マインホールド証言を踏まえて内部被曝回避の徹底を: ずくなしの冷や水

2011年12月31日

マインホールド証言を踏まえて内部被曝回避の徹底を

マインホールド証言は、低線量被曝でも被曝量に応じて健康被害が生ずるということが現代の学問の到達点であり、原発推進派にもそれを否定する科学的根拠はないということを示したと言える。

以下は、「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響」に関するバンダジェフスキー博士論文の内容要約からとった体内の放射性物質蓄積量と病状の関係を整理したもの。

ここでセシウムとはセシウム137を指す。日本の場合は、セシウム134と137の合計で捉えればよいと思われる。

1 体内放射能レベル20Bq/kg・体重50kgで1,000Bq。
*ミンスクでは85%の子供が心電図に病理変化を記録
*子供の体が長期間この水準だと慢性胃腸病
*子供に心筋における代謝不調

2 体内放射能レベル30Bq/kg・体重50kgで1,500Bq。
*子供の体に肝臓機能の不調が見られた。すい臓機能の変化も観察されている
*急死の場合の肝臓のセシウム濃度(28.2Bq/kg)

3 体内放射能レベル50Bq/kg・体重50kgで2,500Bq。
*子供は器官や系にかなりの病理変化を持っていた。

4 心臓域のセシウム濃度136Bq/kg
*持続性の心臓血管病

5 腎臓のセシウム濃度192.8Bq/kg
*ゴメリ州の大人の死者の平均水準

6 腎臓のセシウム濃度645q/kg
*子供の死者の平均水準

7 900-1000Bq/kg のセシウム蓄積
*40%以上の動物の死を招いた

8 比例関係等
*体内のセシウム137と白内障発生率の間に正比例関係
*ゴメリの三歳から七歳の子供はセシウム蓄積量と心電図に比例関係があった。
* セシウムは男性により多く取り込まれやすく、女性より男性により強い影響が出ている。
*細胞増殖が無視できるかまったくない器官や組織(心筋)は、最大範囲の損傷を受ける。生命維持に必要な多くの系で乱れが生じるが、その最初は心臓血管系。

セシウム137の生物学的半減期を約70日とし、毎日6ベクレルずつ人体が吸収した場合の放射能の累積値は、416日目辺りで599ベクレル程度となり、後はほぼ横ばいとなる。体重50kgで体内の放射能が600ベクレルなら、体重1kg当たり12ベクレル。

子供では、個人差もあろうが、不整脈や慢性胃腸病が出てくる可能性がある。

セシウム137とセシウム134を3ベクレルずつ人体が吸収した場合には、セシウム134の生物学的半減期が約100〜200日と長いので、セシウム134が137の累積値599ベクレルの半分約300ベクレルを上回って蓄積される。

ただ、カリウムとの関係もあり、口に入ったセシウムがどの程度体内に取り込まれるかは、分からない。一説には100%吸収されるとの見方があるが、私は極端なカリウム欠乏状態でもなければ、そうはならないのではないかと見ている。

でなければ、2011年の夏からし尿に多量のセシウムが検出されるという事態は生じないと思う。

上で例にした1日6ベクレルは、玄米セシウム濃度100Bq/kgの米を精米し、3食で160g食べ、ご飯に含まれると推定される8ベクレルのセシウムの7割が体内に吸収されるとすれば、1日当たり6ベクレル程度の体内取り込みになるという計算から出たものだ。

特に福島県においては、この程度の体内取り込みは、決して特別、例外的なものではないと考える。

子を亡くす親、親を亡くした子供を出してはならない。
2011年最後のメッセージだ。
posted by ZUKUNASHI at 22:49| Comment(2) | 内部被曝防止
この記事へのコメント
神奈川県からシンガポールに避難中です。事故からまだ一年も経ちませんが、放射能問題が風化していっているのを実感しております。大江健三郎をはじめとする著名人たちが6万人の反原発デモを成功させ、私は鳥肌が立つ程感動してYouTubeの映像を見ておりました。けれど結局、権力を握る人たちはやりたいようにやるしそれは一般市民には止めようがない、ということのようで、たまらない無力感を感じております。一体、避難以外に、日本をいい国にする方法はないのでしょうか。人生の先輩としてアドバイスをお願いします。
Posted by ジェイ at 2012年01月12日 14:47
ジェイさん こんにちは。
私は、放射能の害を避けるには避難する、避難させることが最善の策だと考えています。
ここ数日、東京周辺での突然死の情報が続いています。健康被害は広範な地域にわたって顕在化しており、平成23年の月次の死亡率は高位で推移です。日本は老人大国から病人大国になるでしょう。今、シンガポールに避難されているなら、この先も極力海外で暮らすことをお考えになったほうが良いと思います。
私は、福島第一原発事故は大地震が直接の原因とは言え、その後の政府の対応も含め、日本の第二の敗戦、軍事力ではない、経済と社会の劣化がもたらした破局だと考えます。
日本の政治家の愚かしさには、海外から驚きと深刻な懸念が表明されています。国民が片山さつき氏や東電の多額寄付先の国会議員に日本の将来を託すなら、日本はどこまでも沈んでいくでしょう。
福島県知事をはじめ、住民の健康軽視、当面のカネ稼ぎにしか関心がなく、国に責任を転嫁して保身を図る首長、平気で嘘を語り続ける学者・専門家、雇用を切り捨て米国にすがって生き延びようとする企業経営者、自分の良心で判断できない教育関係者・・・。
私もその一人である団塊の世代に最も大きな責任があります。仲間が集まったときの話題は天下国家のことではなく、もっぱらカネのこと。私は、ほとんど付き合いをやめました。
この敗戦には、目に見えるGHQはありませんが、日本政府は、米国にさらに擦り寄って復活の道を探ろうとしています。しかし、米国はパートナーではなく、下僕を求めているのです。
生き残れる企業、生き残ろうとする企業は、海外に出て行くでしょう。
日本は、工業化が早かったために、欧米先進国とともに一次産品と工業製品とのシェーレ現象のメリットを享受し、いい思いもしましたが、今や、工業製品ですら途上国に押しまくられています。この先、年を追って日本社会の惨状は深まり、国民の多くが貧困に打ちひしがれると予想します。
国民が、このままでは破滅あるのみと認識して新たな行動をとるまでは、日本が良い国になるとは期待できません。
小出裕章氏は、団塊の世代が誇りうる数少ない存在です。京大原子炉実験所の原発推進派の教授は、廊下ですれ違うときに横を向くのだそうです。いい歳でしょうに、そんな狭量な学者が多いのだと、改めて嘆息しました。
Posted by ずくなし at 2012年01月14日 12:54
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