2010年03月06日

増資資金100億円が3年で蒸発

売上高や純利益などの年次増減を点数評価した業績動向計測法は簡便だがなかなかおもしろい。3/5に今期予想利益を大幅下方修正したメガネトップの開示姿勢への疑問も浮き彫りにした。

比較的得点の高い銘柄も、グラフに落として眺めるといかにも不自然というものがある。次のグラフは、東証1部のその他サービス業に属する銘柄の売上高、純利益などの年次変化を見たものだ。

いろいろ調べると次のことがわかった。
1 2006/3期決算において、売上の一部に実質の無いものが含まれている疑いなどが浮上したため、当社は委員会を設けて調査を開始、2/15までに提出すべき四半期報告書が間に合わないため監理ポストに入った。会社側は、「平成18 年3月期およびその前後の期を含めた3会計期間に対する調査」を行っているとしている。

2 当社は決算の事後訂正が多いが、問題の2006/3期決算についても、2006/6/14、売上高や経常利益などを下方訂正している。

3 当社の2009/3期決算短信の「事業の種類別セグメントの状況」によると、連結での営業利益の「消去または全社」の金額が多く、2009/3期の各セグメントの営業利益を単純に積み上げると865百万円になるが、これに「消去または全社」の△813百万円が加わり、合計は53百万円となっている。

一方、売上高は「消去」がないため単純に積み上げた数値が合計となっている。つまり、連結対象の会社の中での取引が多いために、売上高は伸びても営業利益がそれに比例して伸びていない。2008/3期も同様なことが指摘できる。

4 当社は、2004/5と2005/3に株式分割を行い、2005/4と2005/5に公募とOAで約10万株を発行している。公募価格は100,800円、ざっと100億円の資金が手に入り、純資産は2005/3期の64億円から2006/3期には164億円に増えた。

しかし、その後2007/3期から3期連続で純損失を計上したため2009/3期には純資産は34億円に減少している。130億円が消えたことになる。

5 2005/4期についても「不適切な会計処理」を調査することになっているから、前記の公募増資との関係で不実記載があると、経営者の責任が問われかねない。

6 現在の当社の会計監査人は、監査法人ナカチ。コモンウェルス・エンターテインメントの監査人でもある。

当社は、3/15までに四半期報告書を提出する予定としており、残すところ約1週間。予定の期間内に提出できれば、好感して上昇する局面があるかもしれないが、2010/3期2Qの1株当り純資産3,362円。問題は、この先の業績見込みをどう読むかだ。
posted by ZUKUNASHI at 12:20| Comment(0) | 日記
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