ことこの毎日ちょっとずつ・・・
ブログのトップページには、次のように記載されている。
「震災後から、家族全員原因不明の今までとは違う体調不良を繰り返し、とうとう私は一時期寝たきりになってしまいました。
息子におきた甲状腺機能低下のような一連の症状。
娘は水で蕁麻疹や出来物を繰り返し。
旦那の疲労感と眩暈と膀胱の異変。
私は空気や食べ物に体が反応するようになりました。
当初は全く気にしてませんでした。
ストレスではないんです。
何かが私たちの体を蝕んでいきました。
そして、とうとう私は「化学物質過敏症」になってしまいました。
このブログはそんな私の体感ブログですφ(.. )」
2011/9/12の記事デマが流れてるそうです
「息子はたった数メートル駐車場を歩いただけで、今も跡が残るほど痒がる位皮膚が乾燥しました。
そして7月中旬頃、毎日暑く30度超えの日々。。。
朝起きて息子が一番に言う事が
「しゃむい〜〜〜服着るう〜〜〜〜かお」でした。
Tシャツ一枚では寒がり、上着だけでなくジャンバーも着たがりました。
毎日毎日、長袖を着ていました。汗疹が出ました。痒がって毎日大騒ぎ。痒み止めが欠かせませんでした。
仕方ないのでエアコンをガンガンつける。
夏場に長袖を着て、エアコンをつけるというとんでもない光景が我が家の日常になっていました。」
「先日は右胸の奥がズキズキ痛み、先先日は肝臓のあたりが針で刺されるようにチクチク痛みました。
先月からは関節痛もあります。
関節痛は風邪の時のようなぼやけた痛みではなく、ぶつけたようなズキンとしたハッキリした痛みで、思わず声が出る事もあります。
肘や指の関節が痛い事が多いです。」
2011/10/26付けの記事改善!
2011/11/4の記事生き方
「私は
・避けられる健康リスクは避けたい。
・引越しして苦労してもいいから、皆で健康に長生きしたい。
・健康を得られるなら、家や今の生活レベルを手放してもいい。
・5年後10年後はもちろん、30年後40年後、子供の子供、その又子供の事まで考えたい。
妹は
・健康=幸せではない
・病気になってもニコニコ笑顔でいる人はいる(看護師なので実際そういう人を見てる)だから病気=不幸ではない。
・外食を続け仮にそれで病気になっても楽しく過ごせた事になるのだからいい(実際旦那さんは毎日欠かさず外食)
・今の生活レベルと健康を天秤にかけた場合今の生活レベルをとる。引越しはない。
「お姉ちゃんにとっては、健康=幸せなの?」
という言葉が衝撃的でした。」
そして2011/12中旬に熊本に転居。
今週発ちます
・・・引用終わり・・・
ことこ氏のブログに綴られた健康障害の記録は、私が読んだものの中では最も詳しいものの一つとなる。提供されたブログスタイルの問題と思うが、記事を順番に追うことが面倒だが、丁寧に読んでもらえばどんな症状が出たかよく分かる。
ことこ氏は、岩手県の北上市と三陸との間辺りにお住まいだったようだ。文部科学省の空中測定マップでは、第一階層でセシウム沈着量1万ベクレル以下となっている。

この地域は、福島第一原発事故後早い段階でプールームに襲われている。「ロナルドレーガン乗組員米兵は強く被曝」に米国が取りまとめた2011/3/12の東方海上での空間線量率を掲げたが、岩手県も場所によっては空間線量率が相当高くなったのではないかと思われる。


岩手県下は、一関市の周辺が濃厚汚染地帯となっており、一関市内の土壌調査でセシウム濃度が 628,000Bq/m2 計測された例もある。早川由紀夫氏の推定では一関近辺は2011/3/20にプルームが襲来したと見られているが、3/15以降3/20まで強い降水はなく、この辺りは乾式沈着と思われる。
一関市、奥州市、北上市、花巻市、遠野市、盛岡市の土壌調査結果。Bq/m2。農地の調査結果が多く、全体的に低くなっているが、一関市、奥州市は他に比べて格段に高い。左側の半分はこの二つの都市で占める。

ことこ氏のお住まいだった地域の空間線量率は、0.1マイクロ以下だろう。それでもこれだけの健康障害が生じているということは、アルファ線源、ベータ線源による濃厚な汚染を疑わざるを得ない。これまでに判明している核種の降下沈着状況、寝具に接していた皮膚にぶつぶつができたという記述などからするとベータ線源の可能性が強いのではないか。
ことこ氏とご家族の一日も早い健康回復を願う。
ことこ氏も書いておられるように、母親間の意見交換で同様な症状を示している子どもなどが確認されている。岩手県内、そして宮城県北部での健康被害はあまり聞こえてこないが、相当深刻なものがあるのではなかろうか。
岩手県の農地土壌のセシウム密度、採取深さ15cm

米軍調査によるストロンチウム89の検出例、20Bq/kg以上。
