フィールドワークの記録 2: ずくなしの冷や水

2014年04月27日

フィールドワークの記録 2

前回の現地調査の結果に驚いて、より調査がしやすいよう機器持ち運びの工夫をした。一々しゃがんで検出器を地面に近づけるのはしんどいので、布製のワインの袋に検出器を入れてぶら下げるようにした。

当初、キャスター付きの棒の下部に検出器をくくりつけることを考えたが、振動、衝撃が大きすぎると考えてやめた。

表示部のある本体は、コンパクトな頑丈な袋を探してみよう。工具袋のようなものがいいかもしれない。そして、肩からぶら下げられるようにしようと思う。

近くの公園を測定してみたが、最高で60CPM程度しか出なかった。場所を移動しながら測っているので、エアーカウンターで測った空間線量率とサーベイメーターのCPMはほとんど相関なし。

一つわかったのは、ベータ線込みで地面に近いところを測ると、草地も所により高いが、浸透性のアスファルトを敷いたところで安定してカウント数が高かった。

今回も風が吹くとカウント数が上がった。前回は一吹き20CPMだったが、今回は5から10CPM程度。風が吹く前に20CPMを指していて一吹き風が吹いて20CPM上がるということは、30秒平均での入感数が風が吹く前の倍になったということだ。30秒平均で入感数が10だったところに2秒間から3秒間位の短い時間に10300入感数が増えなければならない計算になる。

瞬間的な上昇ですぐ下がるが、風が運んでくる放射性物質はバカにできないのかもしれない。ガス状の放射性物質なら沈着しないのでいっさい証拠は残らない。いくら飛んできても、その場所の空間線量率のベースを底上げすることはない。

カナリア体質の方が、測定器の警報がしばしば鳴るとネットに書いているのをよく見かけるが、計測時間が短くて済む反応性の良い機械なら、平均10の入感数のところに瞬間的でも300も入感すれば、確かに警報が鳴るだろう。そういう仕組みだ。

10分平均値のMPでは変化が出ることはまずない。

私のサーベイメーターが私と同じように年老いているとはいえ、まだアルツハイマーではないと考える根拠を得て、また、現地調査に出かけた。

前から放射能が高いはずと見ていたスポットの地面に検出器の筒先を当てる。検出器と地面の間にはごく薄いプラスティックの袋の底1枚と目の粗い薄い生地1枚。

計測値が大きく上がった。レンジは0から300CPM。時定数10秒。



50センチほど持ち上げて離す。



何度やっても同じだ。40から50cm横に離れた近傍を測定したがそれほど高い値が出ないので元の場所に戻って測定。4回目になる。じか置き。空間線量率で150CPMを安定して検出したことはない。



50cmほど持ち上げる。



再現性は問題ないだろう。

土の状態。



原因物質は何だろう。

@ セシウム137の塊が落ちている。
点線源なら離れれば放射線は大きく減る。手元の機械は感度も落ちている。だが、50cmでこんなに落ちるだろうか。

A ベータ線源が濃縮している。
この場所でベータ線源があるとすれば、福島第一原発起源のものだ。チェルノブイリ事故前にはこの場所はなかった。ストロンチウム? 

福島第一原発事故では、α線、β線核種の影響がより強い(転載記事 1)に次のようにある。

「空気清浄機のフィルターカバーを開けてInspector EXP(市販の放射線計測器の一つ)で計測してみましたら、γ線だけの時の4倍ほどβ線がカウントされました(補正後)。」

「チェルノブイリの時よりβ線、α線核種の比率が高いので、今後の健康被害は、はるかに大きいと予測できます。」

地上50cmで40CPM、検出器の窓が地表から3cmで150CPMなら約4倍だ。福島第一原発事故から3年経過、当初降下した放射性物質も短寿命のものは消えている。残るのはなんだろう。

特定はできないが、私はストロンチウムだと仮定する。その上で、対策を講じたほうが安全だ。私のこれまでフィールドワークで分かったことは、ベータ線源は濃淡の差はあれ、至るところに落ちている。そして、中にはすさまじい濃度のものもあるということだ。

・・・・・

2014/4/27、追加測定

@ 検出器の筒先に樹脂製配管のU字型カバーを装着 時定数30秒 検出器の窓が地表から3cm 45cpm

A U字型カバーなし 時定数30秒 検出器の窓が地表から3cm 65〜95cpm
検出器の雲母張りの先端部保護のため地面から3cmほど離れるようにしたせいか測定値は低い。

厚さ0.8mm程度の塩化ビニール樹脂でほぼ遮蔽できること、地表から数cm検出器が離れただけで測定値は大きく低下することを確認。ベータ線が大気中で減衰することと測定機器の有効検出器窓面積が相対的に小さくなることが原因だろう。

ベータ線対策は、とにかく線源から1cmでも多く離れること。逆に言えば、体内に入ったときの放射線によるダメージはとてつもなく大きい。

(初出 2014-04-15 2014/4/27 追記)
posted by ZUKUNASHI at 14:20| Comment(0) | 原発事故健康被害
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