フィールドワークの記録 4: ずくなしの冷や水

2014年04月24日

フィールドワークの記録 4

「フィールドワークの記録 1」で見つけた高線量の場所の再調査。

放射能の強い物質があることは間違いないので今回は防御した。スニーカーを履いた足をレジ袋の中に突っ込み、養生テープで留めた。

検出器は粗い布袋に入れてぶら下げ、底の部分をポリ袋で包んでいる。ガンマー線とベータ線を検知できるはずだ。



前回見つけたホットポイント。



すでに代掻きの終わった田んぼもあり、トラクターの出入りで現場が変わっていた。





あちこちに散らばった土くれを順番に測定していく。元のホットポイントからちょうどトラクターの車輪1回転分ほど離れた車道よりの土くれで高い値を検出。

手元の測定器は、反応が悪くいったんレンジオーバーになるとリセットしても元に戻るのが遅い。今回は、最初からレンジを大きくした。レンジ上限10,000cpm。時定数30秒。7,000cpmが出た。



この後場所を移動しつつ測定していたらレンジオーバーとなった。

レンジ上限30,000cpm。時定数30秒。じか置きで1万cpm超を検出。こんな高い値は、もちろん初めてだ。



設定


何度も言うが、この測定器は私と同じでほとんどポンコツだから、指数値の信頼性は乏しい。だが、普段の50、60cpmに比べれば、とてつもなく高い値を示していることは間違いない。

楢葉町井出川の河口で見つかった高線量の物体は、ベータ線とガンマ線の合計でそれぞれ毎時1万2千マイクロシーベルト、毎時4700マイクロシーベルト、毎時3400マイクロシーベルト、毎時100マイクロシーベルト。毎時3400マイクロシーベルトのものは、表面汚染密度が10万cpm以上だと伝えられた。これらのものは微小片といってもそれなりの大きさがあった。

私の現地調査では、どれが放射線源なのか土に混じっていて見分けがつかない。だが、手元の測定器の1万cpmが正しいのなら、なかなかのものだ。

今日の現地調査で高線量が確認できれば、詳しい地図と測定器の画像を添えて、自治体に通報しようかと思っていたが、今日の現場の状況では、一雨あれば、あるいはまたトラクターが出入りすれば、高線量を検出した土くれは、車道に出て粉砕され、原因物質は散逸してしまうだろう。

役所が現地で確認できず、悪質なデマとされるのも困るから通報しないことにした。そもそも、ベータ線を測らなければ高線量は出ない。この場所は比較的空間線量率が高いとは言え、驚くほどのものではない。役所がベータ線を測定できる機械を持っていないかもしれない。

私がこの地域に足を向けることはもうないだろう。私が遭遇した高線量の物質がこの地域でただ1個降下したとは、とても思えない。あちこちに落ちているはずだ。それらがどこにどれだけ落ちているのか、分からない以上、立ち入らないほうが良い。

そして、そのことは、広く関東東北について言えることだ。名古屋で、掃除機のゴミパックのちりから、310ベクレル検出されたと伝えられている。重さは、1兆分の1gの100分の1程度という極微小なものだ。それが100個集まれば3万1千ベクレルになる。

震災時に大阪中央市場で仕事をしていた方が2011年3月22日前後、茨城県産ほうれん草などの関東産野菜がタダ同然の捨て値で大量に流通しており、当時5万ベクレル超だったとツイートしておられる。

3年経過して半減期の短い核種が消えたとはいえ、1万cpmのポイントが見つかっても、そんなに驚くには当たらないのかもしれないと思えてきた。

posted by ZUKUNASHI at 19:53| Comment(0) | 福島原発事故
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