「同年3月18日に採取されたほうれん草からは高萩市で15,020Bq/kg, 日立市で54,100bq/kgひたちなか市では8,420Bq/kgもの高い数値が検出されました」
どこの機関が測定したものか、ソースが確認できないが、茨城県北部で2011/3/18採取されたほうれん草からこれほど高い汚染が見つかっていたとは、認識不足だった。
こんなに高いのは湿性沈着があったはずと当時の降雨を調べると、2011/3/16には北関東の広い地域で降雨または降雪があった。左側が3/16、右側が3/15だ。

2011/3/16に収穫されたほうれん草は、早ければ3/17には店頭に並ぶ。3/17に離日した人の機内食に使われていたかもしれない。
福島第一原発事故直後から、露地葉物野菜の濃厚汚染が始まっていたとすれば、吸気被曝だけでなく、経口摂取による被曝も地域、個人の食習慣によっては、予想以上に大きかったのかもしれない。

茨城県北部は、2011/3/16の降雨で放射性物質の本格的な沈着が始まり、濃厚汚染が形成され始めた可能性がある。北部と南部では、降下した放射性物質の構成に違いが見られるはずだ。
千葉県は、3/16に香取で少し降雨があったほかは、3/20まで降雨がなかった。しかし、多量の降雨があった3/21、3/22に県北部にプルームが襲来し、濃厚汚染が生じたことは、繰り返すまでもないだろう。
