放射能が原因かと医者に聞くくらいなら内部被曝防止の徹底を: ずくなしの冷や水

2012年04月27日

放射能が原因かと医者に聞くくらいなら内部被曝防止の徹底を

茨城県内の建築業者の話では、昨年から建築職人の体調不良、心筋梗塞等の心臓系の病気の方が多いとのことだ。福島県中通りの年配農業者の事故死、突然死も多くなっている。福島原発事故による健康被害は、猛威を振るい始めた。

体調不良があったら、まず内部被曝を疑わなければらない。そして、すぐに病院へ。病院では、放射能が原因かなどと尋ねるのは愚かしいこと。「そうです。交通事故と同じ第三者による加害ですから健康保険は使えません」と答えられたらどうする? 全額本人立替になってしまう。

過労で倒れ、症状が改善したら、誰でもその後は過労を防ぐだろう。それと同じことで、それまでの放射性物質からの防護が不十分だったわけだから、性根を入れ替えて放射性物質を体内に取り込まないよう徹底しなければならない。

とにかく発症例が増えている。一段と汚染食品を排除し、呼吸によっても吸い込まないよう注意しなければならない。

前に、茨城県にお住まいの方から、茨城県南部の濃厚汚染地帯では幼児や子供の突然死の話をあまり聞かないがなぜかとの問題提起をいただいた。ずっと考えているがよく分からない。

茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所の研究者らが4/22から4/27までウィーンで開かれた欧州地球科学連合の年次総会で、福島第一原発発の放射性降下物の動きに関する研究発表を行なったとのことだ。詳しくは、まだ分からないが、プルーム到来時の降雨が呼吸による内部被曝の低減に寄与したことも考えられるとの見解が示されているようだ。

まず、関東各県の2011/3〜2012/2までのセシウム137の降下量累計。文部科学省の発表データによる。セシウム計。単位:ベクレル/m2

次がヨウ素。単位:ベクレル/m2

セシウムで茨城県(ひたちなか市)の降下量が飛びぬけて多いが、文部科学省の空中モニタリングマップで見ると、ひたちなか市には1万から3万ベクレルの地域があるから齟齬はない。他の都県の観測場所は、いずれも1万ベクレル以下でこちらも齟齬はない。

そもそも関東の定時降下物測定場所は、セシウム沈着量の多い地域から外れている。

福島第一原発発の放射性物資は、「行楽シーズンだが気分は低空飛行 1」に掲げたグラフのとおり2011/3と2011/4にその大半が降下している。次のグラフは、文部科学省の発表データから取った3月の日別データから3月中の降下量計を1として、日々の累積値を示している。

ヨウ素は、時間をかけてなだらかに累積し、セシウムは波状的にまとまって降下している。なお、ここでのセシウムは137のみ、月計では134と137の合計になっており、どうやって測定したのか分からない。


関東各地で広く健康被害が生じているから、中でも汚染の強く、人口密度も高い茨城県南や千葉県北西部での健康被害が激しくなると予想していたが、今までのところではそれほど大きな差が出ているようは見えない。

次のグラフは、原子力研究開発機構が行った降下物濃度のシミュレーションから取ったものだ。よく眺めると首を傾げるところも多々あるが、利用可能な資料は他にない。

まず、関東にプルームが最初に到来した3/15は、関東では縁辺部、山間部が強く汚染された。平野部にはあまり降下しなかったとの計算結果になっている。この日の降雨の状況を見ると、群馬県と栃木県の一部で降雨があり、セシウムが濃く沈着したと見られる。関東の平野部も、放射性物質が大気中を漂っていたことはヨウ素の沈着量累積値からして疑いがないが、濃厚に地面に落ちることはなかったようだ。

3/21〜3/22は関東をプルームの第二弾が襲った。このプルームは、3/21の未明に茨城県に入り、国道6号線沿いに南下した。この日の降雨量を見ると、3/21の午前9時までは茨城県では降雨がなかった。放射性物質を大量に含んだままプルームが茨城県南に到達した頃、雨が降り始め放射性物質が地面に落ちた。私のところでは、3/21は朝から雨で一日中降り続いたと記憶する。

このプルームは、東葛飾地域から東京23区東部に放射性物質を落としながら東京湾に抜け、木更津方面に再上陸したものと見られる。

3/22は、福島第一原発からプルームが広がった形で関東を覆ったが、東京西部は朝方で雨が上がり、千葉県、埼玉県で追加的な降下、沈着があった。

ようするに、茨城の測定場所の汚染の進行が最も早く、群馬の測定場所、神奈川の測定場所の汚染がその次に高まり、埼玉の測定場所、千葉(ホットスポツト)、東京(ホットスポツト)の汚染は少し遅れている。栃木は3月末にも降下があったため中間的な形を取っている。このことは、ヨウ素の累積グラフで確認できる。

これらのプルーム到来時の降雨の状況を見ると、埼玉県は3/21 9時〜3/22 9時の期間を除いてほとんど降雨がなく、東京都の西部、神奈川県も同じだから、これらの地域は放射性物質の降下沈着は相対的に少なかったものの、空中を浮遊する放射性物質の濃度は高く、呼吸による内部被曝が多かった可能性がある。

昨年秋以降、神奈川県や東京都から突然死の情報が出始めたのは、このような事情によるものではないか。神奈川からは、体育関係者の突然死が伝えられた。

上のような見方からすれば、事故直後から継続的に屋外で仕事をしていた方は、呼吸による内部被曝が大きいことに注意する必要がある。土をいじる仕事は、降下沈着した放射性物質が舞い上がり、これを吸い込む恐れもある。

ただ、私は、CTBT高崎観測所のデータを用いて、ヒトが2011/3/13から2012/1/4まで高崎観測所の計測器の前で298日間、昼も夜も毎分16回、1回500CC呼吸した場合に、吸気の中に含まれていた放射性セシウムの量試算値が262.07Bqだったことからすれば、今や問題は、食べ物を通じて体内に入り込む放射性物質に注意すべきだと思う。

屋外で運動や仕事をされる方は、上のような私の懸念も参考にして、特に食べ物に注意して欲しいと願う。
posted by ZUKUNASHI at 17:17| Comment(0) | 原発事故健康被害
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