大気浮遊塵濃度、土壌濃度、空間線量率、人口統計悪化はすべて相関している: ずくなしの冷や水

2013年03月16日

大気浮遊塵濃度、土壌濃度、空間線量率、人口統計悪化はすべて相関している

2011/3/15の大気中の放射性物質濃度」で用いたデータを使って、プルーム襲来時の大気中の放射性物質濃度と土壌セシウム濃度の関係を見てみる。

次の図は、大気浮遊塵について前出記事の修正(調整)データをもとに、手元の土壌調査結果データから土壌のセシウム濃度を並べたものだ。稲毛については、大気浮遊塵のピークが3/21であることから浮遊塵の濃度は3/21の日平均の18倍の修正値を使用した。


まず東海村については土壌調査結果が少ないが、1件だけ畑の分析結果があり、セシウム計で273Bq/kgとなっているからこれを採用。
台東区については、台東区入谷の空き地130Bq/kgを採用。
世田谷区は、いくつかデータがあり、バラツキが大きいが中間的な世田谷区野毛の河原109Bq/kgを採用。
つくば南については、つくば市倉掛の庭1,492というデータがあるが、この場所は常総生協の調査でも面積当り10万ベクレルの突出した値の場所と見られることから、常総生協調査による近傍箇所の平方メートル当り1万ベクレルを採用しKg当り153ベクレルとした。
高崎については、15件あるデータのうち中央値171ベクレルを採用。
稲毛については、6件のデータのうち中央値に近い303ベクレルを採用した。

つくば南を除けば、大気浮遊塵と土壌の濃度が相関していることが分かる。つくば南は、気象研究所のデータによれば3/21にも3/15と同等な濃度のプルームが襲来しており、2回分の合算とすべきだが、グラフからの数値読み取りによるしかなく、合算は見合わせている。

次に空間線量率を見る。東海村は核燃料サイクル工学研究所のMP10箇所の最近の平均値、台東区は区役所公表の3月空間線量率の平均値、世田谷区は新宿での測定結果で代用、つくば南は産業技術総合研究所の3月測定値の平均値、高崎は高崎量子応用研究所の南側の測定値、稲毛は日本分析センターの3月中の測定値の中間値を用いた。

次のグラフを見ると、空間線量率が土壌セシウム濃度、さらにはプルームのピーク時濃度と強い相関を持っていることが分かる。これから言えることは、空間線量率が高いところは、大量の放射性物質を含んだプルームが通過しており、プルームの放射性物質が降雨がなくても地表に沈着しているということだ。

したがって、一般に空間線量率が高いところは初期のプルームが濃厚だったと見られ、吸気による内部被爆が大きいと懸念されることになる。そして空間線量率の差は、セシウムの土壌濃度の差ほどには大きくないことが分かる。

初期の内外の被曝、そしてその後の外部被爆が相対的に高い地域で健康被害が強いかを見るために、市区町村単位に福島第一原発事故前の12ヶ月出生死亡比率と2012/3から11ヶ月の出生死亡比率を比較した値(の1との差)を青い線で示した。


東海村と台東区は、人口構成や人口移動で特殊要因があると見られ、出生死亡比率の変化率はそれほど悪くないが、世田谷区より右側は、土壌のセシウム濃度が高くなるにつれ、出生が減り、死亡が増えることにより出生死亡比率が悪化していることが分かる。

かねてこのブログで繰り返してきたが、放射能が健康に悪影響を与えないなどということは絶対にありえない。

深刻な初期被爆を受け、そのまま汚染地域にとどまれば、ありとあらゆる健康障害の発症が早まり、深刻化する。福島のおやじたちは、女子どもを助けるどころか、道連れにしようと躍起だ。世の中のおやじたちはそんなものだと、とっくに分かっていたつもりだが、やはり落胆は地の底に届くほどに深まる一方だ。
posted by ZUKUNASHI at 15:00| Comment(0) | 原発事故健康被害
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