2013/7/27、柏崎刈羽原発が起源と推定される放射性物質を含んだ気流は、午後になって新潟県南部、長野北部、群馬県西部・南部、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県へと拡散した。途中、栃木県、山梨県にも流れ込み、7/27中に茨城県の北茨城市、神奈川県の小田原市まで広がった。
空間線量率の上昇幅は、ところによって異なり、0.05μSv/h程度も上昇したところがある。問題は、週末でイベントがあり、プルーム襲来時の雷雨によって体中が濡れた人がおられること。放射性物質を含んだ雨を体中に浴びた恐れがある。
次の図は、各地の空間線量率ピーク時刻を2時間ごとの幅でまとめ、色分けしてある。時間の経過とともに、空間線量率のピークが新潟県から上述のルートに沿って南下していることがはっきりと分かる。
空間線量率の上昇幅はそれほど大きくないが、ツイートを見ると7/27の雨上がりの時間帯に綾瀬駅前(地下鉄千代田線と思われる)で空間線量率0.3μSv/hという測定値が出ている。この辺は空間線量率が相対的に高く、0.15μSv/h程度あるところも多いが、0.3μSv/hとなると異例だろう。
東京都青山のイベントでは、雨に濡れて血を吐いた人もいると伝えられている。各地で花火大会が予定されており、雷雨の中でもしばらく続けたところもある。雨に濡れた人は、若い方を中心に多いのではなかろうか。
0.3μSv/hは、2011/3/15のプルーム襲来の際の空間線量率がその程度だったところもある。各地の空間線量率上昇幅がさまざまで評価が難しいが、場所と時間、状況によっては被曝の度合いが高い恐れもある。
7/27、雨に濡れた方は、どうぞ十分ご注意を。すでに被曝が進んでいる場合、追加被爆で激しい症状が出ることもありうる。頭髪も濡れた人は、髪の毛がばさりと抜けることだってないとは言えない。
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(7/29追記)
この記事のアクセスが多い。雨に濡れた方が心配しておられるのだろう。次の表は、上にある地図の元データで各地点ごとの空間線量率ピーク時を示す。全国サムネイルのグラフからの読み取りがほとんどで、正確でないものもありうる。空間線量率の上昇幅については、原子力規制委員会のリアルタイムデータのサイトを開き、MPの過去1週間のグラフを表示させれば見当がつくし、CSVファイルを展開して調べればより正確に把握できる。
2013年07月29日
2013/7/27雨に濡れた人は健康障害が出てくる恐れ
posted by ZUKUNASHI at 21:45| Comment(4)
| 原発事故健康被害
急激に雷雨となり、息子は塗れて自転車で帰宅しました。
後日、口の中が荒れ、口内炎ができたと言っています。
食生活が乱れたからだと話しましたが、
私は2週間ほど日本にいませんでしたので、柏崎刈羽でなにがあったのか知らないのです。
読者のコメントにもありますが、私のような年代は子どもの頃に雨に濡れないよう注意されています。福島第一原発から放射性物質の放出が続いており、それが空を漂っています。熊谷市ですと0.06μSv/hが0.09μSv/h辺りまで上がりました。幅はわずかですが、口に入ったり肌に付けば内部被曝になりますから影響も出ます。今は、雨に濡れるのは、厳禁の時代です。息子さんには、若禿になる、子どもができなくなることもあると、しっかり教えておいたほうがよいと思います。
私は23歳の学生です。最近倦怠感や疲労感がしています。この記事を見て、もしかして放射能が原因じゃないかなぁと思いました・・・。
具体的な状況としては、7/27に上田市にいて、午後2時から3時頃、強い雨に出くわしました。その時運悪く、傘を忘れてしまいずぶ濡れになってしまいました。
うっかり傘を忘れてしまったのは自分の責任として受け止めていますし、そのミスを埋められるよう今後食生活など(例えば乳製品や味噌汁の味噌を九州産にする等)内部被曝しないようにこれから注意していこうと思います。
死んでしまったり不健康になった老若男女のことを考えると本当に苦痛でたまりません。そんな人々の分までなんとしてでも健康で生き延びたいし、自分の周りも健康でいられるように力になりたいです。
どこにお住まいか書かれていませんが、これから食べ物に気をつけるということですと、これまでの食べ物による内部被曝が心配です。
関東にお住まいであれば初期の呼吸による内部被曝に加え、食品による内部被曝の恐れがあります。牛乳、味噌だけでなく、飲食料品すべてについて汚染のないものを選ぶよう強くお勧めします。
これから先、日本に住めるのか、国内の経済社会がどうなっていくのか、不透明なことが多くなっています。若い方には世界に向けて羽ばたく心構えで勉学に勤しみ、進路を考えてほしいと願っています。