浅間山の周りで出生死亡比率が悪化している: ずくなしの冷や水

2013年03月06日

浅間山の周りで出生死亡比率が悪化している


次の表は、左から小選挙区、その選挙区の人口最大都市、2012年3月から2013年1月までの出生死亡比率(出生数を死亡数で割った値、赤ん坊が減り、死亡者が増えればこの値が下がる)。

右端が、福島第一原発事故前1年間の出生死亡比率と事故後2年目に当る2012年3月から2013年1月までの出生死亡比率の比較。最新の出生死亡比率を事故前の出生死亡比率で割っているから、数値が1未満で小さいほど出生死亡比率の悪化、つまり赤ん坊が減り、死亡数が増えている方向に動いていることを示す。


上の表で福島県内の地域が最上位に来ていることは予想されるところだが、町田市と柏市がこれに続く。町田市は2011/3/15のプルームが通過しており、柏市は3/21のプルームで放射性物質が濃厚沈着した。

ところが、その次に渋川市などの群馬5区と、上田市などの長野3区が来ている。群馬県北部には千葉県の東葛飾地域と同様な濃厚汚染地帯がある。このため、この地域の出生死亡比率の悪化が千葉8区と同じような水準になることはありうべきことだ。群馬県は、これらの濃厚汚染地帯について、人口密度が低いという理由で放置した。


群馬5区に含まれる市町村

ところが、浅間山をはさんで反対側に位置する長野3区も群馬5区と並ぶ出生死亡比率の悪化を示している。

長野3区に含まれる市町村


長野3区は、軽井沢町などは濃厚汚染だが、全体としては汚染の程度は群馬5区よりも格段に低いし、初期のプルームも東京西部ほどには強力ではなかったと見られるのに、なぜ群馬5区と同じような出生死亡比率の悪化になっているのだろう。何か共通の要因によって出生死亡比率の悪化が生じていると考えざるを得ない。

長野県上田地域広域連合で設置・管理している清浄園のし尿汚泥焼却灰のセシウム濃度を見ると、2011年5月19日から測定が始まり、7月14日、8月18日と測定値が急上昇しているが、このような急上昇は他では見られず原因が不明だ。


福島第一原発事故後に、上記の地域の濃厚汚染地帯で生産・出荷されたなんらかの食品が場所によってはし尿中のセシウム濃度を押し上げたと見られる。そして、その食品は、群馬県内の他の地域にも出荷されただろうし、事故直後には放射性ヨウ素も少なからず含んでいたと考えられる。

そのように考えれば、これらの地域においては、地場消費の多い食品の摂取により、内部被爆が多かった方も少なくないと見られ、健康影響に注意することを勧めたい。
posted by ZUKUNASHI at 09:51| Comment(0) | 原発事故健康被害
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