文部科学省ガンマ線放出核種第2次分布状況調査結果から その2 : ずくなしの冷や水

2012年09月15日

文部科学省ガンマ線放出核種第2次分布状況調査結果から その2 


岩手県は、県南部のデータが主体。奥州市で50K、一関市で43K、陸前高田市で34Kが検出されている。

宮城県は、南部の福島県に接した地域で高く、丸森町で158K、白石市で62K、角田市で53K。北部の栗原市で51K、登米市で34k。 仙台市は太白区役所の近傍で10.8K。米国防総省の被曝推計では仙台市が高くなっており、初期のプルームによる被曝が大きかったと見られる。宮城県は、津波被害が激甚だったとはいえ、放射能に対する早期防護態勢を取らなかったために職員に被害が出ているようだ。

栃木県は、那須塩原市の260Kを筆頭に、那須塩原市、那須町、日光市、大田原市、矢板市で100K以上が検出されている。南部では、宇都宮市で14.7K、佐野市、壬生町で12.9K、足利市で9.1K。東部の那珂川町では10K。栃木県東部もセシウムの沈着量が少なくても健康被害が出ている。


東京都は、葛飾区の水元公園が74Kで飛びぬけて高く、千葉県野田市、白井市の水準に並ぶ。次いで墨田区の41K、足立区の35K、江東区の16.4Kと続き、健康被害が強いと見られる西部地域は青梅市9.1K、八王子市8.4Kと比較的低い。

23区東部は、3/21、3/22のプルーム襲来時の降雨による沈着が影響している。

千葉県は、流山市が114K、柏市が100K、我孫子市が99Kと平方メートル当たり10万ベクレルレベル。松戸市 57K、八千代市54K、印西市 47K。浦安市は市役所前の広場での測定だが22.6Kと文部科学省航空機モニタリング結果に見合う高さとなっている。

千葉県北部は、20K以上はざらで、低くて10Kと心得ておいたほうが良い。

埼玉県は、八潮市が42K、越谷市 19.7Kと東部が高いが、西の山間部も秩父市 18.3Kと高くなっている。測定箇所数が少なく、数値も特別に高くはないが、人口自然増変化指数の悪化から考えると、初期のプルームによる被曝が大きいと警戒しておいたほうが良い。

群馬県は、吾妻郡高山村 101K、みどり市 81K、吾妻郡中之条町 67K、渋川市 64K、みなかみ町 62K、沼田市 52Kと北部山間地で高い。ただ、人口自然増変化指数の悪化は山間部より平場の方がはっきりしており、原因が今ひとつ分からない。

茨城県のグラフは群馬県に似ているが、茨城県の測定箇所は広く散らばっており、相対的に高いところが多いといえる。牛久市 90K、ひたちなか市 82K、取手市 81K、土浦市 77K、日立市 76Kが高い。これらの都市の住人の中には、家族全員が被曝による健康障害で苦しんでおられた例もあり、初期のプルームによる被曝と沈着した放射性物質による被曝とが相乗的に作用することが懸念される。
posted by ZUKUNASHI at 13:08| Comment(0) | 福島原発事故
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