セシウムだけでなく、α線、β線に警戒を(転載記事 4): ずくなしの冷や水

2015年02月08日

セシウムだけでなく、α線、β線に警戒を(転載記事 4)

ネット上で見かけた福島第一原発事故とチェルノブイリ事故による健康障害の比較に関する考察。もとは、@Rspapa1001さんのツイッターのようだ。大変貴重な考察でより多くの人の目に留まることが原著者の意図と理解し、全文を掲載させてもらうことにした。太字の強調と一部の()内は、ずくなしが付した。原文は、狼王ロボにリンクがある。

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火消しがβ線を無視するように誘導するのは理由があります。γ線源ですと、体内では、原子核の周辺のみを電離するのではなく、離れたところまで、点、点と、少しずつ電離します。ですから、ある原子核から遠くと近くとで、大きな差が生じにくいので、特定の臓器に症状が明確におきない、ということになります。

一方、β線は、体内では、原子核から数mm以内で、電離してエネルギーを失います。当然、特定の臓器に集まれば、その臓器を選択的に破壊します。特定の臓器障害が多ければ、放射線障害を疑うことになります。ですから、β線源の存在を、火消しを使って打ち消そうとやっきになっているわけです。

GM管式の線量計は、β線を測れます。Inspector EXPのようにガラス管マイカ幕式のGM管なら、低いエネルギーのβ線も測れます。Inspector EXPで測ってみると、β線とγ線を測ると、γ線だけの時の約4倍の放射線数になります。ご存知のように、β線は、γ線よりはるかに組織破壊性が高く、臓器を選択的に破壊します。被曝障害を否定するために、β線を測るな、と誘導しようとしているわけです。

危険なβ線を測れないという意味で、シンチレータ式の線量計は、無意味です。行政はもちろん、ほとんどがシンチレータ式です。測らなければいけないのは、β線なのです。

粘膜炎を起こし、皮膚に赤い発赤と強い痛みを生じる粒子は、β線源です。内部被曝で、特定の臓器を破壊するのもβ線源です。1F(福島第一原発)は、チェルノブイリと異なり、β線源が極めて多いので、危険度は、チェルノブイリの比ではありません。

チェルノブイリの被害者を診察し聞いた話より、症状の進行がずっと早く、組織破壊性が明瞭です。一つの証拠は、15%以上増えたと考えられる膀胱炎です。尿に溜まったβ線源からのβ線が、薄い細胞組織の膀胱に炎症を起こさせるのです。その直ぐ近くには、子宮と卵巣があります。当然薄い細胞層ですから、網膜の異常も増えています。

中枢の異状も、脳で血管の多いところが集中的に機能障害を起こしていると考えると、非常に良く合います。

ただし、関東は、空間線量が低くても、重篤な障害が増加しています。一つは、3/14-3/24までに多大な被曝を蒙ったことで炎症を起こしやすくなっていること。一つは、浮遊している粒子が、β線に加えα線を出している可能性が高いことで、これらの核種が食品に含まれ、内部被曝を起こし、または付着して激烈な反応を起こしています。つまり、危険性は、関東の方が高いのです。

核種の分析に、シンチレーションアナライザを使えいう人が居たら、危険です。β線核種とα線核種を見落とすことになるのです。全核種がわからないと、危険性の予測ができない状態です。

Cs(セシウム)の量だけで安全などと考えないでください。私もhot particleの被害を受けました。大変痛いですし、発赤します。今回は穴は開きませんでしたが、肘で関節内まで痛みました。この症状からすると、β線です。穴が開き、神経に沿って痛んだ場合、α線を出す核種が多かったことを示していると考えられます。α線は無理でも、β線が測れ、hot particleから逃げられないと危険です。

時間が経ち、関西でも、枯葉の破片などに濃縮され、0.3や0.4μSv/Hrの粒子がザラになりました。SOEKS 01M(放射線測定器の一つ)は、そのような破片が飛来すると、効率良く警戒音を出します。SOEKS 01Mで、警戒音の設定を0.3μSv/Hrにしてください。頻繁にピーピーなるようなら、逃げ、その粒子が侵入する経路を厳密に閉じてください。β線が主の粒子でも、長時間の接触で、出血します。

コーヒーや茶のカップを蓋なしで長時間置いたりしないでください。食器も使う前に水で洗ってください。

大阪京都は、給食で、「食べて応援」をしている区域があります。給食は、極力避けてください。給食の影響は無視できません。

1Fから出続けている放射性物質の粒子で、症状から、西日本にも新たな高線量地域ができつつあるあるようにも思えます。葉物野菜は、良く洗い除染を確実に行うか、食べないでください。

卵と鶏肉にも高線量のものが多くあります。特に鶏卵は危険性が高いものが多く、食べないほうが良いと思います。スライスした魚や肉に、放射性物質の粒子が付着していることがあります。こういった食材も、よく洗ってください。

(初出 2011/11/29 2015/2/8、総目次から発掘再提示)
posted by ZUKUNASHI at 00:23| Comment(2) | 原発事故健康被害
この記事へのコメント
子育て中の母親が吸気と内部の被曝から家族を守るために何に気をつけるべきか明示されていて助かりました。
しかし、実のところ「これではお弁当に入れる物がなくなってしまう…。」と泣きたい気持ちになったことも事実です。
友人知人に親切心から放射能の危険性をお伝えする度に「それじゃあ食べる物無くなっちゃうじゃない!」という言葉を何度も返されたことを思い出します。「私だって泣きたいのよ!」と喉元まで出てる言葉を抑えて「そうなのよ、つらい世の中になってしまったわね…。」と言うのが精一杯。本当に日本は地獄になってしまいました。

愚痴を言っても始まりませんね。避けるべき物は避け、洗って落とすものは落とし、輸入物の多用と伝統的和食からの決別がポイントでしょうか。もう、西日本だから安全とは言えなくなっているようです。国外への移住か子供たちを留学させるかの目処がつくまでは、給食御免、無国籍風料理、マスクに帽子眼鏡やゴーグルで身を守りながら過ごすことにします。
Posted by k at 2015年02月08日 16:24
「それじゃあ食べる物無くなっちゃうじゃない!」

「まあ、食べられなくなったのは日本近海産や太平洋産の海産物だと思えばいいかな。肉は輸入代替品があるし、乳製品や青果も輸入品で代替がきくよ。たった40年前には、総菜屋のとんかつなんて衣の中ほじくり出してやっと肉が見えたくらいだったし、毎日刺身を食べていた家など少なかったのだから、それに戻ったと言うことね」
「日本のように世界中からいろんな食べ物を買いあさっていると、いつか手に入らなくなるはずだから、それがちょっと急に来たという感じかな」
「英国の食べ物ははっきり言ってまずいけど、それだから地球上至るところに進出できたといわれるよね」
「私らの子ども戦場に送られるわけだから、どこででも手に入るものを食べて生きられるようしつけるわ」
「汚染したもので育てると、兵役訓練の初日に心臓麻痺で逝くかもよ」
Posted by ずくなし at 2015年02月08日 17:30
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