくれますから、お住まいの場所とそれよりもう少し福島県よりのモニタリングポストの空間線量率が、少なくとも上がっていないことを確認します。

5 除染に取り掛かる前に
@ 除染の前に、家の中のものが風で飛んだりしないよう整理します。

A マスクをかけます。肌の露出部分が少ない衣類を着ます。子供は、どこかに避難させます。

B 食料品や食器類は、扉の閉まる場所に片付けます。衣類も箪笥や押入れの中などに押し込みます。

6 掃除機は、床や畳だけでなく、吸い込み口を替えてソファーやカーテン、ぬいぐるみなどのホコリを吸い取るのがベターです。

掃除機をかけ終わったら、風下で掃除機のフィルター袋を取り替え、古いフィルター袋は、ビニール袋に入れて密閉し、廃棄します。

室内の空気が入れ替わった頃を見計らい、窓を閉めます。ここで一服。服も着替えます。

7 拭き掃除
屋内の空気が落ち着き、ホコリが床に落ちた頃を見計らって、拭き掃除です。洗剤を使っても良し、使わなくても良し。とにかく、湿したウエスでできるだけ広い範囲をふき取ります。

このふき取りの作業は、これまでもなさっておられたでしょうし、1日、2日後でもかまわないわけですから、ゆっくりやりましょう。私は、モップで床を拭き、それ以外のところは、ウエスで少しだけしか拭けませんでした。疲れましたので・・・。

8 布団乾燥
私の家では、布団は干していませんが、洗濯だけはマメにしています。外干しです。衣類は、どうせ1日着てまたすぐ洗うので、かまわないと思っていました。(シャツを着たままレントゲン撮影した場合に、シャツに付いた放射性物質が点々状に感知されることがあるとの情報もあります。)

しかし、布団はそうはいかないので、慎重になるのはよく分かります。次のような方法はいかがでしょう。

子供の布団が小さければ、大きいゴミ用ビニール袋に入れて、干す。日差しの強いときに日に当てて、その後ビニール袋から取り出して屋内におけば、湿気も逃げるでしょう。

大きな布団は、カバーを付けたまま干して、取り入れる際にカバーを外し、カバーは洗濯をするという方法がありそうに思います。東京の近くでは、寝具の色が直射日光で晒されるのを嫌い、そのようにしている人もいると聞きます。

適当なカバーがなければ、シーツを被せて干す。シーツはその後に洗うという方法もありでしょうか。独身者の手抜き布団干しのようですね。

9 茨城県北部の大気中の放射性物質について
「関東の大気に含まれる放射性物質は減っている」の記事では、東京都や高崎での観測データをもとに、そのように判断しました。ご質問をいただいて、こおろぎさんのお住まいの地域でもそのように言えるのか、データを探してみましたが、精密なデータは見当たりません。

「文部科学省の定時降下物のモニタリング」の中に各都道府県の観測データがあり、茨城県はひたちなか市での観測ですが、7/6にセシウム137が53MBq/km2検出されたのを最後に、これまで不検出が続いています。

このデータの検出下限値は、都道府県によって異なり、降雨のない場合、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも、最も検出下限値の高いところで約10MBq/km^2とされていますから、1平方メートル当たり10ベクレルでも「検出せず」になることがあるわけです。

敷き布団1枚の広さに20ベクレルでも不検出となるのは困ったことですが、検出限界ギリギリだったとしても、これは24時間連続計測してのこと。3時間なら8分の1になるはずですし、カバーをつけて干すなどの手間をかければ、弾力を取り戻した布団で休み、疲れが取れるというメリットを考えると、割り切らざるを得ないのかもしれませんね。

最後に一つ。除染のために窓を開けるのは、掃除機を使って屋内の放射能値を下げるという目的で意味のあることです。福島第一原発はいまだ安定していませんから、やたらに窓を開けておくことは決してお勧めできません。

一度、しっかり除染して、空間線量率の推移などを見ながら、次の対応を考えるということになるのではないでしょうか。私はそう考えています。
posted by ZUKUNASHI at 23:04| Comment(0) | 除染

2011年07月07日

被曝量を抑えるためにどうするか 屋内の除染

放射線量の測定は、難しいのだと聞くし、数万円の簡易計測器はオモチャの域を越えないともいわれる。東京から福島原発に簡易計測器を持ち込んだ人は、正門で針が振り切れ、現場で働く人から捨てろと促されたという。

ただ、今のところ、東京周辺では絶対値ではなく測定場所や時間の変化による測定値の相対的な変化は、それなりに意味を持つはずだ。今私の手元にあるGMシンチュレーションカウンターがどの程度の正しさを持つのか、分からないが、居間の真中に置いてカウント数を見ると、20cpmから30cpmと随時変化する。

ネットで見つけた簡易換算ツールによると、30cpmなら毎時0.25μSv/h、年間2.2mSv/y。20cpmなら毎時0.17μSv/h、年間で1.5mSv/yになる。もともとコンクリートの建物は、バックグラウンドが高いと聞くが、やはり、平常時よりは高いのだろう。

大気中のセシウム137の検知量は、6月末には3月のピーク時比1万分の1、4月のピーク時に比べても100分の1程度に低下しているから、今は福島原発や他の原発の動向を見つつ、空間線量率の変化も確認しながら、汚染された室内の除染を計るべきタイミングのように思う。

以下は、私の試行錯誤の結果だ。

@ 放射性物質は、金属が超高温で気化したものもあり、極めて小さい粒子になっている。家の中に入り込んだ微粒子を屋外排出するのは困難だが、まずは掃除機だ。しかし、私が試行した限りでは、掃除機はホコリを舞い上げカウンターの値が上昇することとなった。

サイクロン式の掃除機が排気を出さないから良いという説もあるが、この場合も溜まったチリを捨てる際にホコリが飛び散りかねない。結論的には、花粉症対策で行われているように掃除機の排気部分を室外に出す、あるいは風下の玄関や窓際に置いて通常の場合と同様に掃除をすればよいのだと気づいた。

A カーテンやソファーのカバーなどは洗濯する。

B 床掃除は、モップや雑巾を使ってやればよいが、より入念にやるのならマイクロファイバークロスを使う。それも、室内のホコリなどが床に落ちたタイミングを捉えてやるのが効果的ということだから、起床時や外出からの帰宅時にやるのが良い。

C 福島県の主婦の中には、壁やじゅうたんも水拭きする人もいるようだ。そういう方法に加えて、粘着テープを使った掃除用具でやるとか、掃除機の吸い込み口にビニールのネットをかぶせて壁に汚れがつかないように工夫してやる方法もある。これで居間の壁を掃除したら、掃除機の袋に煤のようなものがわずかに溜まった。カウンターにかざすと針が振れるがごくわずかだった。

D ガラス戸は、特に外側に放射性物質が付いているだろうから、マメに洗う。網戸はホコリを溜め込むからもちろん洗う。

E ブラウン管式テレビは、表面の静電気がチリ、ホコリを吸い付ける。キッチンタオルに水と洗剤を少量つけて何度も拭いた後にカウンターの前に置いたら少し高い数値が出た。空気清浄機の代わりにはならないが、こまめに拭くのが良い。蛍光灯のホコリも掃除だ。

F 居間にある熱交換式の換気扇は、ほとんど動かしておらず、他の換気扇を動かしたときの空気の吸い込み口になっている。フィルターを取り外して計ってみたが、ほとんど変化なし。洗って乾かした後に、花粉予防用のフィルターを空気の入り口に取り付けた。

G 外国製のクリスタルガラスは、ウランガラスというのか、もともと放射能が高いものがある。気にするほどでもないのだろうが、いずれ物置の奥にでも仕舞い込もう。

H カウンターを使っていて気づいたのだが、目盛りを読むために機械に近づくと値が上がる。私自身のカラダが汚染されているらしい。パートで街中を走り回っていることと、カラダを良く洗っていないためだろう。浴用石鹸をよく泡立てて体中を良く洗ったら、機械の目盛りが上がることはなくなった。

屋内には、細かい放射性物質があちこちに入り込んでいたり、張り付いているために、屋内の除染は困難があるようだ。X線診断装置に使われているイメージングプレートに付着した放射性物質がどうやっても取れないとの報告もある。

放射線の専門家らでつくるNPO法人放射線安全フォーラムが、5/19から飯舘村で家屋や土壌の放射線量を下げるための汚染除去の技術試験を開始したが、雨どいの放射線量が洗浄により毎時170マイクロシーベルトから毎時18マイクロシーベルトに低下するなど局地的な成果は得られたが、家屋内の放射線量は最も高い部屋が毎時8.7マイクロシーベルトから毎時5.7マイクロシーベルトに下がるにとどまったという。(2011/05/20 16:40 福島民友新聞)

I となると、家の中の不要品やゴミまがいのものは、きっぱり捨ててしまうのが効果があるのかもしれない。ホコリの付着した紙類、ビニールシートなどを捨てれば、少しは効果があるだろう。再度、放射性物質が拡散してきたときの除染も楽になる。

福島県飯館村長泥地区での放射能除染試験の結果がサイトに載っている。これを見ると、屋敷林などの屋外の汚染が屋内の放射能値に大きく影響するようだ

この点は、関東のホットスポットでも同じだろう。集合住宅では、ベランダにも放射性物質が付いているはずで、これが屋内の放射能値に影響しているはずだ。雨の日を待っていたが、とりあえずベランダの排水の溝に水を流して洗い、排水孔の周りに残ったゴミや泥を拾ってカウンターにかざすと一握りもないのにほどなく40cpmを指した。

手すりの立ち上がりの部分に薄い洗剤をかけ、デッキブラシで洗ったが、カウンターの数値はほとんど変化なし。希望的には少しくらい下がって欲しいのだが。ペランダの植木鉢も汚染源のはず。機会があれば処分しよう。

これまでのところ、集合住宅の内外では、特に放射性物質が集中している個所は探し出せなかった。小1時間もかけてあちこち掃除するたびに1cpm程度下がるというのが実情だ。一方、空中からなお放射性物質が降下しているから、三途の川の石積みと同じ・・・。なんとか、自治体が屋外で計測している空間線量率を下回るようにしたいものだが、放射性物質はチリ、ホコリと一緒に広く薄く屋内に分布している。

とにかく、まめに掃除をするしかない。

放射能に対する感受性の弱い爺婆は、除染のボランティアができるということになるのだが。

(この記事は随時改訂している)
posted by ZUKUNASHI at 13:15| Comment(0) | 除染