東京からセシウム飛んでくる TOKYOは第二のFUKUSHIMA: ずくなしの冷や水

2012年04月21日

東京からセシウム飛んでくる TOKYOは第二のFUKUSHIMA

熊谷俊人千葉市長の人間性を疑わせるツイートに関連して、千葉市は放射能問題に無知、無能に掲げた千葉市南部浄化センターの焼却灰セシウム濃度のグラフはただごとではないことを示す。
@千葉市南部浄化センターの焼却灰セシウム濃度の推移

汚泥焼却灰のセシウム濃度が2012/1/11を底に反転上昇している。

日本分析センター千葉本部が測定した2011/11/1以降の空気浮遊量では、2012/1/10からの1週間と1/23日からの1週間にセシウムの降下が観測されている。観測値の合計は、0.00143Bq/m^2だから、1平方km当たり1,430Bq。千葉市の面積が272.08平方kmだから、この4分の1の面積に降った放射性物質がすべて流れ込んで焼却されたとすると、97,300Bqだ。

焼却汚泥1kg当たり平均1,000Bqとすると、100kgですべて回収されてしまうことになる。3ヶ月間の焼却汚泥は100kgにとどまらないだろう。南部浄化センターの汚泥焼却灰が空から降ってきたものによるのだとしたら、日本分析センターが観測したよりも何十倍ものセシウムが降下しているはずだ。

誰かが、こっそり下水道に焼却灰を流し込んだのかもしれない。この可能性は、近隣の下水処理場のデータを調べれば分かる。後出のグラフからこれは否定される。

あるいは、住民の食べ物の中に含まれるセシウムが増えているのかもしれない。福島産のコメが外食を通じて出回っているというし、市民の警戒が薄れて来て油断が生じているのかもしれない。

だが、食べ物に含まれるセシウムが原因だとすると、濃度の上昇が急すぎるし、大きすぎる。やはり、空から降ってきたのだろう。

CTBT高崎観測所の検出状況を見ると、2012/2下旬に一時跳ね上がったが、この時期、千葉市内にある日本分析センター千葉本部による空気浮遊量観測値には変化がない。

さて、どこから来たのだろう?

2012/2/21午後東京近郊で見た雲。東京都心上空と思しき辺りから雲が発して東北の方向に流れている。私は、この雲は、夢の島のゴミ焼却場のものだと判断している。 ゴミ焼却場の煙突の煙は、こんなに飛ぶのだ。この煙は、千葉県北西部の内陸に向かっている。


下の地図で言うと、市川、浦安辺りを通って、船橋、鎌ヶ谷、八千代、白井方向に延びている。

次は千葉県の下水道整備状況を示す。千葉市南部浄化センターより東京寄りの下水処理場の焼却灰のデータを見る。


A最初に千葉市花見川区の花見川終末処理場。2012/1/10の690を底に上げ基調に転じた。

B千葉市花見川区の花見川第二終末処理場。ここも2012/1/10の540を底に上げている。ただ、花見川終末処理場も花見川第二終末処理場もそれほど継続的な上昇ではない。

C少し北に離れた手賀沼終末処理場。ここは2012/1/11の3000を底に反転上昇。上昇傾向がよりはっきりしている。

D設置場所はより東京に近いが処理区域は必ずしも近くない船橋市の西浦下水処理場。2012/2/1の261を底に反転上昇。

千葉市より東京寄りの下水処理区域を持つ処理場の汚泥焼却灰ないしは汚泥のセシウム濃度は、今年に入って上昇している。誰か不心得者が下水道にセシウム濃度の高い焼却灰を流し込んだことによるものではない。

ここで思い出すのが、2011/11/5の記事「岩手県宮古市の災害廃棄物(先行事業分)第一便が東京に到着」だ。東京都による被災ガレキの処理は、とうに昨年末から始まっている。最近は、都内のいくつかのゴミ焼却場で被災ガレキの処理が始まっている。

これまでに見てきたのは、@からDまでの処理場だ。次に東京から西側と東側の少し離れた下水処理場のデータを見てみる。

E相模川流域左岸処理場。2012/1/16の543が底だが、リバウンドは大きくない。

F酒匂川流域右岸処理場。2012/3/26に少し上げているが、2012/2/6以降概ね400を少し越えた水準で推移だ。

東京より西の離れた場所ではリバウンドが少ないから、東京周辺すべてでセシウムが降っているわけではない。

Gもう一つ確認のために東側の少し離れたところを見る。木更津下水処理場。ここも千葉市南部処理場や手賀沼終末処理場、西浦下水処理場ほどてはないが、少しリバウンドだ。

東京で燃やされた被災瓦礫由来のセシウムが空高く舞い上がり、時間とともに主として東京の東側の地域に降下していることは間違いない。

東京都議会議員の柳ヶ瀬裕文氏は、6/24に都議会で次のように発言している
「東京都から提出された1日当たりの汚泥の量、焼却灰の量、そして放射能の量、こういったものを掛け合わせていくと、1日当たり、東京都全体の下水汚泥の総放射能量、これは約21億5000万ベクレルになります。(一方、)焼却灰の放射能総量、これは17億6000万ベクレルなんですね。

この汚泥に存在した21億5000万ベクレル、焼却灰となって捕集した17億6000万ベクレル、この数字を引いた1日3億9000万ベクレル、これが行方不明となっているのです。どこに行っているかわからない。都は、この3億9000万ベクレルがどこに行ったのか、これを合理的に説明することができるのでしょうか」

答弁はなかったようだ。静岡県三島市島田市の試験焼却でもセシウムの捕捉率は低い。

環境省や自治体の言うことを信じてはならない。全力を挙げてガレキ焼却を止めさせなくてはならないが、ガレキ焼却が続く間は、マスク、ゴーグル必須だ。

千葉市南部浄化センターの焼却灰セシウム濃度から見ると、今の濃度水準は2011/9末から2011/10半ばの水準に匹敵する。しかも、傾向として上昇しているから、降下量で言えば、昨年のもっと早い時期のそれに見合っている恐れが強い。

野菜などについても、千葉県については、セシウム降下量が多いことを念頭において産地を選択する必要がある。

(後記 この記事一つのために1日費やしてしまった。後で見直して追記訂正の予定。)
posted by ZUKUNASHI at 18:45| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
都内在住の者です。ブログを拝見させていただきました。とてもショッキングな内容なのでブログにリンクを張らせていただきました。
事後報告になりまして申し訳ございません。

http://blogs.yahoo.co.jp/tokiotokiotioka/4939889.html

これからも記事を参考にさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by るる at 2012年04月27日 11:10
るるさん こんにちは
リンクはどうぞご遠慮なく。このところ、データに基づいた記事しかアップしていません。数字の転記間違いはあっても、内容は客観的なものになるよう努めています。できるだけ表やグラフも掲げていますので、別の解釈をされる方もいるでしょうし、それでいいと考えています。
Posted by ずくなし at 2012年04月27日 12:38
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