株価が急上昇を続けていた5月の半ば、知り合いの婦人がレンコンのてんぷらをくれた。亭主が毎日、百万円のオーダーで儲けているので慰労のため亭主の好物であるてんぷらを揚げたのだそうだ。
分厚いレンコンのてんぷらで、躊躇したが縁起物だと自分に言い聞かせて食べた。確か、証券会社やバイオ薬品企業の株を買っていたはずだが、もう利益確定しただろうか。最近会っていないが、会いたくない気もする。
日経平均は、2013/5/23の前場に急騰を演じたが、後場に暴落し、その後下落が続いている。もともと政府主導の一部投資家と通じたインチキ臭い危うい相場だったが、海外の投資家は、5/23とその後の数日の間に利益を確定しているのではなかろうか。海外の投資家だって、ファンダメンタルズに見合わない無理な相場だということは百も承知だろう。しっかり稼いで、はい、さようならだ。
今は、逆にショート戦略で利益を上げているかもしれない。高いところで先物を売って、現物なり信用のロングポジションを処分していけば、相場が崩れれば崩れるほど儲けだ。
相場の先高感はまだ継続している、6月初めの下落は健全な調整と言い張る向きもあるがどうだろう。
6/7の米国株式は持ち直し、ドルも強くなって円高はとりあえず底を打ったように見えるが、まだまだ分からない。海外で日本の円安誘導策に対する批判が強まっていることもあり、アベノミクス効果に疑いの目を向ける人も多くなっている。アベノミクス陣営の次の手はなんだろう。
国債買い付けで円安再開を仕掛ければ、株もまた上がるという算段だろうか。日本の経済は、震災、特に福島第一原発事故の影響で低迷が続くと思う。悪性のハイパーインフレに備えて株をという向きがあるが、へたな株をつかむと現金だけでなく、こちらも紙くずになりかねないので、注意が必要だ。
5/30以降、エレベーター相場が続いている。日経平均は、-737、+186、-513、+272、そして6/5は -519円、-110円、6/7は -26円。相場を力づくで作ってきた外国人は、買い進めた株を処分でないでいるとの見方がある。となると、5/23の暴落は、抜け駆けしたものがいるということだ。相場を壊しやがってと怒り心頭に発している向きもあるだろう。
日本人は売り手に回っていて新規資金が雪崩を打って流入する状況にはない。この先も乱高下が続くだろう。
CNBCPublished: Wednesday, 5 Jun 2013 | 1:06 AM ET
UBS Warns of 'Abegeddon' Risk in Japan
Japan risks facing stagflation - where accelerating inflation is not met by higher growth rates - if "Abenomics" fails to restore momentum in the world's third largest economy, warned Alex Friedman, global chief investment officer at UBS Wealth Management.
"It's possible we could see a stagflation scenario, where you see inflation in asset prices but no real growth. The ultimate story is you need a hand off to real growth - in Japan there's a real question of whether that's possible," Friedman told CNBC Asia's "Squawk Box" on Wednesday.
Weak Data, Abenomics Crash Are Hitting U.S. Stocks
2013/6/6ころから、新興株市場が大きく崩れ、底が見えない。6/6の1部市場以外の約1650銘柄の前日比騰落の平均は-4.7%ほど。個人投資家には手痛い打撃だったろう。2013/6/7は、前夜に円高が進み、輸出関連が大幅下落かと思われたが、新興市場の大幅下落が継続。バイオ医療関連でストップ安続だ。「政府・与党は、再生医療製品の審査手続きを簡素化し、早期実用化を可能にする再生医療新法案の今国会の成立を断念する方針を固めた」と報じられたという。総理が会見で発表したこの再生医療推進策を受けてバイオ関連が高騰していたのだから、その挫折で関連株価は夢が一瞬にして消失。これらの銘柄を仕込んでいた個人投資家には悪夢となった。
アベノミクスは、米国で株価下落の元凶に数えられたりしている。アベ総理は、浪費家だと国際的には評価が定着しているようだ。放射能による健康被害に加えて、経済政策の失敗で経済混乱に突入する恐れが大きい。どうやって自衛するか、模索中だが、答えは見つかりそうにない。
6/7は為替が午後1時過ぎ95円台まで円高進行。当局は株式について影響力を行使しているようだが、新興市場は先物もないし、ETFの規模も小さいから、手を打てないだろう。
てんぷらをくれたおばさんが持っているらしい銘柄は二つがストップ安で売り物を残している。できるだけ外を出歩かないようにしよう。下手なことを言うと、てんぷら返せと言われそうだ。
2013/6/10は、とりあえず下落は止まるだろうか。新興市場が下げ止まらないと個人投資家は手足を縛られたままだ。
為替が大きく動いており、FX取引で大きな損を出す個人が増えているという。株式の信用取引もそうだが、FXでは損きりによる反対売買の連鎖を狙って相場が動く。FXは為替に安定的なトレンドが出ている場合を除き、儲かるものではない。個人には、FX取引に手を出さないよう勧める。ネット上でなぜFX会社の宣伝が多いのか? FX会社は儲かっているが、手数料や売買単価差などを抜かれれば、客が利益を上げることが難しくなる。
株式もボラティリティが高くなっている。大きな地震が来て福島第一原発や他の原発で過酷事故が起きれば、瞬く間に日経平均は千円以上急落する。一日中相場を眺めていられない人が、日本株に投資することはリスクが大きいと思う。
「院長の独り言」2013/6/10の記事に、「ラドンを毎日120万Bq吸入する日本の首相と、ラジウム水を毎日7万Bq飲んで4年で死んだ米国富豪」と題する記事がある。日本の首相は本当に一日120万Bqも吸入しているのだろうか。それが事実とすると、日本の首相はいつ重大な疾病が発見されて執務不能となってもおかしくない。アベノミクスは崩壊だ。
2013/6/10付け日刊ゲンダイに「相当ヤバイんじゃないか 株価大荒れ政権崩壊のキッカケ」などという記事が出ている。安倍は単なる極右の売国政治家、海外の投資家につけこまれて何が起こるかわからない危険は増している。
外国人投資家の一部は、5/23の直前にロングを解消したとの情報がある。日銀は、6/11、政策決定会合の発表後株価指数先物が急落してあわててETFを買ったらしい。
6/11は欧州米国株式が大幅下落。日銀の政策に変更追加がなかったことをリスク回避を招いた原因のひとつとする説があるが疑問。6/12は13千円を瞬間的に割り込んだだけで止まった。
新興国の株価が急落している。ブルームバーグのサイトから拝借。
日本株は売買代金が低迷している。一山超えたのではなかろうか。
2013/6/12、ゲームソフトのインデックスが架空取引で売上を水増ししていた疑いで証券取引等監視委員会の強制調査を受けていると報じられていた。
2013/6/13は世界的な株安進行だ。上海は再開早々3.36%の下落。ドル円94円台半ば。日経平均は、800円以上下落だ。
株式相場への対処については、基本的に触れないことにしているのだが、一言だけ。
株式達人の知人に聞いたところでは、今回の上げ相場にはカネに余裕のある年配層が参加していたという。相場がここまで落ちると含み益がなくなった投資家も多いのではなかろうか。株式達人の知人は、日経平均18,000円を信じて疑わず、強気のロング作戦のようだ。
確かに、日本に近い将来ハイパーインフレーションが来れば、日経平均株価18千円どころか2万円だってあるかもしれない。だが、そうなるのには時間がかかる。
FRBが資産価格の上昇によるバブル破裂を警戒して国債買い入れのペースを落す気配を示し、米国国内でこれに対する警戒感が高まっている状況では、日本だけ株価が上昇すると考えるのは現実的でない。
現在は高値から2割下落したところだ。12千円まで落ちれば3割の下落。損が出ていなければ、ロングポジション解消がいいのではないかと思う。政府日銀は、ここで相場が崩れたら威信失墜だから、なんとか持ち直しを図る局面もあるだろうが、外国人投資家が逃げたらもうどうにもならない。
小泉政権のときも、ライブドア摘発後、相場は一気に下り坂を駆け下りた。
日刊ゲンダイが、2013/6/13付けで「郵貯マネー投入!?安倍 あざとい『株価上昇策』」と題する記事を掲載。現実味を帯びるなら、郵便貯金は引き出さないといけない。年寄りがいる方は、頭の片隅に。
2013/6/14の日本株は反発したが前日の大幅下落の3分の1も埋められなかった。6/15は、米国株式が下落し、日経平均先物は270円下げ前日上げ幅を上回っている。ドル円は94.23円。
土俵際に追い詰められた安倍総理がまた遁走するのではないかとの観測が強まっている。そうなればアベノミクスは完全崩壊、市場は混乱が避けられない。
2013/6/17、麻生財務・金融相は、横浜市内での講演で「日本は自国通貨で国債を発行している。(お札=日銀券を)刷って返せばいい。簡単だろ」と述べたという。同時に同氏は「お金を出し過ぎて信用がなくなったら金利は上がる」とも指摘。際限のない通貨発行には否定的であることも強調したという。
この発言に市場は目立った反応を示さなかった。若干、国債先物が不安定な動きを示したくらいか。安倍総理は、アベノミクスが崩れかけて引きこもり症候群が出ているという。外国の首脳にも相手にされなくなっているようだ。当然だろう。
狂気の政権は何をするか分からない怖さが付きまとう。困ったものだ。
朝日新聞デジタル 6月20日(木)5時41分配信
FRBのバーナンキ議長は日本時間6/20未明、FOMC後の記者会見で、米雇用市場や物価上昇などが堅調に推移すれば、今年後半にも量的緩和を縮小し、来年半ばには緩和策を終了するとの見通しを示した。量的緩和の終了に向けたスケジュールを初めて示した。
同日終了したFOMCでは、米国債など850億ドル(約8兆1千億円)の証券を毎月購入する量的緩和を継続することを決めた。実質的なゼロ金利政策も続ける。
しかしバーナンキ氏は記者会見で、労働市場が今後想定通り改善し、物価も年率2%のインフレ目標に向かっていく場合には「FOMCは(証券などの)買い入れのペースを今年後半に緩めるのが適当だろうと考えている」と表明。さらに「来年前半も買い入れの縮小を継続し、来年半ばあたりで(購入を)終えるだろう」との見通しも示した。購入を終える際、米失業率は7・0%近辺にあるとの予想も示した。
これを受けてドル高、株安が進行。日本株もボラティリティが上がるだろう。6/20のアジア、オセアニア株式は全面安、1〜2%の下落。韓国やインドの通過が安くなっている。6/20の米国株式相場は、FRBによる量的緩和縮小の見込みや中国経済の減速をめぐる懸念が一段と深まる中、全面安の展開となった。
2013年06月21日
危うい相場 アベノミクスはどうなる 1
posted by ZUKUNASHI at 07:36| Comment(0)
| 生活防衛
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