ふくいちを裁くの記事から画像の一部を切り出し。

東電のライブカメラの映像も公開されている。元画像。2011/3/12午後3時の画像という。

一部を切り出し、モノクロに加工。東電の説明ではベント成功は午後2時半とされている。

2011/3/12、午後2時以降の気流の流れ。気象研究所のシミュレーションから。午後2時。

午後2時以降は、あまり変化がなく、午後8時。

午後10時。

3/13午前1時。

この気流で女川原発の空間線量率が上昇した。3/13、1:30頃の数値が極端に高い。単位はnGy/hだから最高値はせいぜい30マイクロシーベルト、0.03ミリシーベルトだ。

3/12は、気流は内陸の方に流れていないようだ。
このベントによって周辺のMPの空間線量率はどう動いたか。双葉町上羽鳥で午後3時に1.59ミリシーベルトを記録している。μシーベルトではない。100mを超える高さで放出されても6km離れた場所ではほとんどタイムラグなしに空間線量率が急上昇している。上の排気塔の画像では、煙は北西の方向に流れている。

上羽鳥のMPでの計測値。良く見ると、3/12の午前10時に6.9マイクロシーベルトを記録している。1号機のベント開始は10時17分とされているが、その前から10kmも離れたところの空間線量率が上がっている。ベント開始前から放射性物質が漏れていたことになる。そのまま放置すれば福島第一原発の線量率が上がって作業員が退避しなければならなくなる。

3/13、午前1時半頃の女川原発のMPの測定値と比べると、福島第一原発に近いMPでは30倍から50倍の値が検出されている。女川のこの時間帯には、1号機の爆発で放出された放射性物質が襲来したであろうが、それでもこれだけの違いがある。
結論:これからベントしますと発電所からの緊急連絡があってから逃げたのではもう遅い。場合によって致死量の被曝を受けるかもしれない。
3号機の爆発では、細かい粒子やガスは、東方海上に飛んだと見られるが、もし風向きが陸に向いていたら、多くの人が急性放射線障害で亡くなっていたはずだ。
なお、1号機と2号機の間にある排気塔の根元では、後日、極めて高い放射能が検出されている。
(初出 2013/2/2 最終改訂 2/23)