前夜セットしてあった炊飯器から炊き立てのご飯を装い、納豆で朝ごはん。弁当にもご飯を詰め、残りは夕食用にラップできっちりと包む。ずくなしの冷や水に書いてあった「現代ちまき」だ。
弁当のおかずは、昨晩の豚肉となす、ピーマンの味噌炒め。ちょっとさびしいから目玉焼きをいれようか。朝飯を食べるので昼飯は少なくて済む。
夜帰宅したら、まず、蒸し器に水を入れて火にかける。このところ野菜不足だからカレーにしようか。ニンジンとジャガイモの皮を剥いて少量を蒸し器に入れる。
タマネギを刻んで厚手の小鍋でよく炒める。タマネギが半透明になったら豚肉の細切れを少し入れよう。蒸し器からニンジンとジャガイモを取り出し、水を加えて煮る。一緒にカレールーを入れれば後は2、3分で出来上がりだ。
現代ちまきは、ニンジンとジャガイモを取り出した蒸し器に入れて温める。朝のご飯なので短時間で温まる。
味噌汁が欲しい。蒸し器の上の部分を取り外し、お湯の量を調節し、ワカメと豆腐を入れる。味噌と花カツオを少量。ふつふつ音がしたら出来上がり。翌朝のために残しておくこともある。
夕飯は、味噌汁とカレーライス。発泡酒は料理をしながら飲んでしまった。食べ終わったら、蒸し器と弁当、朝のままの炊飯器を洗って翌朝のためにセットする。後は茶碗を洗うだけで終わりだが、明日の弁当のおかずを作らなければ。
えーっと、チリ産の養殖サケがあったはず。フライパンで焼こう。ついでに卵焼きも。漬物か佃煮は冷蔵庫だ。これで明日の準備もできた。毎日長時間労働で疲れるからもう寝よう。
Aさんの調理器具は、炊飯器、オーブントースター、フライパン、蒸し器、小型厚手の鍋、ステンレスの水きりカゴとボウル、まな板、包丁、皮むき器だけ。残り物の料理は、鍋で温め返すか、蒸し器を使う際に蓋の代わりに載せておけば温まる。電子レンジは不用。
休みには、スーパーで西のものや輸入食材を探しておこう。米は少し高くても北海道産の銘柄米だ。これはなかなかおいしい。「きのこが教える汚染地図」をプリントアウトし、地方名まで書き入れているからこれを見ながら産地を確認だ。

蒸し器は、少し離れていてもすぐに焦げたりしないので、並行してほかのことができる。