「チェルノブイリの長い影」から 甲状腺病変は非確率的影響: ずくなしの冷や水

2013年01月11日

「チェルノブイリの長い影」から 甲状腺病変は非確率的影響

Dr. Olha V. Horishna著「チェルノブイリの長い影」は、医学用語、専門用語が多く、平易に書かれているとは言いがたいが、内容は、これまで私が行き当たった論文、レポートの中で群を抜いている。ウクライナ側が、衆議院の調査団にこの本を贈呈したわけがわかる。まだ通読に時間がかかるが、とりあえず認識を新たにした重要な点があるので、紹介する。

記事の題名にも入れたが、「甲状腺病変は非確率的影響」だとの見解だ。非確率的影響とは、一定の被曝量により確実に症状が現われるものを言う。甲状腺の異常が非確率的な影響であれば、2011/3/15などに同じ場所で同じような行動を取っていた場合、一人に甲状腺異常があれば、他のものにも甲状腺異常が生ずる確率は極めて高く、違いが出るなら被曝量が異なった場合だということとなる。

2011/3/12から3月いっぱい、南東北、関東に居住していた人は、放射性ヨウ素により強い被曝を受けている恐れがある。小さいお子さんをお持ちの親御さんは、子供とご自分の甲状腺に異常が出ていないか、確認が欠かせないと思う。甲状腺に異常が発見された方の例は、ネット上に多数載っているから、それらの事例を参考にできる。

以下は、「チェルノブイリの長い影」の該当箇所の抜粋。66ページから。

・・引用開始・・

2. 照射によって生ずる病変

従来より、電離放射線による犠牲者の健康結果は、確実に起こる可能性が高いが未だ症状として現れていない確率的影響と、一定の被曝量により確実に症状が現われる非確率的影響とに分類されている。

照射の確率的影響
・発癌(さまざまな部位での悪性腫瘍の発生)
・奇形形成(胎児照射による胎児の欠損症)
・遺伝学的異常(突然変異、染色体異常)など)
チェルノブイリ事故後の照射の非確率的影響をさらに3グループに分類する。
以下を組み合わせた第1グループの非確率的影響
(略)
非確率的影響の第2グループ以降をまとめる。
(略)
非確率的影響の第3グループには、ヨウ素の照射線量によって程度は異なるが、放射線による原発性甲状腺機能低下症(甲状腺の不活発)や、甲状腺の線維化および萎縮などを合わせた甲状腺病変が含まれる。

・・引用終わり・・

参考記事

甲状腺病変は被曝量による非確率的影響 発症例をこのブログの記事から再掲
甲状腺病変は被曝量による非確率的影響 プルームの放射性ヨウ素
posted by ZUKUNASHI at 19:20| Comment(0) | 福島原発事故
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