自宅の除染のポイント: ずくなしの冷や水

2011年08月29日

自宅の除染のポイント

こおろぎさん、こんにちは。私のブログに目を留めていただきありがとうございます。

ご質問にお答えしますが、分かりにくいところは納得いくまで尋ねてください。私もできるだけ役に立つよう調べたり、考えてみます。

1 私の考えは、自宅の屋内の除染を図るためには、室内のホコリやチリに付着している放射性物質を屋外に追い出す必要があり、そのためには掃除機の排気を外に出すよう工夫して、徹底的にホコリやチリを吸い取り、外に出したほうが良い、というものです。

ですから、窓の多いお宅で、各部屋ごとに掃除機の排気を外に放出できるなら、掃除機のホースが通る隙間分だけ窓を開ければ済みます。

しかし、廊下や階段などが窓から遠く、掃除機の本体の排気口を窓の外に置いて掃除機をかけることができないところもありましょうから、家の中に風を通すことにより、掃除機をかけながら、その排気をそっくり建物の外に送り出せれば、再汚染を防げるだろうと考えるのです。

2 原発事故後、換気を控えていると、どうしても屋内に湿気が溜まります。私の家では、あちこちにカビが生えてしまいました。常時クーラーをかけて除湿しておられればそんなこともないのでしょうが、そういうお宅は例外的でしょう。

カビも放射性物質も健康の敵。同時に退治できれば一挙両得。空気が少し乾いてきましたし、大気中の放射性物質が少なくなっているのであれば、窓を開けたために入ってくる放射性物質よりも、追い出せる放射性物質の方が多いはずです。

3 まず、準備すべきもの。
@ 掃除機。古い掃除機で差し支えありません。もともと掃除機のフィルターで放射性物質を濾し取るのは無理だと思います。新型の排気を出さない掃除機も必要ありません。

A できれば、吸い込み口の側のホースを長くしておけば、便利ですが、それが難しければ、無理にホースを延長することもないでしょう。

B 掃除機をかけた後は、室内に残るホコリやチリをふき取る必要がありますから、使い捨てできる雑巾を用意します。ホームセンターに行くと、ウエス(機械類の汚れを拭き取るぼろきれ)として薄手のタオルがありますので、これを適当に切って使うのがお勧めです。

マイクロファイバー製の掃除用布が良いという方もおられますが、私が使った限りでは、汚れが付いて真っ黒になり長く使えませんでした。

C 屋内に風を通すために扇風機も補助的に使うと有効です。

4 除染のタイミング
@ 家の中を乾いた風が通り抜けるのがはっきり分かる程度の風が吹く晴天の日。こおろぎさんのお住まいの地域では、やはり南からの風の時が安心でしょう。

A 屋外のホコリを舞い上げるような強い、不安定な流れの風でないこと。近くの木や草が大きく揺れるようなときは、不適です。かえって、外から土ホコリが入ってきかねません。

B こおろぎさんのお住まいの地域では、県のモニタリングシステムが空間線量率をリアルタイムで表示してくれますから、お住まいの場所とそれよりもう少し福島県よりのモニタリングポストの空間線量率が、少なくとも上がっていないことを確認します。

5 除染に取り掛かる前に
@ 除染の前に、家の中のものが風で飛んだりしないよう整理します。

A マスクをかけます。肌の露出部分が少ない衣類を着ます。子供は、どこかに避難させます。

B 食料品や食器類は、扉の閉まる場所に片付けます。衣類も箪笥や押入れの中などに押し込みます。

6 掃除機は、床や畳だけでなく、吸い込み口を替えてソファーやカーテン、ぬいぐるみなどのホコリを吸い取るのがベターです。

掃除機をかけ終わったら、風下で掃除機のフィルター袋を取り替え、古いフィルター袋は、ビニール袋に入れて密閉し、廃棄します。

室内の空気が入れ替わった頃を見計らい、窓を閉めます。ここで一服。服も着替えます。

7 拭き掃除
屋内の空気が落ち着き、ホコリが床に落ちた頃を見計らって、拭き掃除です。洗剤を使っても良し、使わなくても良し。とにかく、湿したウエスでできるだけ広い範囲をふき取ります。

このふき取りの作業は、これまでもなさっておられたでしょうし、1日、2日後でもかまわないわけですから、ゆっくりやりましょう。私は、モップで床を拭き、それ以外のところは、ウエスで少しだけしか拭けませんでした。疲れましたので・・・。

8 布団乾燥
私の家では、布団は干していませんが、洗濯だけはマメにしています。外干しです。衣類は、どうせ1日着てまたすぐ洗うので、かまわないと思っていました。(シャツを着たままレントゲン撮影した場合に、シャツに付いた放射性物質が点々状に感知されることがあるとの情報もあります。)

しかし、布団はそうはいかないので、慎重になるのはよく分かります。次のような方法はいかがでしょう。

子供の布団が小さければ、大きいゴミ用ビニール袋に入れて、干す。日差しの強いときに日に当てて、その後ビニール袋から取り出して屋内におけば、湿気も逃げるでしょう。

大きな布団は、カバーを付けたまま干して、取り入れる際にカバーを外し、カバーは洗濯をするという方法がありそうに思います。東京の近くでは、寝具の色が直射日光で晒されるのを嫌い、そのようにしている人もいると聞きます。

適当なカバーがなければ、シーツを被せて干す。シーツはその後に洗うという方法もありでしょうか。独身者の手抜き布団干しのようですね。

9 茨城県北部の大気中の放射性物質について
「関東の大気に含まれる放射性物質は減っている」の記事では、東京都や高崎での観測データをもとに、そのように判断しました。ご質問をいただいて、こおろぎさんのお住まいの地域でもそのように言えるのか、データを探してみましたが、精密なデータは見当たりません。

「文部科学省の定時降下物のモニタリング」の中に各都道府県の観測データがあり、茨城県はひたちなか市での観測ですが、7/6にセシウム137が53MBq/km2検出されたのを最後に、これまで不検出が続いています。

このデータの検出下限値は、都道府県によって異なり、降雨のない場合、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも、最も検出下限値の高いところで約10MBq/km^2とされていますから、1平方メートル当たり10ベクレルでも「検出せず」になることがあるわけです。

敷き布団1枚の広さに20ベクレルでも不検出となるのは困ったことですが、検出限界ギリギリだったとしても、これは24時間連続計測してのこと。3時間なら8分の1になるはずですし、カバーをつけて干すなどの手間をかければ、弾力を取り戻した布団で休み、疲れが取れるというメリットを考えると、割り切らざるを得ないのかもしれませんね。

最後に一つ。除染のために窓を開けるのは、掃除機を使って屋内の放射能値を下げるという目的で意味のあることです。福島第一原発はいまだ安定していませんから、やたらに窓を開けておくことは決してお勧めできません。

一度、しっかり除染して、空間線量率の推移などを見ながら、次の対応を考えるということになるのではないでしょうか。私はそう考えています。
posted by ZUKUNASHI at 23:04| Comment(0) | 除染
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