屋内の被曝量は思っていたより高い: ずくなしの冷や水

2011年09月19日

屋内の被曝量は思っていたより高い

「若き母親たちの悩み深き秋 1」で「空間線量率と外部被曝」について書いたが、他の情報も考慮に入れると、屋内被曝量はこれよりもかなり高いと見なければならないようだ。

まず、当初の私の計算。

空間線量率が年間いかほどの外部被曝になるかについての公式見解としては、福島県下の校庭での空間線量率3.8μSv/hで年間20mSvという計算がある。
時間当り空間線量率μSv/h×(8時間×1.0+16時間×0.4)×365日/1,000倍=年間被爆量mSv。
従来の日本の被曝限度は、年間1mSvとされていたから、上の計算方式でこれに見合う空間線量率を弾くと 0.19μSv/hになる。

その後、関西へ避難を検討中という方から、関西のある場所では、屋外の空間線量率が0.07μSv/h〜0.09μSv/hなのに、屋内の空間線量率がどこを測っても0.09μSv/hだとの情報をいただいた。

さらに、信州方面へ温泉旅行に行き、宿泊の翌朝6歳の子どもが鼻血を出し始め、測定器で室内の空間線量率を測ると毎時0.3μSv/hを検出との情報もあった。

どうも屋外と屋内の空間線量率の格差は、少なくても福島県外では、1対0.4などと言うものではないらしい。

私も、自分で調べてみた。手元のサーベイメーターはCPM表示だけだから、ベータ線を含むCPMで比較する。
自宅屋内:平均的な値は20CPM前後で、時に30CPMに達することもある。低い時で18CPM程度。
役所の調査による高空間線量率地点A:高いところで40〜50CPM、25CPMを指すこともある。
役所の調査による高空間線量率地点B:高いところで40〜55CPM、25CPM前後を指すこともある。
近くの学校の校庭C:25CPM。ここは強い風で砂ホコリが立っているから地表のセシウムはかなり吹き飛ばされている可能性がある。
自宅の周辺 樹木の少ない歩道D:連続的に30CPM。
自宅の周辺 樹木の多い歩道E:連続的に40CPM。
自宅の周辺 広い道路の交差点に面した歩道F:50CPM

つまり、私の家の屋内空間線量率は、公になっていないホットスポットでもある交差点の空間線量率の4割に相当する。近くの学校の校庭に比べたら8割だし、時にはそれよりも高い!

市内の放射線量測定で汗だくになり、裸でこの記事を書いている間に北風に変わった。日立市大沼の空間線量率が少し上げているが、北風を使って屋内の除染を試みる。だが、終わっても値は下がらなかった。

本題に戻ると、事故から半年を経過して、屋内の空間線量率は高止まりしているケースが多いのではないか。そして何らかの要因により、信州の温泉地のようにホテルや旅館の室内の空間線量率が驚くほど上がったりしているケースも出ているのだろう。

もし、屋内の除染を行わなければ、屋内での放射性物質の蓄積がさらに進む恐れもある。私の自宅の場合、ちょっと打つ手がない感じだ。やはり、モノを捨て、良く掃除をするしかない。

福島県内でも事情は同じだろう。屋内の外部被曝量が屋外に比べて時間あたり4割は低すぎる。

「若き母親たちの悩み深き秋 1」の外部被曝量の推定は、低すぎる恐れがあることに留意して読んでほしい。

関西にお住まいの方からの情報では、自宅の空間線量率は、タクシーや新幹線の車内よりも高いとのこと。とりわけ、東京からの郵便物をまとめている場所が高い!!

うーん、そこまで来たかと思わずうなってしまう。気づいたことを追加しておこう。

1 家に届けられる荷物や郵便物などが汚染されている可能性は次第に高まるはず。荷物は玄関先などですぐに梱包を解き、梱包材のダンボールなどは物置などに保管して速やかに処分した方が良さそうだ。

2 常緑樹の汚染が強い。上に例示した高空間線量率地点Bの近くの公園では、草むらに測定器を向けると40CPM、マテバシイなどの木立に向けても40CPMを指した。松は、国際的な汚染比較の指標作物とされる。マテバシイ、カシ、シイ類、ユズリハ、クスノキ、ホルトノキ、杉、ヒノキなどの背丈のある常緑樹に加え、公園の植え込みなどでよく見られるシャリンバイ、トベラなども汚染が強いはずなので要注意だ。

ガンマ線は100m以上も飛ぶと言うから、庭や生垣の木の影響で屋内の放射線量が高くなっていることもある。落ち葉も放射線源になる。この秋は、子供のドングリ拾いもどうだろうか。目下、試料となるドングリを収集中だ。

3 上に例示した高空間線量率地点Bの芝生の上で、中学生の野球チームが昼飯を広げていた。40CPMの場所で食べなくても・・・。靴だけでなくユニフォームやバッグなどもしっかりと汚染されている。野球少年やサッカー少年のいるお宅は、屋内に汚染を持ち込まれないよう注意が必要だ。

4 木造家屋に比べてコンクリート造りの建物は、コンクリートに含まれる放射性物質の影響で空間線量率が高いとされているから、タクシーや新幹線の車内より空間線量率が高くなる場合もあるかもしれない。

5 軽自動車が買えるほどの本格的な放射能測定器は、個人で持つ必要はないが、自宅の屋内の放射線量がどう変化しているかを知るためには、簡易なものでも放射能測定器があったほうがいいように思う。友人知人、あるいは親戚での共同利用を考えてもよいかもしれない。あればあったで、悩みの種なのだが。
posted by ZUKUNASHI at 23:54| Comment(0) | 内部被曝防止
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