関東の人は恒常的に放射性物質を吸い、食べている 早晩健康被害が発生する: ずくなしの冷や水

2013年05月20日

関東の人は恒常的に放射性物質を吸い、食べている 早晩健康被害が発生する

文部科学省の委託調査で、空間線量率と土壌のセシウム密度の関係を調べ、276 KBq/m^2 = 1μSv/hという式が得られている。この結果を踏まえ、土壌汚染のセシウム濃度 425 Bq/kg で空間線量率は、0.1μSv/h上昇するとも言われる。

この関係を用いて、関東でどれくらいセシウムが追加的に降下沈着しているか見てみる。

1.「放射性物質が降り続く関東は放射能が低下しない これから上がることもあるだろう」に掲げたある場所の空間線量率測定結果を用いると、2013/4/30現在での「空間線量率実測値と当初の実績を用いて減衰を考慮した理論値との差」、乖離幅は 0.012856504。0.0128μSv/hと置こう。

1平方メートル当り276 Bqのセシウム追加降下があれば、空間線量率は0.001μSv/h上がるから、0.0128μSv/hだけ空間線量率を押し上げるのに必要な土壌のセシウム密度は、3,532ベクレル。

1平方メートル当り3,500ベクレル程度の土壌汚染の地域は、私の手元の土壌調査結果では、東京都多摩市桜ヶ丘の庭土 3,510Bq/m^2、八王子市松木の畑の土 3321.5Bq/m^2、がある。他に近いところでは、品川区大井第一小学校校庭の土 3,770Bq/m^2 がある。

もちろん、「ある場所」は、多摩市内でも八王子市内でも、品川区内でもないから、これらの場所に2012年の春以降これだけのセシウムが追加的に降下しているということではない。

だが、安心しないでほしいのは、これらの地域には3,532ベクレルのセシウムの追加的降下はないと保証されているわけではなく、いつそれが起きるか分からないし、起きれば空間線量率は今の倍に跳ね上がるということだ。

2.2013/5/16に関東を襲ったプルームは、場所により空間線量率を0.31μSv/hも押し上げた。「プルームは関東をかく襲う 2011/3に、2013/5も、そしてこれからも」参照。

大田区 0.021、新宿区 0.010、八王子市 0.027、調布市 0.031、横浜市 0.022
この数値は、10分値であり、1時間値のピーク値とは異なる。

これらの空間線量率の上昇幅は、主として大気中にある放射性物質からのγ線をとらえたことによるものであり、その時大気中にあった放射性物質がどこに降下したのかは分からない。プルーム襲来時に降雨があったところでは、少なからず降下沈着しただろうが、流出した分もあるだろう。通り過ぎてしまったものもある。

仮に、これだけの空間線量率の上昇が生ずるには、土壌のセシウム密度がどれだけ上がらなければならないかを計算すると、調布市の例では8,556Bq/m^2となる。手元の土壌調査結果によると、調布市つつじが丘野川河川敷で16,250、調布市小島町園庭で14,755などが標準的なところのようだから、約半分に相当する。

あくまでも仮定の話だが、5/16に調布市を襲ったプルームに含まれるセシウムがすべて地上に降下沈着したら、空間線量率のベースラインは5割とは言わないまでも数割は上昇することになる。

3.千葉市の南部浄化センターの汚泥焼却灰のセシウム濃度は、Kg当り1,000ベクレルを割り 837ベクレルとなった2012/1/11以降反転上昇し、2013/1/23に再び 950ベクレルとなるまでの約1年間、1,000Bq/kgを上回る水準が続いた。この間の測定回数25回のKg当り濃度の合計は 53,669ベクレルで、1,000ベクレルを超える部分の合計は 28,669ベクレルになる。

汚泥焼却灰に含まれるセシウムのうちほぼ半分が、追加的に降下したセシウムであると見られる。汚泥焼却灰の量が不明でこの値を受益地単位面積当りに換算することはできないが、受益地に降ったすべての雨水が下水道に流れ込んでいるわけではないはずだから、追加的降下沈着量が大きいことは否定できないだろう。

福島第一原発事故から丸2年が経過してもなお関東にプルームが襲来し、放射性物質を撒き散らしていることは明らかだ。そして、一番の問題は、2013/5/16のプルームのように福島第一原発で「特別な事象」が起きたとの情報もまったく流れないまま、プルームが忍び寄っていることだ。

5/16は、空間線量率の上昇が多くても0.031μSv/h程度にとどまったが、今後また100倍、1,000倍の濃度のプルームがいつ襲ってきてもおかしくない。福島第一原発の収束作業は難航し、収束のめどは立たないし、地震、津波による収束作業壊滅のリスクは大きい。

5/16のプルームのように空間線量率の変化で襲来を認識できるものだけでなく、もっと密やかにやってくるプルームも多いはずだ。とにかく、当局や東電は0.031μSv/hの空間線量率上昇にすらなんらの情報を提供していない。もっと小さな上昇には、さらに情報公開をせず、知らん振りを決め込むだろう。

関東に住み続ける限り、福島第一原発から流れてきた放射性物質を吸い込み、野菜等に付着した放射性物質を食べ続けることになる。恒常的にそんな放射能汚染の中にいて、健康を害さないはずがない。

この先の関東での放射能による健康被害は、約束されている。それでも住み続けるのか、と私は問い続ける。
posted by ZUKUNASHI at 13:17| Comment(0) | 福島原発事故
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