米国の機関は日本の放射能汚染を厳しく見ている: ずくなしの冷や水

2013年04月24日

米国の機関は日本の放射能汚染を厳しく見ている

2013/4/24、木下黄太のブログに掲載された在米の女性からの情報は私に改めて衝撃を与えた。

木下黄太のブログ2013/4/24の記事のポイント
・ 米国の軍関係の仕事をしている人が、2012年に日本での勤務が決まり、赤坂にある米国大使館従業員住宅に入居する予定だったが、赴任直前になって、赤坂、六本木の線量が高すぎて、子供を連れての転勤は危険だと告げられ、直前にキャンセルになったと。

・ 大使館従業員住宅はダクト等を新品に替え、フィルターも付けていたが、赴任して家族に健康の被害が出ないと保証できないと言われたという。

・ 2011年に帰国した、ある米軍関係者は、コンテナに積んだ家財から規定以上の放射線量が計測されて、家財をすべて廃棄処分することになったという。

在日米国機関に勤める人たちの居住環境は、米国流で特に放射性物質の汚染を受けやすいとは思えない。それでも、このような対応をしている。

他にも、米国の対応については、厳しいものがある。 

@ 横須賀海軍基地では、検出される放射線量の増大に伴い、まず家族から避難を開始。私のこのブログの2011/7の記事で、横須賀の米軍基地では、すべての建物の窓に目張りを始めたとの情報が伝えられていると記録されている。

A 厚木基地の部隊はグアムに避難。2011/3/15、米軍人等の家族は帰国開始。3/15に空間線量率が急上昇した際、横田から航空機が南に飛び立っていくのを周辺の居住者が目撃している。横田基地の2011/3/15早朝の空間線量率。シーベルト換算は筆者。

B 米原子力空母ジョージ・ワシントンは2011/3/21、13:10頃米海軍横須賀基地から緊急出港。

C 2011/3/21、在日米海軍司令部は横須賀基地と厚木基地内で微量の放射性物質を検出したとして将兵や家族、基地従業員に屋外へ出ないよう通知。

米軍をはじめ、在日米国機関の従事者は、本国から航空機で運ばれてきた飲食料品を使っている。このため、飲食料品による内部被曝は日本の飲食料品を使っていた場合に比べて危険は大幅に軽減されるはずだ。

2011年に帰国した米軍関係者は、家財から規定以上の放射線量が計測されて家財をすべて廃棄処分したというのも衝撃的だ。どんな放射性物質にどれだけ汚染されていたが不明だが、ヨウ素は比較的短期間に減衰するし、セシウムは容易に測定できるから、本国に帰って測定を受けて基準オーバーだったということは、測定に専門的な機器が必要な核種が検出されたということだろう。

そうであれば、アルファ線核種かベータ線核種ということになる。このブログで紹介した東北地方にお住まいだった方の健康被害は、おそらくはベータ線核種によるものではないかと見ている。中でもストロンチウム89は、50日余の半減期だから短期集中的に放射線を発していたはずだ。

うーん、米国機関の上のような対応を見るとに、私のこれまでの健康被害発生に関する見通しは甘すぎたかもしれない。さらに調べて考えないといけない。

「今日の放射能 健康被害が広がっている」に掲げたグラフを作っていて、横田基地(いくつかの自治体にまたがっていて座標を住所に変換すると異なる地名が出てくることがある)のヨウ素131の大気中の検出量をグラフにすると次のようになる。2011/3/15のデータがないので比較できないが、2011/3/21 2:45:00 PMの測定でヨウ素131が1立方メートル当たり16.4ベクレル検出されている。

3/21のプルームは、東京都に関しては、もっぱら東部を襲ったと理解していたが、そうではなかったようだ。


この時点で、東京や神奈川にあったプルームは相当な濃度を有していたと見ざるを得ない。

米国の測定は、3月末や4月下旬にも前後よりも高いヨウ素濃度が検出されており、CTBT高崎観測所のデータと比較すると整合性を持つことから、信頼できるデータと考えられる。

そこで、次に東京都赤坂のグロスベータの測定値を見ると、3/23の午後1時に約3,600ベクレルの高い値を示している。

この時点のプルームの位置は気象研究所のシミュレーションによれば次のとおりだ。前日から東京を襲っていたプルームは内陸に移動したり海側に出たりとめまぐるしく動いて、この時点では特にプルームの濃い部分が赤坂を覆っていたとは見えない。

なぜこんな時間差が生ずるのだろう。以下は、私の推測だが、3/15以降、東京の空には累次にわたるプルームの襲来で放射性物質が濃淡の差を保ちながらで満ち溢れていたのではなかろうか。そして濃厚部分が下降気流や局部的な風によって地表近くに降下し、測定機によってとらえられたと考えるしかない。

だとすれば、放射性物質を濃厚に含む気流に包まれた人はベータ線源によって強く被曝することになり、同じ東京に居住していても被曝の個人差が大きくなる。

2011/11/22の朝日新聞は、住民グループが経済産業省庁舎前の植え込みで採取した土壌からストロンチウムが48ベクレル、セシウムが3万1266ベクレルが検出されたと報じている。都内で、突出した土壌のセシウム濃度が検出されることがあるが、上のように考えれば、ありうることだ。

東京の放射能汚染は、米国機関の認識を疑う余地はないほどに高く、危険も極めて大きいと受け止めないといけないようだ。
posted by ZUKUNASHI at 13:59| Comment(0) | 原発事故健康被害
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