グリーンコープの放射能検査結果からカテゴリー別にセシウム137の検出限界の分布と原料産地を調べてみた。元資料からの写し間違い等により漏れや不正確なところがありうるので、ご了承を。全体で1,724件だが歯磨きや園芸用土などのその他は除いた。
米については、北陸、東北の一部地域産のものもあるが、検出限界を超えたものはない。

青果では、北海道から日本海側の地域の産品が扱われている。北海道はジャガイモなど、新潟はきのこなど。

畜産物では、牛乳で北海道産があるが、その他では西日本産が主。

パン類では、菓子パンが多いが、九州各地の小麦が多用されていて私の見込みと違った。東日本でも同様ならパン類の汚染は強いだろう。

魚類・水産ねり製品では検出限界を超えたものは多くないが、三陸産天然ひらめ刺身用からセシウム計5.35ベクレル/kgなど、沖塩紅鮭切身北海道太平洋沖からセシウム137が2.45ベクレル/kg検出されている。

茶・その他飲料から加工品までの原料産地は多様になる。有機静岡深むし初摘み新茶茶葉からセシウム137が2.79ベクレル/kg、ミートソース缶(トマト)からセシウム計2.48ベクレル/kgなどが検出されている。



全体的に仕入れ商品の選択に当っては、かなり細かい注意が払われているようだ。生協の連合体だから、組合員に受け入れられる商品を開発しなければ連合体の意味がない。
以上のところから、私が一人一日2.2ベクレルに抑える秘訣に書いた次の方針は、大げさでも、行き過ぎでもないことが分かる。外国や注意深い流通業者はとっくに実践している。
「青森県から静岡県、長野県、新潟県までは、食材調達先としては諦める。ただ、秋田県と長野県の南半分は、全部切り捨ててしまうのは少し惜しい気もするので、市町村単位で産地が確認できれば止むを得ない場合に調達先とする。」
西日本でも生協に加入するような方は、放射能からの防御の意識が強まっているのではなかろうか。
一時、私の家に生協の勧誘が相次いだことがあった。東日本の生協は苦境だろう。健康被害が続出する中で、食べて応援は無謀すぎる。とても残念なことだが。
生協以外のスーパーも西日本が有利です。
先日関西の実家に帰省したところ、良く行くスーパーでは生鮮野菜は九州ものが多かったですし、関東で蓮根というと茨城産ばかりで、関西でも出回っているかと思いましたが、このスーパーでは徳島産。
また地産地消の一環で野菜の近郷物が売り場の一角にあり安全な食品の選択枠の広さを羨ましく感じました。
果物の中で林檎については青森産と福島産があり福島産は青森産の3倍位の量を8割位の安さで売り出していました。
この環境にいると関西にいれたらどんなにストレスが軽減されるだろうと、関東に戻ることを考えるのがイヤになってしまいました。
さらに、加工品の工場が西にある場合が多いのも安心です。飲料をはじめ東で流通するものは関東東北の工場で作っている場合が多いようです。愛用していた愛知県の会社の豆乳も、東京だと北関東の工場のものしか手に入りませんでしたが、西では当然、西の工場のものが流通しています。
最初はそのような事情もわからなかったので緊張していましたが、いまではあまり気にせずに買い物が出来て、ほんとうにストレスが減りました。
たまに東京に帰り買い物に行くと、あまりに買うものがなくてお店で立ち尽くしてしまいます。大げさですが、日本は西と東では別の国のようだとすら思います。