私は、米国土壌調査で検出されたものは、湾岸から飛散したウラン238ではないと思う。
米国による土壌調査で、ウラン、ストロンチウム、プルトニウムを測定しているのは6箇所のサンプルだけのようだ。下の表は、その6箇所の測定結果だ。他の箇所のサンプルで測定値がある核種をすべて掲げてある。

ウラン238を見ると、楢葉町がもっとも多く、次いで名取市、いわき市となり、横須賀市、御殿場市は相対的に少ない。ウラン232はどこも同じようなレベルだが、ウラン233/234でも楢葉町がもっとも多い。
ストロンチウムでもストロンチウム90は横須賀市がもっとも高いが、他は楢葉町が高くなっている。セシウムやヨウ素に関しても傾向は同じだから、この調査で検出された放射性物質は主として福島第一原発起源であり、仮に東京湾岸から劣化ウランが飛散していたとしても、楢葉町を越える濃度にはなっていないといえるのではないか。
上のように見てきて、「東北に降ったアルファ線源、ベータ線源は何だろう」に書いた問いの答えが少し見えてきたように思う。アルファ線源は、ウラン、プルトニウム、アメリシウム、ラドンだから、上の測定結果から考えれば、アルファ線源としてはウランが多かったと考えたほうがよさそうだ。
このように書きながら身震いした。私はファルージャの悲劇が日本でも起きることはないと信じているのだが。
茨城県でもウランやプルトが検出されています。
当方のYouTubeチャンネルを参照してください。
http://www.youtube.com/user/148production