菜種やヒマワリ栽培で農地除染は、ほとんど宗教活動: ずくなしの冷や水

2011年08月25日

菜種やヒマワリ栽培で農地除染は、ほとんど宗教活動

8/25の朝日新聞の報道によると、原子力災害対策本部は8/24、東京電力福島第一原発事故による今後の放射線量について、除染をしない場合、雨風の影響などで2年後には線量が4割減少するとの試算をまとめ、これを安全委も了承したと。

試算では、過去の核実験で田畑に蓄積したセシウム137は、雨風の影響で18.4年で半減するとの結果も示したという。この試算を除染の参考にするらしいが、なんの役に立つのだろう。

次は、セシウム137とセシウム134の減衰曲線。スタート地点でともに100単位現存したとすると、60ヶ月、5年間で合計値は半分近くに減る。24ヵ月後には、合計値が150を割り込むから、降雨による流出、風による飛散があれば、120程度まで減ることはありうるだろう。

そして、田畑に蓄積したセシウム137は、18.4年で半減するというが、これは降雨による流出、風による飛散に加え、農作物による吸収・付着によって対象区域から外に持ち出されるということだ。

このことが意味するのは、河川、海洋には何十年にもわたって放射性物質が追加的に流れ込むこと、農作物が放射性物質を都会に運びつづけるということだ。

セシウム137の半減が、どれほどの意味を持つのかよく分からないが、仮に半減によって耕作可能な農地が増えるとしても、18年も待たなければならない。気が遠くなるような話ではないか。

政府が除染問題に取り組むのは良い。しかし、それは子供や若い人が住む所が優先されるべきであり、費用対効果から見て意味があるとは言えない田畑の除染に国が乗り出すような誤解を与えるべきではない。

これから健康障害がはっきりしてくることは避けられないから、そうなれば農作物の暫定基準は引き下げざるを得ないことになる。濃厚汚染地帯の農家には、この先何十年も農耕活動はできないとはっきり伝えるべきだ。

農林水産省は、菜種やヒマワリで農地の除染ができるという夢をまだ見続けているのだろうか。チェルノブイリの近くでヒマワリ栽培の活動に参加している日本人もいる。その活動に参加する精神は否定しないが、科学的、経済的な観点からは、ほとんど「心の問題」、救いを求める宗教活動に近いと言わざるを得ない。

日本の役所が副大臣を中心にそのような活動に熱を上げているのは、正気の沙汰とは思えない。そして、今度は、その役所の最高責任者が総理のポストを狙って民主党の代表選挙に名乗りをあげるという。

これではまるでオカルト政権ができてしまいそうだ。
posted by ZUKUNASHI at 17:55| Comment(0) | 福島原発事故
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