きのこは優れた汚染指標 人口動態悪化の謎も解ける: ずくなしの冷や水

2013年11月02日

きのこは優れた汚染指標 人口動態悪化の謎も解ける

野生きのこのデータを収集しているが、やはり数に限界がある。県別に古いデータをチェックしていて、福島第一原発事故の年の露地原木栽培のしいたけのセシウム濃度が高いことに気づいた。

これまでシイタケの原木栽培は、原木の供給地が福島県が主であり、原木栽培のしいたけのセシウム濃度は原木に含まれていたセシウム量を反映すると考えて野生きのこに目を向けていたが、少なくとも露地栽培の原木しいたけは、フォールアウトを受け止めているわけだからその点では野生きのこと変わらないと考え方を変えた。施設栽培の原木しいたけもセシウム汚染の強いものがあり、ビニールハウスの中まで放射性物質が入り込んだことを示す。

ただ、菌床栽培のしいたけなどは、施設内で栽培されており、極端に高い濃度は検出されていない。これは、菌床自体の汚染を示すものだろう。10Bq/kg以下のものが多いから、菌床栽培も含めて汚染分布を見ることにした。 



栽培ものも対象にすると、データの追加入力が必要となったが、1市町村に1個のデータがあれば足りるので関東のカバレッジを大きくすることを旨としてデータを入力した。

都内で栽培されるしいたけの汚染は強いものがある。東京都武蔵村山市の原木シイタケ(施設栽培)からは、2011/11に115Bq/kg検出というデータがある。

それに驚いたのは、町田市のデータで原木シイタケ(施設)から2013/10/21、36Bq/kg検出と発表されている。このほかにも2012/11/01に露地栽培から34Bq/kg検出されたとの発表。

東京23区は、町田市と多摩市。多摩市も2013/05に原木シイタケ(施設)で9.1Bq/kg検出と報じられている。

町田市は初期被曝が大きかったのだろうと見ていたが、放射性物質の沈着量も少なくなかったことがわかる。早くから人口動態が悪化した原因の一つだ。

東京都については、武蔵村山市、昭島市、府中市、青梅市、あきる野市、東大和市、八王子市などでも栽培シイタケからセシウムが検出されている。市部の人口動態が早い時期に悪化を見せたことと整合する。

神奈川県も同様で、横浜市から相模原市、南足柄市、小田原市、真鶴町まで広く栽培シイタケからセシウムが検出されている。神奈川県の人口動態は、千葉県に勝るほどの悪化傾向を見せており、住民が神奈川県にホットスポットはないと油断しているのであれば、大変危険だ。

検査が意図的に運用されている疑いを感じながらも茨城県のデータを入れてみて、やはり同県内の汚染は強く、広範にわたっていると認識した。

備忘録として書き留めておくが、名古屋市が長野県伊那市産の流通品ブナシメジを測定したところ、検出限界以下だったと発表されている。南アルプスの東と西で大きく違うことが分かる。

東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県の原データ
東京都
神奈川県
千葉県
茨城県
群馬県
posted by ZUKUNASHI at 18:05| Comment(2) | 原発事故健康被害
この記事へのコメント
椎茸栽培用の原木は、事故前は5割が東北産だったそうです。そのため、特に事故直後は全国のあちこちで原木椎茸からセシウムが検出されましたので、原木由来なのか、栽培地の汚染状況によるのか判別が難しいかと思われます。
関西では今年に入っても、セシウム汚染が発覚した福島産の原木を県に引き取り要請したことがニュースになりました。
Posted by 心太 at 2013年11月02日 19:25
シイタケの原木栽培は、10月〜11月頃に伐採した木に翌年の3月から4月にかけて菌の植付けを行なうのが最も望ましいとされています。そして、通常は菌を植え付けた翌年から3年後の秋までに、最初のキノコが発生するとされています。(山の我が家http://tkksi.web.fc2.com/farm/shokuyou/shiitake.htm
したがって、2012年の春頃にシイタケができている原木ホダギは、1年以上前に現地に搬入され、杉林の中などに本伏せされていたはずです。今後供給されるシイタケは福島第一原発事故後に福島で伐採された原木を使ったものがあるかもしれませんが、事故から2年半ですから生産中のホダギは現生産地でフォールアウトを浴びたと考えて大きな間違いはないでしょう。
Posted by ずくなし at 2013年11月02日 20:22
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