次の図は、千葉県北西部のゴミ焼却場の場所を地図に落としたものだが、この図を作りながら、それぞれの焼却場の雄姿を思い浮かべることができた。
ウォーキングを名目に徘徊している老人にとって、ゴミ焼却場はどれも立派で、目に付くものなのだ。
この地域は、特に東京湾に面しているところほど、夏の卓越風は南風だ。だから、湾岸に立地した焼却場の排煙は、北の内陸に向けて吹く。一方、冬季は、北西の季節風が優勢だから、例えば千葉市の場合、夏は自らの排煙が住宅地を覆い、冬は松戸、柏、鎌ヶ谷、船橋、八千代の排煙が風に乗って飛んでくる。
もっと同情すべきは、柏市かもしれない。市内に3箇所の焼却場があり、松戸市の東部焼却場もほとんど市内のようなものだからこれを加えて4箇所、さらに東西に流山市と我孫子市の焼却場があるから、まさに東西南北どこから風が吹いても、排煙を免れることはない。
ゴミ焼却場の設備は近代化され、ダイオキシンなどの有害物は一時に比べて大きく低減した。だが、最新鋭の焼却場も放射性物質に対しては、無力だ。
市川市と千葉市が東北の被災ガレキの受け入れを検討しているようだが、ただでも汚染の強いところなのに、なんでさらに放射能をばら撒こうとするのだろう。
千葉県北西部には、東京都の焼却場の排煙も飛んできている。放射性物質の地域内循環が続くとしたら、居住面での支障が強まることもあるかもしれない。
追記(2012/4/14)
千葉市稲毛区山王町の日本分析センターの測定によると、4月2日〜4月9日の1週間でセシウム計57MBq/km^2の降下があった。1日1平方メートル当たり8.14ベクレルで、「ゴミ焼却による放射性物質の再拡散 1」で試算した数値の10倍以上だ。ただ、降下物不検出の週も多い。