家庭で手軽にラドン温泉浴?: ずくなしの冷や水

2013年09月04日

家庭で手軽にラドン温泉浴?

最近は、ラドン入り水道水が供給されることもある。そんな機会をとらえて風呂に入れば、いながらにしてラドン温泉が楽しめるとも言えるのだが、よく調べるとそんな甘いものではなさそうだ。

まず、どういうときにラドン入り水道水が供給されるか? 長い間晴天が続いた後に、強い雷雨があった日の翌日か、翌々日に多い。

水道蛇口水の放射能を簡易な測定器で測定して放射能が観測された例が複数ある。

2013/8/5に所沢市の方が洗面ボウルを使った方法を動画で示してくれている。

ボウルが空で0.05μSv/h



満水で0.16μSv/h。0.11μSv/h上がった。



水にセシウムが含まれていてもこんなふうには上がらない。おそらく水道水にラドンとその娘核種が含まれており、それが洗面ボウルの水面上に出てきてその放射線を測定器がとらえたのだろう。

ネットには、もう1例、深谷市の方の測定例がある。この方は、2013/9/2にツイートしている。

埼玉県では、かなり長期にわたって水道水にラドンとその娘核種が含まれていたようだ。

2013/8の埼玉県熊谷市の日別降雨量。熊谷市は荒川水系で、所沢市は荒川から取水する大久保浄水場からの給水が主体だ。



次は、ラドンとその娘核種の半減期とガンマ線放出の有無を書いてある。


ラジウムから発して空気に混じったラドンは、次々に壊変して→218Po (ポロニウム3.1分)→214Pb (鉛26.8分)→214Bi (ビスマス19.7分)→214Po (ポロニウム164マイクロ秒)→210Pb (鉛22.3年)まで一気呵成に変化していく。この間、アルファ線、ベータ線だけでなくガンマ線も出している。

こんなに長期にわたってラドンとその娘核種が埼玉の水道水に含まれていたのなら、私の家の水道水も同じかもしれないと思い、同様な方法で試してみた。

最初、0.05μSv/h、ボウルに水が溜るにつれて値が上がり、満水時には0.09μSv/hを記録した。

この測定方法には秘訣がある。
@ 水の量は洗面ボウル一杯分以上必要。
A 水面上に放射性物質が溜るようなので、洗面所で測定する場合は、ドアを閉め、換気を止める。
B 深いバケツなども使えるが、空気が停滞する風のない場所を選ぶ。水は極力静かに注ぐ。
C 蛇口水を溜め置きしないで使う。蛇口から水が出た途端、圧力が下がって中に含まれていた放射性物質、おそらくは気体性のものが出てくることにより、水に遮蔽されないで放射線がキャッチされる。

信じがたいかもしれないが、雷雨にラドンの娘核種が多量に含まれていることがあることは、信州放射能ラボの一ノ瀬氏の分析で明らかとなっている。2013/8/15長野県で降雨による空間線量率急上昇

一之瀬氏の測定では、屋外に置いた器に溜った雨水を精度の高い測定器で測定している。

ラドン温泉入浴がほんとに健康によいのかは知らないし、自分の体で確かめようと思わない。ラドン温泉で湯を飲む人もいると聞くが、私は、ラドン入り水道水による入浴は避けたいし、そういう水は炊事に使いたくない。

強い雨があり、近傍のMPで空間線量率が上昇した日の、1日か2日後の水道水には注意が必要だ。セシウムなども入っている恐れがある。

・・・・・

(追記)

ラドンの測定器は比較的安いと聞いていたので価格を調べていたら、大気中のラドンを測定する機械と同じくらいに水中のラドンを調べる機械の種類がある。ラドンは、地下水だけでなく表流水にも含まれているのだろうか。

水道水にラドンが含まれているとなれば、上の測り方で空間線量率が上がるのは不思議ではない。

水道水から解放されたラドンが次々に壊変し、ポロニウム218、鉛218、ビスマス218と次々に変わりながらガンマ線を出していくわけだ。水道水の中に、ポロニウム218、鉛218、ビスマス218が気体になって存在するのかもしれない。

上尾市の方からも、同じ現象を確認したとコメントをいただいた。

そこで、どう対処するか? 当面、関東で水道水中のラドンとその娘核種濃度が現状程度で推移すると仮定すれば

@ 風呂にお湯を張るときは、換気扇をつける。炊事場でも同じ。

A 蛇口水の飲用は避ける。

B 化学物質過敏症の方は、シャワーにとどめる。

のが少なくとも有効だろう。そして、今後も雨にラドンなどが含まれる恐れが強いので

C 雨に濡れないようにする。



(初出 2013/9/3、全面改訂 9/4 追記)
posted by ZUKUNASHI at 21:28| Comment(4) | 原発事故健康被害
この記事へのコメント
あのー、ラドン温泉…ラジウムは2002年に人体に有害であるとWHOが言ってました。記憶違いだったらすみません。私も家族も皮膚がかぶれましたケド。同じ成分でラジウム石を体の悪い部分に当てていた人が、最初はよかったけど後でひどくなったそうですよ?小出教授は自然放射線も体によくはないと言ってました。私は…自分の経験上あまり人には薦めたくないデス。
Posted by 化学物質過敏症 at 2013年09月03日 23:24
隅田川の花火大会の日に雨に濡れた人はラドン水のシャワーを浴びていますし、8/15の松本市の花火大会の際に雨に打たれた人もそうです。この夏、各地でラドン入り水道水が配水されたはずです。健康被害が出ている人もいるようです。原因がこれだとは特定されないでしょうが。
ラドン入り水道水は、東京大学の構内や官邸、霞ヶ関では喜ばれるのではないでしょうか。プルトニウムさえ呑んでも大丈夫、少量の放射能はカラダにいいと言っているのですから。
Posted by ずくなし at 2013年09月04日 08:35
埼玉県上尾市です。私も同じ状況で同じ機器を使って計測したところ、0.05が0.09に上がりました。庭の植え込みでも最大0.08だったので、びっくりしております。
Posted by sinnzan at 2013年09月04日 20:39
上尾は行田の浄水場から送水される区域が多いのではないかと思いますが、行田の浄水場は利根川からの取水ですね。うーん、これでは関東の極めて広い範囲で生じていると見なければならないでしょうか。
Posted by ずくなし at 2013年09月04日 21:18
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