被曝量を抑えるためにどうするか 屋内の除染: ずくなしの冷や水

2011年07月07日

被曝量を抑えるためにどうするか 屋内の除染

放射線量の測定は、難しいのだと聞くし、数万円の簡易計測器はオモチャの域を越えないともいわれる。東京から福島原発に簡易計測器を持ち込んだ人は、正門で針が振り切れ、現場で働く人から捨てろと促されたという。

ただ、今のところ、東京周辺では絶対値ではなく測定場所や時間の変化による測定値の相対的な変化は、それなりに意味を持つはずだ。今私の手元にあるGMシンチュレーションカウンターがどの程度の正しさを持つのか、分からないが、居間の真中に置いてカウント数を見ると、20cpmから30cpmと随時変化する。

ネットで見つけた簡易換算ツールによると、30cpmなら毎時0.25μSv/h、年間2.2mSv/y。20cpmなら毎時0.17μSv/h、年間で1.5mSv/yになる。もともとコンクリートの建物は、バックグラウンドが高いと聞くが、やはり、平常時よりは高いのだろう。

大気中のセシウム137の検知量は、6月末には3月のピーク時比1万分の1、4月のピーク時に比べても100分の1程度に低下しているから、今は福島原発や他の原発の動向を見つつ、空間線量率の変化も確認しながら、汚染された室内の除染を計るべきタイミングのように思う。

以下は、私の試行錯誤の結果だ。

@ 放射性物質は、金属が超高温で気化したものもあり、極めて小さい粒子になっている。家の中に入り込んだ微粒子を屋外排出するのは困難だが、まずは掃除機だ。しかし、私が試行した限りでは、掃除機はホコリを舞い上げカウンターの値が上昇することとなった。

サイクロン式の掃除機が排気を出さないから良いという説もあるが、この場合も溜まったチリを捨てる際にホコリが飛び散りかねない。結論的には、花粉症対策で行われているように掃除機の排気部分を室外に出す、あるいは風下の玄関や窓際に置いて通常の場合と同様に掃除をすればよいのだと気づいた。

A カーテンやソファーのカバーなどは洗濯する。

B 床掃除は、モップや雑巾を使ってやればよいが、より入念にやるのならマイクロファイバークロスを使う。それも、室内のホコリなどが床に落ちたタイミングを捉えてやるのが効果的ということだから、起床時や外出からの帰宅時にやるのが良い。

C 福島県の主婦の中には、壁やじゅうたんも水拭きする人もいるようだ。そういう方法に加えて、粘着テープを使った掃除用具でやるとか、掃除機の吸い込み口にビニールのネットをかぶせて壁に汚れがつかないように工夫してやる方法もある。これで居間の壁を掃除したら、掃除機の袋に煤のようなものがわずかに溜まった。カウンターにかざすと針が振れるがごくわずかだった。

D ガラス戸は、特に外側に放射性物質が付いているだろうから、マメに洗う。網戸はホコリを溜め込むからもちろん洗う。

E ブラウン管式テレビは、表面の静電気がチリ、ホコリを吸い付ける。キッチンタオルに水と洗剤を少量つけて何度も拭いた後にカウンターの前に置いたら少し高い数値が出た。空気清浄機の代わりにはならないが、こまめに拭くのが良い。蛍光灯のホコリも掃除だ。

F 居間にある熱交換式の換気扇は、ほとんど動かしておらず、他の換気扇を動かしたときの空気の吸い込み口になっている。フィルターを取り外して計ってみたが、ほとんど変化なし。洗って乾かした後に、花粉予防用のフィルターを空気の入り口に取り付けた。

G 外国製のクリスタルガラスは、ウランガラスというのか、もともと放射能が高いものがある。気にするほどでもないのだろうが、いずれ物置の奥にでも仕舞い込もう。

H カウンターを使っていて気づいたのだが、目盛りを読むために機械に近づくと値が上がる。私自身のカラダが汚染されているらしい。パートで街中を走り回っていることと、カラダを良く洗っていないためだろう。浴用石鹸をよく泡立てて体中を良く洗ったら、機械の目盛りが上がることはなくなった。

屋内には、細かい放射性物質があちこちに入り込んでいたり、張り付いているために、屋内の除染は困難があるようだ。X線診断装置に使われているイメージングプレートに付着した放射性物質がどうやっても取れないとの報告もある。

放射線の専門家らでつくるNPO法人放射線安全フォーラムが、5/19から飯舘村で家屋や土壌の放射線量を下げるための汚染除去の技術試験を開始したが、雨どいの放射線量が洗浄により毎時170マイクロシーベルトから毎時18マイクロシーベルトに低下するなど局地的な成果は得られたが、家屋内の放射線量は最も高い部屋が毎時8.7マイクロシーベルトから毎時5.7マイクロシーベルトに下がるにとどまったという。(2011/05/20 16:40 福島民友新聞)

I となると、家の中の不要品やゴミまがいのものは、きっぱり捨ててしまうのが効果があるのかもしれない。ホコリの付着した紙類、ビニールシートなどを捨てれば、少しは効果があるだろう。再度、放射性物質が拡散してきたときの除染も楽になる。

福島県飯館村長泥地区での放射能除染試験の結果がサイトに載っている。これを見ると、屋敷林などの屋外の汚染が屋内の放射能値に大きく影響するようだ

この点は、関東のホットスポットでも同じだろう。集合住宅では、ベランダにも放射性物質が付いているはずで、これが屋内の放射能値に影響しているはずだ。雨の日を待っていたが、とりあえずベランダの排水の溝に水を流して洗い、排水孔の周りに残ったゴミや泥を拾ってカウンターにかざすと一握りもないのにほどなく40cpmを指した。

手すりの立ち上がりの部分に薄い洗剤をかけ、デッキブラシで洗ったが、カウンターの数値はほとんど変化なし。希望的には少しくらい下がって欲しいのだが。ペランダの植木鉢も汚染源のはず。機会があれば処分しよう。

これまでのところ、集合住宅の内外では、特に放射性物質が集中している個所は探し出せなかった。小1時間もかけてあちこち掃除するたびに1cpm程度下がるというのが実情だ。一方、空中からなお放射性物質が降下しているから、三途の川の石積みと同じ・・・。なんとか、自治体が屋外で計測している空間線量率を下回るようにしたいものだが、放射性物質はチリ、ホコリと一緒に広く薄く屋内に分布している。

とにかく、まめに掃除をするしかない。

放射能に対する感受性の弱い爺婆は、除染のボランティアができるということになるのだが。

(この記事は随時改訂している)
posted by ZUKUNASHI at 13:15| Comment(0) | 除染
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