中部から西日本も汚染されているが 精密な測定データがほとんどない 2: ずくなしの冷や水

2014年02月15日

中部から西日本も汚染されているが 精密な測定データがほとんどない 2

新しいものではないが、海外で、また日本の中西部で福島第一原発事故による放射能汚染に対する警戒が高まっている中で、参照できるグローバルなシミュレーションとして数少ないものの一つ。

Modelling the global atmospheric transport and deposition of radionuclides from the Fukushima Dai-ichi nuclear accident (pdf)から

地球全体。南半球への降下沈着は少ない。


東アジア。中国、極東ロシアへの降下沈着は少ない。サハリンと韓国、そしてフィリッピンに濃い目の沈着が見られる。


日本


この図では、下の二つに比べて
@ 青森県の十和田以北の汚染評価が弱い。
A 北海道函館近辺の汚染をとらえているが、北海道北部についての評価が下のシミュレーションと異なる。
B 長野県の東側の評価が弱い。下のシミュレーションでも同じ。
C 愛知県北部、岐阜県、石川県について汚染ありとしている。下のシミュレーションも同様な見方。
D 三重から和歌山に至る紀伊半島の評価が低い。下のシミュレーションでも同じ。和歌山県「生石高原(標高870m)の山頂は0.11μSv/hであったが420m(中腹)では0.86μSv/h、中腹の谷部では4.70μSv/hと極めて高い線量を観測した」との情報あり。
奈良県大和郡山市のきのこの汚染検出事例では、セシウム137のみで0.7Bq/kgだが、同県三郷町の事例ではセシウム134が4ベクレル/kg、137が9ベクレル/kgとなっている。
E 中国山陰については、兵庫、鳥取までが少し濃い目の汚染と評価されているが、下のシミュレーションでは中国山陰の内陸全般について、汚染を見積もっている。
F 四国については、徳島の汚染を強めに見ているが、
下のシミュレーションでは、四国の内陸全般と特に高知県東部について相対的に高く評価している。
高知県中土佐町で土壌のセシウム137:10ベクレル/kg検出情報がある。
G 九州については、熊本県南部について少し強い汚染を見込んでいる。
長崎では、大気を機械で吸引してフィルターに付着した放射性物質を測定したら、2011/4/6からの1週間分でセシウムを11,300Bq/kg(単位がおかしいが)を検出したとの情報がある。

きのこの汚染地図

次は、米大学宇宙研究協会(USRA)や名古屋大、東京大などの国際チームが2011/11/14までに行ったCs137の2011/3/20から1カ月間の沈着シミュレーション結果。米科学アカデミー紀要電子版に掲載。


きのこの汚染地図を作るに当り、中部以西の野生きのこのセシウム検査結果を探したが、ほとんど得られなかった。特に愛知県は、お茶の汚染が確認されており、野生きのこの汚染があるはずだが、検査データがない。岐阜県は農産物検査データが少ない上に、検出限界が高すぎて、信用するに値しない。西日本の各県も似たようなものだ。

西日本への放射性物質の降下沈着は、東日本に比べれば格段に少ないが、和歌山県の例に見るように、局所的に極めて高い汚染が生じている例があり、警戒は怠れない。

・・・・・

コメント関連の図


posted by ZUKUNASHI at 10:38| Comment(7) | 原発事故健康被害
この記事へのコメント
 こんばんわ、最近ちょろっと考えてることがあります。どんなことかと言いますと・・・

 産地にこだわって東北産を避けたとしても、他の側面からの放射能汚染から避けられないのではないんじゃないかということを、です。
 例えば、福一の原発はまだ納まっておらず、大量の汚染水を海に流してますよね。海に流された放射性物質の一部は魚に取り込まれます。その魚は食卓にも上がるし、飼料にもなります。現に、魚のアラ(頭・はらわた・売れない部位等)は業者に回収され、飼料にまわされます・・・・。その飼料は、鶏や牛、豚等にまわされるのかな。それを取り込んだ生物が人間の食料に回され、結果、汚染物質を取り込まされる。 うん、国産は食べれなくなりますね。。

 間違いなく汚染されている物は避けることができても、資料に汚染された食品は回避が難しい。そんなことを考えてます。まあキノコ類だけは裂けとこうかなぁ、といったとこですね^^;;
Posted by あきゃ at 2014年02月15日 21:56
これから汚染が広がります。どれも1〜2Bq/kg入っているとの前提で、より多く汚染されたものを避け、より汚染が少ないものをできるだけ多く取り入れていく総量管理が必要となりますね。
きのこ食べなくても死にませんし、病気にもなりません。論外の食品です。
Posted by ずくなし at 2014年02月15日 22:21
こんにちは。

元情報で、Cs137+I131の図7の方が、Cs137+Cs134+I131の図8より汚染度が低いのはなぜでしょうか?
Posted by qwert at 2014年02月16日 14:15
計算対象核種が増えれば密度も上がるので疑問を持ちませんでしたが、図の注書きを見ると、ヨウ素の放出量を5倍にしたとか、ヨウ素の微粒子も対象にしたとか書いてありますね。
Posted by ずくなし at 2014年02月16日 14:47
回答ありがとうございます。

汚染度は私の勘違いでした。失礼しました。
ところで元の文ですが、I131を5倍にしてるのは日本政府が信用できないからでしょうか?
Posted by qwert at 2014年02月17日 02:46
シミュレーションは、いろいろな条件を与えて計算値が実際の測定値に近いものを採用します。日本政府や東電などの発表値ではつじつまが合わなかったということです。
Posted by ずくなし at 2014年02月17日 09:08
◆日本全国の放射線量マップを海外が公表しているよ
これは、文部科学省出典でリアルタイムでも最新リアルタイム情報だから、貴重な資料かも
http://jciv.iidj.net/map/

同じ、行政の実測なのに、なぜ、ここまでちがうのか? このシーベルト換算はガンマー線のみだから、アルファ、ベーター、との総合で、ここまで、地域の実態が違ってくるということ? 
http://fukushima-radioactivity.jp/country-mapsearch.php

福島原発事故・調査検証・世界人民法廷

https://www.facebook.com/groups/570376652984900/

に取り組んでいます。貴重な資料等を使わせていただきたい。
また、調査検証にご参画いただけますようお願い申し上げます。
Posted by 山下 由佳 at 2014年02月27日 03:18
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