日立市に住む男性の内部被曝がすごい: ずくなしの冷や水

2013年04月06日

日立市に住む男性の内部被曝がすごい

「まっちゃんのブログ」に、2013/4/5、「茨城県日立市在住の男性のお腹に線量計を近づけると、0.16から0.83μsvに上昇」と題する記事が掲載された。

この中で紹介されている動画は、茨城県日立市十王町に住んでいる男性から「私の体は被爆していて、高い放射線量が出ている。ぜひ私の体を線量計ではかって取材してほしい」との依頼があり、ファーストフードの店で測定したというもの。

男性の腹部に放射能測定器を当てて測るという簡便な測定方法だが、数値が見る見る上がる。

1回目衣類の上からの計測 0.11μsv/hから0.56μsv/hへ上昇
2回目衣類をたくし上げての計測 0.16μsv/hから0.86μsv/hへ上昇
3回目(2回目と同)の計測 0.16μsv/h から 0.77μsv/hへ上昇

この男性の説明によると、屋外で仕事をしており、2011/3/12の爆発のときは体に異常はなかったが、3/14の3号機の爆発の後体調に変化が出た。体がちくちく痛く、嘔吐、鼻血も2週間くらい止まらなかった。相談した友達が自分の体に当てた測定器で高い放射線量が出た。

福島第一原発事故後は、地元の野菜や魚を食していた。水は水道水。

本人が持参したペットボトルに入った水道水をコップに移し、測定器を近づけると0.08μsv/hから0.26μsv/hに上昇。

あくまでも便宜的な、簡易な測定だが、それでもこれだけ検出されたことは驚きだ。そして、水道水が今なおセシウム137で強く汚染されているらしいのは大変なことだ。飲み水に水道水を使う住民の被爆が蓄積していることになる。

日立市のHPで見ると、市の南部の水道は久慈川を水源とし、北部十王町などは十王川を水源としている。水道水のセシウム検査の検出限界は0.2Bq/kgでずっと不検出が続いている。男性の持ち込んだ水道水が蛇口水ではないのか、あるいは日立市が嘘をついているか、どちらかだ。

日立市十王町の位置。日立市の北で高萩市に近い。上水道の水源とするためだろう十王川の上流にダムが作られており、その集水域はかなり濃厚にセシウム汚染していると見られる。



この男性についてネットでは生命の危険を危惧する声が強い。日立市の死亡数と出生数の推移。2011/3には、死亡数が例年より大きく増えた。すでに出生数の減少傾向がはっきりしている。

私も、この男性の生命の危険を危惧する。この男性の腹部の空間線量率は0.86μsv/hもあった。私の汚染状況の物差しによると空間線量率0.67μsv/hで土壌のセシウム濃度2,846Bq/kgに相当し、文部科学省の空中測定マップでは下から第五階層に当る。二つ上の地図で濃い青の中の明るい青の部分だ。

事故直後から地元の野菜や魚を食べ続けたからといってこんなに蓄積されるものだろうか。魚は事故直後はそれほど汚染が強くなかっただろうし、野菜は次第に汚染が少なくなったはずだ。

もう一度動画を見ると、男性が持参した水道水の放射能が驚くほど高い。空間線量率で0.08から最高0.26μsv/hに上昇。ガンマ線源はセシウム137と出てCPMは35〜43だ。いまどき水道水がこんなに汚染されていることは考えられない。

日立市が測定公表している水道水の放射能検査結果では、2011/3下旬に一時ヨウ素、セシウムが検出されているが、その後はずっと検出限界未満が続いている。

この男性の自宅の水道水が特異的に汚染されているのだろうか。給水系統の関係で微量のセシウムが溜まって濃くなった部分が出てくる? 大きな貯水槽の底にそういう滓が溜まるということはあるかもしれないが、この男性の自宅にだけその高濃度の水が給水されているとは考えがたい。

日立市のサイトを見ると、二箇所の浄水場から給水していると書いてある。森山浄水場と十王浄水場だ。十王浄水場の配水系統を見たのが次の図だ。赤い点が取水場、浄水場とあるが、十王浄水場の北に小さな赤い○が三つある。これは小規模な浄水施設だろう。


ということは、日立市の北部の一部地域は、十王浄水場からの配水管がつながっているにしても、そこに主として供給されるのは、このような小規模な浄水施設で作られた水ではないのだろうか。

蛇口水の検査結果は、二つの主要な浄水場のものだろうから、これらの小規模施設の水の放射能濃度は公表されていない。

グーグルのストリートビューでこの地域を遠望すると、下の図だ。丘陵の広がる田園地帯となっている。


この男性の自宅の水道水は、事故以来ずっと汚染が続いていたのではないか。しかも、かなり高い濃度で。それしか考えられない。

簡易水道と呼ばれる小規模水道施設も水質基準に関しては、正規の水道施設と変わらない。放射性物質濃度に関しては、基準はセシウム10Bq/kgだから9Bq/kgでも問題はないことになる。

だが、現実に市民が強く内部被曝している事実がある以上、市当局は原因を探る必要がある。さもないと、この先、健康を害する市民が多数出ることは避けられない。
posted by ZUKUNASHI at 14:31| Comment(0) | 内部被曝防止
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