不思議なこの夏の空間線量率最大値出現状況: ずくなしの冷や水

2013年08月26日

不思議なこの夏の空間線量率最大値出現状況

2013/8/25は西日本で強雨。北海道から鹿児島にかけて最大値の更新が続いた。福島県で63、福島県以外で143のMPが最大値を更新。集計期間は、7/27〜7/29、7/31、8/15〜8/25の15日間。機器調整中・確認中のものを除く。

全国の最大値更新MPの日別分布。縦軸が日付、横軸が日付別の更新MPの累積値。


8/25は、ここ数日の傾向として、北海道から鹿児島まで核関連施設がある場所、あるいはその近傍で最大値を更新するところが出ている。


8/25、信州放射能ラボの一ノ瀬氏から2013/8/15長野県で降雨により空間線量率が急上昇した際の原因物質は、鉛−214、ビスマス−214の2種類だけだったとの分析結果を教えてもらった。

セシウムは検出限界未満とのことで意外な結果だが、分析に間違いはないだろうと思う。

ただ、8/25の記事に「全国のMP3920の日別平均値」を掲げたが、福島第一原発に近いところほど空間線量率の上昇が顕著となっており、この夏の空間線量率の上昇は天然の放射性物質によるものだけだとは考えられない。ここ数日、核関連施設のある市町村で空間線量率が上昇していることもある。

信州放射能ラボの一ノ瀬氏の分析を踏まえると、2013/8/15長野県松本市、諏訪市、岡谷市などでラドン系列核種による空間線量率の大幅上昇が気になる。

ラドン濃度測定は地震予知で有力なツールの一つで濃度が上昇し、それが低下した後に地震が起きることが多い。この地域は、中央構造線や糸魚川静岡構造線が通っており、大幅上昇がいかなる要因によるものか、地層、地殻構造の変化などにも気をつける必要があるのではないかと考えている。

238Uからラドンを生成する崩壊系列(Wikipediaから)。この矢印のとおりに壊変が進むわけではなく、いくつものルートがあるようだ。

238U (ウラン4.5 x 109年)→234Th (トリウム24.1日)→234Pa (プロトアクチニウム1.18分)→234U (ウラン2.457 x 105年)→230Th (75,000年)→226Ra (ラジウム1,600年)→222Rn (ラドン3.82日)→218Po (ポロニウム3.1分)→214Pb (鉛26.8分)→214Bi (ビスマス19.7分)→214Po (ポロニウム164マイクロ秒)→210Pb (鉛22.3年)→210Bi (ビスマス5.01日)→210Po (ポロニウム138日)→206Pb (安定)

なお、ポロニウム210は、元ロシア連邦保安庁情報部員アレクサンドル・リトビネンコの不審死事件で、被害者の尿から検出されたことで一躍暗殺用放射性物質として知られるようになった。天然のビスマス209に中性子を照射することでビスマス210が生成し、そのビスマス210が崩壊しポロニウムが発生することが発見されている。
posted by ZUKUNASHI at 08:44| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
ずくなし様
こんにちは。

福島県双葉町郡山公民館の線量上昇に関連した報道は、かなり装飾していますね。

事実は、「+0.15μSv/h上昇したまま、固定された」のに、新聞報道では、上がった量を過小評価発表したり、「徐々に下がった」との印象操作が盛んです。

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20130828/1377648801

平方メートルあたり、4万ベクレル前後放射性セシウムが降下したと推定できます。
Posted by 一ノ瀬 at 2013年08月28日 16:45
そうですね。一時的な上昇とか書いてある記事もありますが、福島の空間線量率上昇は微粒子が飛んでいますね。この記事にある西日本の上昇地点もラドンなどによる上昇と思われるのですが、空間線量率のベースが上がっているところもあり、複合的なものなのでしょうか。プルームが来るたびに住民は放射性物質を吸っているわけで、健康被害はさらに深刻になると恐れます。
Posted by ずくなし at 2013年08月28日 18:24
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。