「原子炉に海水を入れたため、核反応で発生した硫黄35のようです。硫黄温泉と同じ硫黄が放射能を持った物です。半減期88日程度。セシウムと同じ程度の注意が必要ですね」
2011/8/16の時事通信は、次の記事を流した。
福島第1原発事故で、原子炉冷却に注入した海水から
放射性硫黄が発生し、米カリフォルニア州まで飛散していたとする観測結果を、カリフォルニア大の研究チームが16日までにまとめた。米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
同大のエアロゾル(浮遊粒子状物質)を観測する施設で3月28日、放射能を帯びた硫黄35を含む硫酸イオンの量が例年平均の約3倍検出された。硫黄35は自然界にも存在しているが、量はわずかという。研究チームはシミュレーションなどから、今回検出された硫黄35は、コンクリートポンプ車などで原子炉に注入した海水に含まれる塩素が、中性子と反応して生じたとしている。
福島第一原発で原子炉に海水を注入したため、硫黄35が生成されたということはあるのだろう。
福島第一原発では、2011/3/12 20時20分、1号機海水注入開始、2011/3/29、8時32分、消防ポンプから仮設電動ポンプによる淡水注入に切り替えを実施。
2号機も海水注入開始は1号機と同じ頃で、淡水への切り替えが始まったのは、2011/3/30、9時25分、仮設の電動ポンプを使用して始められた。
黄色い物質の降下沈着が関東で見られたのは、2011/3/24。24日午前、同庁の天気相談所に「地面に黄色い粉がたまっている」「放射性物質ではないか」などといった問い合わせが、東京、埼玉、千葉、茨城などの住民らから200件以上殺到したという。
この黄色い粉が硫黄35だとする見方が根強いのだが、疑問を投げかける声もある。次のコメントでは「S-35なり、S-36なりが目に見えるほどに降灰するようには思えないです」と指摘されている。
「塩素Cl-35から、硫黄S-35が生成するのは理屈に合わないように思います。Cl-35の放射化は[Cl-35(n,γ)Cl-36]です。Cl-36は半減期30.1万年もの長い半減期で、β-崩壊かECのいずれかで壊変し、アルゴンAr-36もしくは硫黄S-36となりここで硫黄が生じます。本来タブーである海水注入により、通常あり得ない量のCl-36が生じた可能性はありますが、何せ超長半減期核種ですので、Bq数的には大したことないのかもしれません。」
西京の放射線科医の方からいただいたコメントだが、よく考えるとそのとおりだ。
「いずれにしてもし、どちらかというとCl-36が問題に思えるのに全く話題にならないようですね。理屈上、CTBTの監視対象にもなりませんし。」
西京の放射線科医のご懸念は、当っている。平成23年9月29日「六ヶ所低レベル放射性廃棄物の線量評価に係る第一回意見聴取会」と題する会議が行われており、そこでは廃棄物処理を前提としたCl-36分析手法が論じられている。
カリフォルニア大の観測では、「硫酸イオンの量が例年平均の約3倍検出」とあり、日本国内で地面が黄色くなるほどに硫黄35が降下したのであれば、この程度で収まるはずがない。
硫黄35が福島第一原発の原子炉で生成されたとしても、そもそも中性子が当らなければならないので、その量は大きくはないのではないか。メルトスルー後も臨界が継続していたとしてもだ。
私は、杉などの花粉に放射性物質が付着したものが降ってきたのだろうと思う。
4歳の子供とふたりで福島中通りから新発田市に自主避難してきているお母さんの話に次のような記述がある。
「3月15日から25日まで、私は群馬県の親戚の家に避難していたのですが、そのとき、赤城山が真っ黄色になっているのを見て、とても不気味に思ったことを覚えています。後で聞いたことですが、花粉というのは放射線を浴びると大きくふくれるのだそうです。」
3月下旬には杉が花粉を飛ばす。この時期、里山のつぼみの付いた杉の枝を枯れ枝で叩いてやると、黄色い粉が舞う。福島第一原発事故の後はやっていないが。
関東の広い地域で黄色い粉末が観察されたのは、2011/3/24の朝だ。関東には3/15早朝から強力なプルームが襲来していたから、1週間で杉の花のつぼみが膨らみ、開いたと考えてよい。放射能が検出されたというが、この頃は福島第一原発から盛んに放射性物質が放出され、空を舞っていたからいろいろなものが付着しただろう。
実は、今私は、動植物が被曝すると繁殖活動が刺激されるのではないかと考え始めている。普通の桜が付ける実も2011年の春はとびきり多かった。杉の花のつぼみが膨らむのも同じだろう。その反動か、2013年秋の木々の実は前年より劣っているように見える。

植物の異変の原因は?
人口動態統計を観察していると、ある月に出生数が急増することがある。10ヶ月前に何か生殖本能を刺激する何かがあったのではないかと思うのだが、ツイートを見ても、最近何が強くなり、しばしば夫婦で何をしていますなどという情報は見かけない。もっと別の方のツイートや掲示板を見ないといけないだろうか。
S-35が通常より高く検出された、というのは客観的事実と思いますが、解釈に問題があったように思います。
ガンダーセン先生が、海水注入で生じた、とコメントされたそうですが、Naと反応して、云々でしたので、そのソースもおかしいです。
S-35を含む硫酸イオン、を素直に解釈すれば、大気上層部で生じたものであることが推察されます。
当時から花粉説もあったようですし、大飛散しただけでしょう。
山全体が黄色の靄がかかるような大飛散の目撃経験あります。(^^;;311以前ですが。
こういう報告も一応あります。
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2012/09/blog-post_7713.html
☆放射能の脳への障害
>チェルノブイリ事故の被曝者を診察してきた医師の記述です。
>開放感(遊び)への欲求の増加。
>粗暴化。性欲亢進。
初期被曝時に急速に高まって、被曝が進行するほど衰退・・・という感じの変動もあるかも知れませんが。
症状全般に、いわゆる、「不定愁訴」となるのが多く、人格的な問題は特に個人差も多く、被曝が原因であっても、診断は難しいですね。
>開放感(遊び)への欲求の増加。
西日本在住の私もそうかもしれません。一応自制内ですが。
診察時に生活歴の確認は必要でしょうが、内部被曝評価なんて事実上不可能ですよ。。