行楽シーズンだが気分は低空飛行 3 放射能問題の現状に対する私の個人的な見方: ずくなしの冷や水

2012年04月26日

行楽シーズンだが気分は低空飛行 3 放射能問題の現状に対する私の個人的な見方

2012/3/11の東京電力の発表によると、福島第一原子力発電所の放出放射線量は、毎時0.1億ベクレルと事故直後に比べ8000万分の1になっているという。

毎時0.1億ベクレルは、1日に換算すると2.4億ベクレル。重さでは、0.1億ベクレルは0.003グラム程度との見解もあるから、1日で0.072グラムしか放出されなくても、2.4億ベクレルだ。

そして、1日当たり2.4億ベクレルの放出は、事故直後の8000万分の1というから、事故直後は2.4億の1万倍で2.4兆、さらに8,000倍で1.92京ベクレルも出ていたのだ。

茨城県の定時降下物のセシウム累計値は、ひたちなか市で41,456.1Bq/m2(MBq/km2)。この面積当たりの量が茨城県全域に降下したとすれば、茨城県の面積は6,095.69平方キロメートルだから、252,703,534MBq、252兆ベクレル降下したことになる。252兆ベクレルは、放出量のたった1日分1.92京ベクレルの76分の1だ。

前の記事で計算したように、1平方メートル当たり4万ベクレルあると、1平方センチメートルでは4ベクレル。1平方センチメートルから毎秒4個の放射線が飛んでいることになる。

そしてその原因となる物質の重さは、もう測れないほどに軽い。地面にそれだけの放射性物質、ここではセシウムがあり、土と結合して土ホコリとともに舞い上がる。

土ホコリが口に入ってジャリジャリする、目に入ってゴロゴロと痛む時、そのホコリに放射性物質が付着していれば、内部被曝につながる。

体重1kg当たり20Bqを越えて体内に蓄積されると、健康被害が発生する例が多いとされる。体重70kgの成人男性なら、1,400ベクレル。食物であるいは呼吸を通じて消化器や呼吸器に入ったセシウムがどれだけ体内に取り込まれ、蓄積し、あるいは排出されるのか、よく分かっていないが、毎日セシウムの入った食品を食べていれば、蓄積は進む。

1日当たりの食品や飲料全体で6ベクレルも取ると、体重70kgの成人男性の体内に1,400ベクレル蓄積されるのには、1年もかからないだろう。

体内に入ったセシウムは、具合の悪い場所の機能を阻害し、持病の悪化をもたらす。心筋に限らず内臓のどこにでも蓄積し、あらゆる病気の悪化を招く。

報じられる健康被害の多発は、このようなセシウムの悪影響が広がっていることにほかならない。

そして、次のグラフで分かるように研究者によっては、実効線量(被曝量)と健康リスクは直線的な関係ではなく、リスク側に膨らんだ曲線の形を取るとの考えを示している。

農林水産省が無責任に100ベクレル/kgの食品は健康に害がないなどととんでもないデマを流しているが、決して信用してはならない。彼らは役所の縄張りの中で健康問題はよその役所、厚生労働省の所管事項だと安全な食品供給の責任を放棄している。事故米の横流しが表面化したときも、当時の事務次官は、役所の責任ではなく業者の問題だと小役人の責任逃れの弁を弄し、更迭された。

とにかく、何よりも気をつけなければならないのは、飲食物だ。豊かな食生活などは、今の日本では望み得ない。スーパーを覗くと西日本産の野菜が日に日に高騰していたが、これから北海道産の野菜も出回るだろうから少しは落ち着くだろうか。夏場の野菜供給元は、関東から北海道に急速にシフトするだろう。

日ごろ被爆防止対策で外出を控えている人も、気候の良いこの時期、連休にはどこかに出かけたいだろうと思い、より危険度の低い地域を選定する手段を探したが、難しかった。

文部科学省の空中モニタリングマップは、セシウム計の測定図で1万ベクレル/m2超(1平方cmから毎秒1個以上の放射線)のところしか分からないし、早川由紀夫氏のマップは0.125μSv/h以上のところしか分からない。どちらも立ち入りを抑制すべき地域という観点から参照するには有用だが、さらに汚染の少ない地域を探すには使えない。

SPEEDIを使ったシミュレーションでは、最低階層が100ベクレル/m2のものがあるが、メッシュが大きすぎるし、明らかに過大、過小評価のところがある。次の図の赤数字は、文部科学省の定時降下物セシウムの累計を書き加えたもの。原図はセシウム137のみ。ここの赤数字の数値も、降下が多かった時期から13ヶ月経過し、セシウム134が減って今ではこの数値の85%程度だろう。

どうもうまい選定手段がないが、個人的には柏市の柏の葉公園で野外バーベキューなどはとんでもない危険な行為と考える。公園管理者は禁止すべきだ。この公園では、5月はオオヤマレンゲが咲くのだが、私は花に会いに行くのは諦めた。

屋外活動の好きな方は、せめてエステーの簡易放射線測定器を携帯されるようお勧めしたい。時価5千円程度。早川由紀夫氏の比較検証によれば、性能的に問題はないようだ。私は、これでゴミ焼却場の周囲の放射線量を測定してびっくりしたことがある。ホットスポットは、あちこちに隠れている。そういうところに長居をする必要はない。
posted by ZUKUNASHI at 12:23| Comment(0) | 原発事故健康被害
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