全国サムネイルのサイトは、役所の公表する空間線量率測定データを用いてほぼリアルタイムで、多くの測定箇所がそれぞれどんな動きを示しているか一覧できるものでした。
最近、文部科学省が設置するモニタリングポストの数が増えそのデータはサイトで公表されていますが、個別箇所の時間的な変化を見るには、一箇所を選んでグラフを表示させる手順が必要です。
緊急時に各地の空間線量率の変化状況を把握し、どっちの方向に逃げればよいか判断する拠り所を提供するサイトとしては、使いにくいことこの上ありません。
全国サムネイルのサイトは、全国の都道府県ごとに県内のモニタリングポストの測定値の推移を約2日分ほど線グラフで表示していました。次のグラフは、2012/8/30に空間線量率の変動のあった県のグラフを切り取り、つないだものです。

このように、全国サムネイルのグラフの一覧性の効果は高く、このようなグラフ表示になって初めて、文部科学省の測定データも生きることになったと思っていました。
ところが、このような線グラフですと、線が多くなりすぎるとごちゃごちゃしてどの線がどう動いているか読みづらくなります。このため、全国サムネイルの運営者は、測定箇所が多い県については表示される線グラフの数を1時間以内の平均値が高い順に16箇所表示する仕組みにしていました。
これ自体は、極めて合理的な仕組みで、そのようなシステムになっている旨の注が付されていたのですが、このような一覧性のある、経時的変化のわかりやすいグラフを敵対視する人も世の中にはいるようで、運営者に質問(クレーム?)を送りつけたりしたのち、レンタルサーバー会社に線グラフが出たり消えたりする測定箇所のあることをとらえ、「不愉快」だなどと難癖をつけて削除要請をした者がいると書かれています。
さくらインターネットがこの難癖を受けて、全国サムネイルの運営者とどういう話をしたかは分かりませんが、運営者が形の上では自発的に「個人での運営の限界」に来たとして非公開にしたものです。
私が緊急時の避難について書いた記事では、この全国サムネイルのサイトの存在を前提としていました。もちろん、役所がデータの公表を止める場合もありますから、そのときはyahooのデータや個人のガイガーカウンターの測定値を参照しなければならないこともあるのですが、とにかく全国サムネイルのサイト抜きでは命を救う避難のタイミングと避難方向選びが難しいのです。
とにかく、私たちは空間線量率に異変があることを察知するのがなによりも重要です。それを察知した後は、より詳しく、たとえば次のように詳細を調べることもできます。
茨城県の空間線量率をウォッチする
そして、次のような行動を取ります。
次なるプルーム襲来時にはこう対処する
そのような私たちの緊急時の避難に欠かせない情報源を、難癖をつけて閉鎖に追い込もうとする原発推進派(私は、原発推進派の仕業だと信じて疑いません)は、たとえば福島第一原発4号機の崩壊で、あるいは大飯原発のシビアアクシデントで、致死的なプルームが流れた場合でも、住民は知らされることも、知ることもできないまま、虫けらのように死んでいくことを望んでいると言っていいでしょう。
SPEEDIの隠蔽問題にしても、他の汚染情報にしても、放射性物質による健康被害情報にしても、政府は原発推進派の意に沿って、隠蔽を続けています。
今の民主党政権は、人々が次々と死んでいくような深刻な事態になっても、「悪性の新型インフルエンザ」だとでも言うのでしょう。
私たちの国、日本は、今、悪意の人たちによって政策運営の方向が左右されています。彼らにおとなしく殺されたい、ジェノサイドの犠牲者になることを受け入れるのであれば、何も言うこともありませんし、このブログを眺めるのは時間の無駄です。
全国空間線量率サムネイルのサイトの内容の一部が新しいサイトに移転した。
http://ma-04x.net/all.html
携帯用の軽い画像も用意された。