春よ来い: ずくなしの冷や水

2011年01月15日

春よ来い

1/15は、東京も最低気温が0度前後まで落ちたが、日中は風がなくうす曇。さて、1週間分のエクササイズを稼がなければと、長いズボン下を穿き、首にタオルを巻き、手袋を持って出かけた。

道行く人は、この寒さにもかかわらず少し多い。途中見かけた住宅展示場で床暖房の快適さを実感して、またテクテク歩く。

葛西臨海公園は、寒さのせいか人が少なく、岸近くをユリカモメが群舞していた。


花は、ロウバイ、紅梅が咲いていた。アセビも蕾を伸ばしている。


センター試験が終われば、寒さはなお続くものの、春の足音が一段と近くなる。

ユズリハとアラカシに並んで立つ木の名前が分からず、接近して枝葉の写真を撮っていたら、枝の下からガサゴソと音がして、腰の曲がった爺さんが杖を突き、なにかつぶやきながら出てきた。

一見して、安上がり健康作りのウォーキングだと分かる。先方も同じく理解しただろう。
「お元気ですね、おいくつですか? 78歳位にお見受けしましたが」
「もうちょっと若い。76歳だ」
5kmほど離れた都内から自転車で来たのだという。

爺さんが自転車+ウォーキングによる体力維持の実践を披露してくれるのを、相槌を打ちながら聞いていると、酒もタバコも、もちろんギャンブルもやらないし、20年ほど前に奥さんがなくなってからは女にも縁がないという。後添えの話もあったそうだが、断ったという。

長男は、別に所帯を持っているが、爺さんはその嫁が気に入らないらしく、世話になりたくないという。40歳くらいの独身の娘がいて、週末に来訪して料理を作ったり、洗濯をしてくれるので一人暮らしでも不自由はないという。

「なぜ、一緒に住まないんですか?」
「娘がカネが貯まったので家を買うと言うので俺は反対したんだ。女なんだから、自分で住むならいいが、人に貸すのはダメだと。暴力団に貸したりしたら厄介だからな」
「しっかり蓄えていたんですから、立派じゃありませんか」
「その後話がなかったので、諦めたんだろうと思っていたら、娘は家を買っていて、自分で住めばいいんでしょ、とそっちに引っ越したんだ」
「不動産屋を通じて貸すわけですから、暴力団が入り込むことは心配しなくて良いんじゃありませんか」
「この前、娘が言うには、家が値上がりしたから売って一緒に住んでもいいかと。俺は返事しなかった」
「お嬢さんはもう40歳くらいなんでしょう? 娘さんのほうが、お父さんよりよほど世の中のことを知っているし、しっかり自分の生活設計をしているはずですよ。私らが古い考えで、あれはダメ、これもダメというのは、止めたほうがいいかもしれませんね。世の中は急速に変化していますから」
「娘も俺の性格に似て頑固なんだ」
「老いては子に従えというでしょう。せっかく娘さんが親父を一人のままにして置けないと考えて一緒に住んでもいいと言ってくれたのに、なんで、そうしてくれるかと言えなかったんですか」
「俺の親父も頑固だった。88歳まで生きたよ」
「自分の考えを持つことは重要です。ですが、『女なんだから、男なんだから』などという発想は、時代遅れもはなはだしいです。バスの運転手も電車の運転手も女が増えています。古い考えで世の中のことを批判したりするのは、爺、婆相手にすれば良いことで、若い人と話すときは、時代が変わっていること、そして、お父さんの場合は特に、娘さんが会社でしっかり働いてきたという実績を尊重してあげないといけないのではありませんか」
「あんたとも、だいぶ考えが違うな」
「私は、息子のやることにできるだけ口を挟まないことにしています。子供の人生は子供にとっての一回きりの人生だし、私がその結果に責任を持つことなんかできませんからね。若い人は、今の時代の流れについていくだけでも大変な苦労をしていると思いますよ」
「娘は、俺がいずれ嫁の世話になるんだからというんだ」
「そのとおりだと思います。娘さんは、仕事と両立できる範囲で面倒を見てくれようとしているんですから、一緒に住んでもらうように機会を見て頼んだらいかがですか」

道端の芝生に座り込んで話していたらすっかり尻が冷たくなってしまった。爺さんは、また林の中に消えていった。

本日の正味徒歩時間220分程度だろう。11エクササイズを稼いだので、あと3エクササイズはパートの肉体労働で稼ぐことにしよう。

posted by ZUKUNASHI at 19:34| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。