甲状腺病変は被曝量による非確率的影響 発症例をこのブログの記事から再掲: ずくなしの冷や水

2013年01月11日

甲状腺病変は被曝量による非確率的影響 発症例をこのブログの記事から再掲

Dr. Olha V. Horishna著「チェルノブイリの長い影」に甲状腺病変は被曝量による非確率的影響であるとの見解が示されている。一定の被曝をすれば、同じように病変が生ずるということだから、すでに発症した人の事例から、各人の発症リスクを推定しうることになる。

私は、2011/3/12以降の10日間程度、いつ、どこで、どんな行動をしていたかを伺えば、だいたいリスクの程度が推測できるが、そのような私の物差しを公開するのは憚られるので、このブログの過去の関連記事を集めて再掲する。

発症リスクを検討したいという方は、面倒でも以下の記事を読んで参考にしていただきたい。

・・・

※ 木下黄太のブログ2013/1/9の記事から
震災後、1年経って、2012年4月に東京多摩地区から7歳児と共に西へ避難した40代女性。このたび子どもに甲状腺に異常(3ミリ弱程度ののう胞が数個)が見つかり、母親も初期の甲状腺ガンと診断された。

「震災後、子どもにはありとあらゆる症状(頻尿、視力低下、水イボ、副鼻腔炎、関節痛、次々と感染症罹患等)が起き、でも私自身は頭痛や倦怠感程度だった気がします。避難後、子どもは2,3ヶ月で落ち着いたものの、むしろ私の方にいろいろ症状(寝込むような頭痛や倦怠感、治らない関節痛、急激な脱毛、赤いほくろ等)が出ました。被爆なのだろうかと思いつつも、引越しの疲れなのか、年齢的なものなのかもわからず、やり過ごしていました。

そんな折、東京では断られていた甲状腺の検査を西日本でようやく受け、まず子どもに、それからしばらくして私自身に上記の結果となりました。」
・・・多摩地域は、2011/3/15にプルームが襲来している。この方の場合、3/15は幼稚園の行事があり、自転車で向かったとのこと。

※ 木下黄太のブログ2013/1/3の記事に、福島第一原発事故当時千葉市に住んでいた子供が2人いる母親の健康被害が載っている。

2011年末に体調不良が起こり、2012年のはじめに千葉から西日本に避難。体調不良は甲状腺の腫れ、頚椎の不調、頭痛などこれまで経験したことがないもの。避難移住してから、4才の子どもに甲状腺の結節も見つかったとのこと。
ご本人は、今まで、体調不良も何もなく、甲状腺の異常なども特になにもなかった。家系的にもそういう話はない。プルームが襲った3/15の時点では、千葉市内で午前中にこの4歳の子供とご本人は、自動車で外出。上の子供は早い時間帯に学校内にいたとのこと。
・・・3/15に千葉市を襲ったプルームは、気象研究所のシミュレーションでは午前4時〜5時頃に第一波、午後11時頃から3/16にかけて第二波が襲来したように見えるが、千葉市稲毛区の日本分析センターの測定した空間線量率は、3/15の5時、16時にピークがあり、市原市では3/15の17時にピークがある。そして、ピーク時の空間線量率は東京近郊の中で飛びぬけて高いわけではないから関東で広く同様な健康被害が生じている可能性も高く、木下氏が「血液検査は必ず行ってください。血液像、白血球の分画をして、好中球などの割合は確認してください」と勧めるのは適切な助言だ。

※ 木下黄太のブログ2012/12/29の記事から
「震災後の5月まったく食事が出来なくなった。バナナすら食べれなかった。 11月には左手の完全麻痺。年が明けて2月には右手の麻痺。そして6月に甲状腺がんが見つかり、同時に白内障、ちょっとたって緑内障。3.9mm大の肝嚢胞が9個。 そして今回は入院。短期間でこれだけの異常に襲われていた。」
「でも、こうして僕にここまで身体症状が出てきているのに、それを伝えても、どうしてみんな気が付いてくれないんですかね。ある意味、体を張って僕は皆さんに見せているのに。危険な高い線量の場所は、世田谷区内でも、普通に存在しています。僕は集中的に測定して、そうした場所に行きつづけたから、短期間でこのようになっているだけで、これは時間が経過したら、おんなじことが皆におきるだけなのに、なんでこんな単純なことも理解しないんだろう。」
・・・高線量のスポットを測定して回っている人に白内障などが出ている例はほかにもある。内部被曝もあるのだろうが、外部被曝だけでも深刻な症状が出るということだろう。

※ Mari Takenouchi ‏@mariscontact氏の12/19のツイート
今一番、真実を口にできるのは、肩書も地位もない私たちです。医師が声を挙げて、最悪の場合医師免許はく奪とか、保険がきかなくなるとか、嫌がらせを受けるとか、職場に居づらくなるとか、そういうのを恐れて自己規制が働いていると思います。だから私たちが声を上げよう。子供たちのためです。

東京の人でも初期被曝を受けた人に異常が出ています。皆さん、検査を受けましょう。甲状腺、血液、尿、場合により喉や肺も必要かもしれません。私もやっと重い腰を上げ始めました。 やはり15日の1100Bqと3月の3600Bqの呼吸器被曝は無視できないと思います。東京都の過失と悲しい現実。
・・・3月の3500ベクレルとは東京都の発表数値を指しているようだ。東京都は、3月の吸入摂取による成人の実効線量を24マイクロシーベルトと推計しているが、私は過小だと思っている。東京都の住民の健康被害は、この初期被爆によるところが大きいのは事実。これからどんどん症状が出てくるだろう。竹野内真理氏でも東京に関する現状認識は甘いといわざるを得ない。

※Mari Takenouchi ‏@mariscontact氏の1/2のツイート
3月15日午後東京から母子避難。年末同時期にふたつの病院で母子で甲状腺エコー検査。一つめの病院は母子とも全く異常なしと言われ、二つ目はエコー画像をくれる医院で、私で右側に1.3mmののう胞が2個、3歳息子で左右両方とも0.1mm〜0.2mmののう胞が無数に見つかった。
・・・竹野内氏は1ヶ月ほど前に自身の検査について重い腰を上げつつあるとツイートしていたから、2012年末に検査をした結果のようだ。

※ サイトwww.lautan.asiaに「放射線障害過小評価、内部被ばく、除染問題を次々暴く 2006年 NHK」が紹介されている。

この番組では、事故後早い時期に子供の甲状腺がんが増え、20年後に成人の甲状腺がんが急増したとある。チェルノブイリから400km離れた低汚染地域での現象だという。

※ 木下黄太のブログ2012/12/02の記事から 
放射性物質というのが一番多く出る野菜が、実は農薬を使っていない野菜、有機系の野菜の方に多く出ている状況にあります。農薬を使っている野菜の方が出ません。
・・・上のように言い切れるのかどうか私にはデータがないが、農薬というより化学肥料を使って栽培したほうが、カリウムが豊富で野菜がセシウムを吸収しにくいということはあると思う。日曜農園で、肥料バランスが悪い栽培状態だと、野菜はセシウムをたくさん吸い上げる。シロウト園芸の産物は危険と前から書いてきた理由だ。

IAEA、ICRPといった推進側の団体に繋がるようない人たちと話しをしていても、「福島の放射性物質の量は尋常じゃないから、これはまずい」と言って、政府側に何回も、何回も、何回も、何回も、この話しをしに行っている人は1人、2人ではありません。ある専門の研究者は、アメリカの大学の有名な学者と一緒になって、推進側の学者ですよ。「とにかく健康被害が出る対策をしてくれ」ということをICRP側の立場で言っていっている。でも、その話しをいくらしても日本政府の担当者たちがちゃんと対応しないということで、僕に相談が来るような状況です。
・・・福島などの濃厚汚染地帯で健康被害が多発することは、チェルノブイリなどの例を知る者にとっては、もはや疑いのないところになっている。私が調べている人口動態に異変が生じたときはもはや手遅れで、私は毎月の統計をひやひやしながら分析している。

東京の普通の子どもたちの甲状腺をエコーでみても、嚢胞、腺腫様甲状腺腫、まれに結節、の状況は約3割くらいのお子さんにいらっしゃいます。30%です。福島ではありません。首都圏です。
・・・子供さんをお持ちの方は、警戒を怠らず診察を受ける必要がある。

血液を1000人くらい調べている中で、6割くらいにおきていることは、白血球の数値の変動が激しくなっています。その上で、白血球を分画していくと、好中球のパーセンテージが通常、40%くらいあるのが普通ですが、ところがこれが減少しているお子さんが増えていて、20%、30%というお子さんを含めると、60%くらいが、好中球減少症になっているとその医師は言っています。

※ Published: November 26th, 2012 at 1:11 pm ET By ENENews
“All who met with Fukushima’s radioactive fallout are probably to have some problem with the thyroid” − Many in Tokyo already with problems
・・・甲状腺障害は、東京でも広く生じているとの見解に同意できる。初期のプルームは強力で死者が出ているほどなのだから。

※ 2012年11月19日 ヘレン・カルディコット博士の記者会見から
「福島第一原発事故は、人類史上最悪の産業事故。ばく大な量の放射性物質が放出されているにもかかわらず、日本政府はSPEEDIのデータを公開せず、国民に情報を与えなかった。その結果、わざわざ放射線量の高い場所に逃げてしまった人もいた。チェルノブイリ事故の推移をずっと追ってきたが、ロシアのほうが、もっと積極的に人を避難させた」

「国が、今も福島県民をそこに住まわせていることが信じられない。日本政府は、電力会社の強い影響下にある。そして、政治家は医療的知識を深いところまで持っていない。特に線量の高い地域にいる妊婦は、医療的な側面からみて深刻な状況である。甲状腺検査の中で、40%以上の人に、何かしらの異常があったと聞いている。医療の専門家からみれば、これは極めて稀な話。チェルノブイリの場合、ガンが出始めたのは、5年後くらいからだが、福島はもっと早いようだ。相当高い線量を受けたのではないか。福島は、チェルノブイリ以上の汚染状況にあるが、避難政策はチェルノブイリ以下である」。

カルディコット博士は、高い線量の地域にいる子供達、妊婦、若い女性を移住させるのは非常に重要で、移住費用は国が負担すべきとし、「弱い立場にある子供達よりも、東京電力を守るために予算を使っているのが、今の日本の政治」と、政府の方針を強く批判した。

※ 横浜市の50代の女性が甲状腺がんを発症し、甲状腺を切除した例が木下黄太のブログ11/19の記事に掲載されている。懸念していた大変な事態になってきた。横浜市は、2012/10の死亡者数が急増している。

※ 戸谷真理子 ‏@irukatodouro氏の11/18のツイートから
甲状腺検査が今年5月以降保険適応外になっている  厚生労働省は「過剰診療」と理由を付けて、東京での甲状腺エコー検査を保険適用外にしました。

事故後避難していたつくば市の30代女性が甲状腺乳頭癌発症で手術

2011/3/15の避難がケースにより被爆を長引かせた可能性

※ 木下黄太のブログの10/22の記事に神奈川県内の東京に近い場所に住んでおられた40代の女性の甲状腺に乳頭癌ができていた事例が載っている。この方に限らず、神奈川県下に住む妙齢の女性は情報発信力が高いように思えるが、健康被害が顕著なようだ。

この方は、被爆の影響と思われる様々な症状(下痢、肺炎、アレルギー、喘息再発、免疫力低下、不整脈、目のしみるような痛み、など)が出て、夫を説得して現在は西日本に避難しておられる。

私が注目するのは、3/15のこの方の行動だ。3月15日は10時半ごろに青山近辺にある会社に出社、花粉症があるため外出時は常に2重のマスクをしているとのことだし、昼過ぎに世田谷まで放射能が来ているという情報をネットで見て、水で濡らしたハンカチをマスクの間に挟み、午後4時ごろ、雨が降る前に帰宅したとのこと。

通勤所要時間を1時間とすると、9時半ころに自宅マンションを出て、午後4時ころに帰宅したことになる。「2011/3のプルーム襲来とそれへの曝露状況推定の参考に」にあるプルーム襲来状況と照らすと、東京と神奈川をかなり強いプルームが覆っていた時間帯に外出していたことになる。

マンションは一般に気密性が高いし、二重のマスクをしていても、やはり被爆の影響が出たと見られるから、この日なんらの防護もせずに屋外での滞在時間の長かった方は、潜在的にリスクを抱えていると考えておかなければならないだろう。

なお、この方の記録の中で、「午後4時ごろ、雨が降る前に帰宅」とあるが、私が調べた限りでは神奈川県では降雨がなかったようなのだが、局地的には違うのだろうか。降雨があり、雨に濡れた場合はまたリスクが高まることになる。そして、降雨量によるが神奈川の水道水が3/21以前から汚染されていた可能性も出てくる。

※ 木下黄太のブログ 9/20の記事から。
オーストラリアのヘレン・カルディコット博士から見解が届きました。
「鈴木眞一氏は、福島の子供達が外部被ばくであれ内部被ばくであれ、一体どれほどの線量に被ばくしたのか、全く分かっていません。この子達には、安定ヨウ素剤の服用もされませんでした。そして、放射能プルームのフォールアウトの方向と濃度のマッピングによると、多くの子供達が、内部被ばくと外部被ばく両方において、大変な高線量に被ばくしています。私達は明らかに、福島とチェルノブイリ両方の、恐ろしい出来事に関連する病理について全てを分かっておらず、2つを比較できるわけではありません。チェルノブイリ事故直後の4年間に本当に何が起こったのか、記録がないために分かっていません。

甲状腺結節やのう胞は、子供においては非常に珍しいものです。今の超音波機器の精度は高いのかもしれませんが、そういった高精度の超音波機器を使用しての普通の発症率が何なのか、分かっていません。結節やのう胞のサイズが必ずしも悪性腫瘍を示すわけではありません。血液検査は、甲状腺機能低下症か甲状腺機能亢進症でなければ、あまり意味がありません。悪性腫瘍かどうかを判断するには、切除生検か穿刺吸引細胞診しかありません。まだ14人しか細胞診を受けていないようですね。

この子供達のしこりは、大変に大きいものです。小児の甲状腺においては、5.0ミリから20.0ミリと言うのは、巨大だと思います。」

「福島県民健康管理調査」の検討委員会で、18歳以下を対象とした検査で、子ども1人に甲状腺がんがあると報告。

放射能を出すもの自体が長期に体内に残存する内部被曝には注意しても、しすぎることはない

千葉市花見川区9歳女児の甲状腺異状

平塚市在住の55歳男性が甲状腺腫瘍摘出手術

福島の被爆障害に関する人体実験を止めさせよう。関東だって明日は我が身 <アピール>

米国防総省による米軍施設などがある日本国内13カ所における被ばく線量の推計に思う 
posted by ZUKUNASHI at 22:29| Comment(0) | 原発事故健康被害
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。