線量率はすべてを語る。汚染状況をどう見るか: ずくなしの冷や水

2011年09月01日

線量率はすべてを語る。汚染状況をどう見るか

次の図は、自治体が測定したその行政区域内の空間線量率の最高値を地図上に表示したもの。前回より各県についてデータを追加収集した。

群馬県北部にやはり空間線量率の高い地域が見られるほか、八溝山のふもと茨城県大子町も高い値を示している。猪苗代湖の北側、裏磐梯も高く、尾瀬、谷川岳も含めて、北関東の山間部は足が向きにくい状況だ。

測定時点は、2011/7/19を基準としてその前後の時点のデータしかない場合は、そのデータを用いた。測定地上高は、原則として1m。単位はμSv/h。公園等の裸地や芝生、学校・幼稚園等のグランドのデータがあれば、それによった。

なお、データの収集は、客観的に、かつ正確を期したつもりだが、誤りがあるかもしれない。何らかの行動の根拠とする場合は、その自治体のサイトで確認されたい。

「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」は、人が放射線による不必要な被ばくを受けることを防ぐため、放射線量が一定以上ある場所を放射線管理区域として明確に区域し、人の不必要な立ち入りを防止することになっている。

管理区域の設定基準は、4つの項目があるが、その一つが「放射性物質によって汚染される物の表面の放射性物質の密度については、表面汚染密度(α線を放出するもの:4Bq/cm2、α線を放出しないもの:40Bq/cm2)の10分の1」とされている。放射性物質がセシウムだけならα線を放出しないから、40Bq/cm2の10分の1となる。1平方センチメートル当たりを平方メートルに換算すると1万倍で40万Bq/m2、その10分の1は4万Bq/m2となる。

市町村が土壌中に含まれるセシウムを調べ、空間線量率に換算した結果などによると、空間線量率と地面1平方メートル当たりのセシウムの量については、次の関係が成り立つと私なりに理解している。

右側のBq/m2が4万となる空間線量率をはじくと、約0.13μSv/hだ。これを市町村の測定した空間線量率と比較する場合、市町村の測定値には従来からある環境放射能分が0.05μSv/h程度含まれているはずだから、これを加えて約0.18μSv/hあると、放射線管理区域の基準の一つを満たすことになりうる。

丸めれば、0.2μSv/h。この水準を超えると、これまでは「放射線による不必要な被ばくを受ける」ことになると考えられているわけだ。「これまでは」というのは、正しくない。法律は改正されていないのだから。

これをてがかりに健康影響の深刻さを考えることが出来そうだ。上の地図で、緑から赤までの色を塗った市町村が、簡単に言うと、「放射線管理区域」並みの汚染だという、恐ろしい実態を示していることになる。

なお、右側のリンクから最新データで作成したより大きな画像を見ることができる。元になった数値データは、「自治体の測定した空間線量率の最高値の分布葛飾区に取手、柏を上回る汚染個所」にある。

次は、2011/8/25、国立環境研究所が公表した平成23年3月11日から29日における、モデルで計算されたとセシウム137の積算沈着量。群馬県への降下が茨城県、千葉県への降下より強調されている。

文部科学省が航空機からの調査でまとめた地表1m高での空間線量率マップを右側のリンクに掲げた。8/2現在。
posted by ZUKUNASHI at 14:05| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
何も驚くよな話と違うがな。おらが放棄した自宅は大子町の隣の栃木県那須郡黒羽町だがね。ちょうど那須高原と袋田の滝の中間あたり東電が提供してた雷情報と義務教育当時の気象の知恵で避難放浪決定しますた。日光まで拡散するのがわかったしぃ〜庭で野菜作るし。福一から日光まで雷雲が回る経路が拡散経路そのものだふ おらが逃げる時皆さん鼻で笑っておりましたで説得するよなええ人と違います。ゴミステーション使うな等の嫌がらせ受けて説明したるよな善人と違う
Posted by 避難放浪民 at 2018年09月26日 14:59
こんにちは
黒羽町は八溝山のふもとで茨城から栃木に県境を越えると通りますね。きれいなところでしたけどね。隣の大田原は強く汚染されて米軍の重点調査地点になりました。
近くのどこかにJRが別荘地を分譲したんですね。
今でも栃木弁残っていますか。
Posted by ずくなし at 2018年09月26日 15:58
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