リアルタイム測定表示システムの管理者向けマニュアル: ずくなしの冷や水

2019年08月31日

リアルタイム測定表示システムの管理者向けマニュアル

T 不調の場合
1 測定器GC10のカウント数が増えない、頻繁にリセットする場合
→GC10に供給される電流・電圧の不足です。GC10と有線LANアダプター以外のものを外してください。

→GC10moniterのグラフのソフトがおかしくなっている場合があります。DOWNLOADのフォルダーを開けてGC10moniterのフォルダーのうちジッパーのないものをフォルダーごと削除し、ジッパーのあるフォルダーをクリック。すべて展開(解凍)してインストールしてみてください。

→上の二つの方法で直らない場合は、電源アダプターの能力低下によるものと見られますので、電源アダプターをより力のあるものと交換します。

2 画面が止まってしまった。
→Windows10のOSアプデイトが続いています。自動で復帰、再稼働する場合もありますし、そうならない場合もあります。モニターがある場合は、マウスをつないで再起動してください。

→これで正常化しない場合は、機器またはソフトに異常が生じていますので機器を交換します。

3 落雷が激しいときは、電源アダプターを抜いて電気が流れないようにしてください。
落雷、ブレイカー作動でもグラフ表示がおかしくなった例があります。例えばこんな画像になります。


原因が解明できていませんが、モニター画面のキャプチャーの範囲がおかしくなっています。
850×480程度の大きさであるはずのものが630×440程度になっています。ShareXでキャプチャーの範囲を修正すれば治りますが、やり方がわからない場合は、交換しています。

上の画像をよく見ると、タスクバーの部分は全体が映っています。ところがそれより上の部分は画面の一部分です。ShareXのキャプチャー画面は、ディスプレイで見る対象範囲とは異なるのです。Windowsの中でディスプレイ用の画面はそれぞれに合成されていることがわかります。

4 ShareXは最新バージョンを入れています。ソフトの背景が黒です。特に更新しなくてもかまいません。

5 ネット接続は、Wifi経由より有線経由のほうが安定します。
(1)有線LANアダプターは、安いものを使っています。そのためドライバーのインストールが必要な場合もあります。
(2)有線LANアダプターは、再起動後にUSB端子の抜き差しが必要なことがあります。そうしないと機械が有線LANアダプターを認識しないことがあります。

6 測定ポイントの1か所でタブレットパソコンを導入していただくことになりました。

7 これまでの機器故障の例を振り返ると
@ 電磁波環境が良くない。
A 電気の供給が安定していない。
B 機器の接続に無理がある。
などがあります。測定システムの稼働が安定しない場合は、何らかの阻害要因が働いているということですので、撤収しています。撤収はすでに5件あります。

U セッティング全般
GC10とスティツクパソコンの組み合わせの例です。すてぃくパソコン以外のパソコンも利用し始めていますので、組み合わせは多様になっています。



次のように配線をつなげばすぐ使えます。



ネット接続でWifi利用の場合は、SSID セキュリティコードの入力でマウスとモニターが必要になります。
モニター画面右下のインターネット接続の操作ポイントから始めて、お使いの無線LANステーションを選び、セキュリティコードを入力します。

有線LANにケーブルで接続する場合は、スティツクパソコンにGC10と有線LANアダプターをつなぎ、電源を入れます。それだけで送信が始まります。送信がなされているかは、http://gm10readings.blog.fc2.com/blog-entry-35.html のページで確認できます。原則10分ごとに画像が送信されます。

すべて接続したら、電源コード差し込み場所の脇にある楕円形のスイッチを灯りがつくまで押して電源を入れます。

WINDOWSが立ち上がり自動でサインインします。
続いて、GC10AのソフトとSHAREXが自動で立ち上がり、GC10のグラフが現れます。しばらくすると、このグラフが自動的に左上の隅に移動します。次の図の下半分は、ShareXのソフトの画面です。通常操作はいりません。



重要: 組み込まれたソフトをいじらないでください。パソコンのハードとソフトに習熟した人でなければソフトの組み合わせを理解して操作することはできません。ある程度パソコンを知っているという程度では無理です。いじられると再調整のため返送再送付の手間がかかります。どうしてもいじらないと気が済まない方にはそのための機械を貸し出すことも致します。何度も不調になる場合は、撤収させていただきます。費用がかさみます。

画像キャプチャー、送信ソフトのSHAREXについては、設定をいじらないようにしてください。最適な状態に調整してあります。

V SHAREXの設定調整
ただ、特別な事態が発生して10分間隔の送信を5分間隔に短縮していただくような場合には、調整が必要になります。以下は、そのような場合のための解説です。

オートキャプチャーのスタートボタンクリックはパソコン起動とともに自動で行われます。送信間隔を変更する場合は画面右下の [ヘ]マークを左クリック、続いてSHAREXのマークを右クリックしてメインの操作WINDOWを呼び出します。

SHAREXのメインの操作WINDOW左一番上の Capture をクリックすると次の噴き出しが出ます。その一番下のAutocaptureをクリックします。



Autocaptureの画面です。


上の画面ではRepeat timeが300秒になっていますが、必要な場合はこれを調整します。

そして一番下の横長ボタンがStopと表示されていれば、今秒数をカウントしているということを示します。動いています。SHAREXの画面の右上隅の_印をクリックしてこの画面を見えなくすればOKです。右上のすと送信が止まります。

送信間隔を変更したときは、SHAREXの×を押していったん消してから再起動するか、AUTOCAPTUREの画面を×で決して再度動かしてください。それによりソフトの中にその設定が記憶されます。

このシステムを自宅に設置しておけば、海外旅行中でも見慣れた自宅の線量率の動きに異状がないか確認することができるのです。

W 時刻の合わせ方
全般的にスティックパソコンが古くなってきており、内臓電池が消耗し、時刻を保持できない例が出ています。

時刻のずれの修正方法
Windows10 バージョン1809まで
日付と時刻 で
[時刻を自動的に設定する]をオフにします。
[日付と時刻を変更する]がクリックできるようになりますからこれをクリックして時刻を修正します。
終わったら[時刻を自動的に設定する]をオンにします。

Windows10 バージョン1903
時刻と言語 で
[時刻を同期する]の項目の[今すぐ同期]ボタンをクリックする。

X 有線化
電磁波の影響を管理人も確認しましたので、Wifi使用の方には、有線ケーブルへの切り替えをお願いしています。最近のアパートは、有線によるネット接続の環境が整備されています。有線LANアダプターを使うだけで簡単に切り替えができます。それにより測定器の設置場所の制約が生じますが、概して部屋の内側に設置されているモジュラージャックに近いところに測定器を置いても空間線量率が大きく下がることはありません。ガンマ線は部屋の内部まで通っているのです。

有線LANアダプターは、高いものから安いものまでいろいろありますが、安いものの中にはWindowsに対応するドライバーが含まれていないものもあります。Windowsのバージョンによって異なるようです。アンドロイド用の有線LANアダプターが比較的安価で売られていますが、これも機械によっては動いたり、動かなかったりします。
https://drive.google.com/file/d/1W45Fiy1Ei_-6TrCTec2v24fKnsZNX9RV/view?usp=sharing

ドライバーが必要なアダプターも使えるように事前にインストールするようにしています。
モバイルルーターをお使いの場合は、使用機器の状況を伺い対策を助言しています。電磁波の害を許容範囲とお考えならWifiを使い続けたらよろしいです。

Y 電圧低下防止策
スティックパソコンにGC10、有線LANアダプター、マウスと三つもつなぐと電流が弱まり、GC10が稼働しないことがあります。電気の消費が大きいのはマウス、その次が有線LANアダプターになりましょうか。そもそもGC10、有線LANアダプター、マウスと三つも同時につなげませんが、GC10のケーブルを外すと再起動しないといけなくなりますのでマウスをつなぐときは有線LANアダプターを外してマウスをつなぎます。マウスと有線LANアダプターは、つないだ時だけ作動し、いったん切っても復帰に問題が生ずることはありません。

三つを同時につなぐこともできますが、セルフパワーUSBハブという器具が必要です。バスパワーですとスティックパソコンでは電流不足で安定しない場合が多いです。

Z ソフトのアブデート
Windows OSについては、極力バージョン1903へのアプデートを図っています。それにより再起動が少なくなることが期待できるためです。

なお、最近、一部の測定ポイントではSTK1という古い機種を使っています。この機種は1903へのアブデートができません。1803または1809で使い続けます。セキュリティ関係の更新は行われます。

ShareXについては、最新の12.4.1へ切り替えつつあります。ShareXの画像送信先については、時に勝手に変わって所定のサーバーに送られないトラブルが発生することがありましたが、順調なものの設定ファイルを他のパソコンにも適用することにした結果、そのトラブルは減っています。ほぼ見かけません。

もし、送信しないなどのトラブルの場合は次の個所を確認してください。

画面右下のヘの字を左クリック、ShareXのマークを右クリックでトップ画面が開きます。
ShareXのトップ画面を開けて、Histryを見ます。ここに送信履歴が記録されています。
送り先がおかしくなっていないか見てください。

おかしいときは設定ファイルを入れ替えていただくことがあります。
application setting を開けて importです。
設定ファイルはこちらから最も安定したもののコピーをお送りします。

空間線量率リアルタイム測定送信システムについては、システム開発は一区切りです。

\ 設置場所の変更
屋外に置く前提であれば
測定器、スティックパソコン、モバイルルーターの組み合わせが使えます。(Wifi使用です)

これにソーラー電池を加えれば、家庭用電源のない場所にも設置できます。いずれも直流5Vを使用します。

屋内設置の場合は(家庭用100V電源が使えれば有線LAN方式に準ずるものとして)
測定器、スティックパソコン、据え置き型LTEルーターの組み合わせが使えます。この方式は実地テストに入りました。

] グラフの表示箇所
スティクパソコンを交換すると機械の名前が変わります。機械ごとのグラフは次のページですべて見ることができます。
空間線量率測定値
このページでは、そのスティックパソコンがどこにあろうと名前に応じた最新(最終)のグラフを表示しています。

一方、

ずくなしの冷や水 リアルタイム空間線量率のぺージは、その時点で稼働中のスティックパソコンが送り出した画像を設置場所に合わせて表示しています。こちらの更新は時に遅れることがあります。

自分たちで空間線量率を測ろう会 リアルタイム空間線量率 全国は、その時点で稼働中の測定点を一覧形式にまとめています。

東北・新潟
千葉
東京・東海
中京・中国
四国・九州・沖縄
は、画像キャプチャー用のサイトです。このサイトの画像を1時間に1回を目安にキャプチャーし保存しています。


これまでスティックパソコン交換の際には機械番号をお知らせしていませんでしたが、有線接続の場合にはモニターを使わない場合もあり、起動画面で機械番号を確認できない場合もありますので、新しい機械の送付の際に機械番号をお知らせします。

Ⅺ 設置後の立ち上がり時
このシステムでは最小限の操作で済むように極力自動化しています。
1 グラフ描画、送信、位置指定のソフトは、スタートアップに入れてあり、電源オンと同時に起動します。それぞれが立ち上がるまでに少し時間がかかります。
2 ShareXのキャプチャー画面の指定は、ShareXが記憶しています。送信間隔も同じです。
3 サーバーの送信先は、スティックパソコンごとに指定してあります。
4 有線LANアダプター使用の場合、接続して電源を入れるだけで足ります。操作は必要ありません。最初にネットワークの中で認識できるようにするかどうか聞いてきますが、はいでもいいえでも、どちらでも構いません。クリックしなければひとりでに消えます。

Ⅻ 機械の温度上昇
気温が上がってきました。スティックパソコンの温度管理については、次の点にご留意ください。

スティックパソコンは、ソフトのダウンロード、インストール時でなければCPUも稼働が少なく、熱もわずかしか発しません。そのため、平常時はそんなに熱くなりません。

もし、触って熱い!と感じるようであれば、それは何かインストールの作業をしています。毎月セキュリティ関係のソフトの追加がありますが、これは短時間で終わります。

触って熱い!と感じることが多ければ、スティックパソコンを取り替えます。新しく配布したスティックパソコンは、原則として1903をインストールしてありますので、大きな機能更新のためのソフトイン下ストールはありません。(ただ、2019/8〜9は結構追加の更新がありました。)

念のため、スティックパソコンは、空中につるす形で設置してください。何も接触しているものがなければ熱を帯びても火災の心配はいりません。過熱すればパソコンが壊れて電気が止まります。管理人は、レジャー用の樹脂製の椅子の周りにスティックパソコンが垂れ下がるような形で設置しています。

13 グラフ描画ソフト、GC10モニターがおかしくなり再インストールをする方法(再掲)

GC10のWindowを×印を押して消します。

EXPLORERでダウンロードのフォルダーを開き、GC10のフォルダーのジッパーのないものを削除します。

次にジッパーのあるものをクリックして、EXPLORERの画面の上にある「すべて解凍」を指定します。

解凍された新しいフォルダーにある放射能マークをクリックして動かします。このソフトは、スティックパソコンを起動するごとにスタートアップから自動的に起動します。(上の方法でやればGC10のフォルダー名称が変わりませんのでスタートアップもショートカットもそのまま機能します)

再起動で確かめてください。

タブレットパソコンを使用する場合などシステムの中にバッテリーを内蔵する機器が組み込まれているときは、バッテリーの残量が大きく低下しないように留意してください。電圧低下がシステム全体の機能停止につながります。

サーバーから取り出したグラフがいつまでも更新されない場合、次の原因が考えられます。
GC10の稼働が止まっている。GC10の液晶モニタを見てください。

GC10モニターソフトの動きがおかしい。スティックパソコンを再起動してください。

ShareXのHistryを確認してください。ShareXのメイン画面にHistryという項目があり、これを開けると直前までの送信状況がわかります。

送信が不成功になっていれば、アダプター以降のネット接続のどこかに問題があることになります。

2019/8/22、高度なシステムの全体点検調整を行いました。小型モニターが映らなくなったという不調です。

(1) 小型モニターにつなぐ。NO Signalの表示。ケーブルを交換してもダメ

(2) 手元のモニターにつなぐ。GC10グラフソフトは起動しており、グラフを描画しているが、モニター画面の全体的な大きさ、配置がおかしい。

(3) 画像が送信されていない。モバイルルーターのSSIDが入力されていない。モバイルルーターから見ると、接続機器ゼロ。(SSIDが入力されていなかったのはモニターが映らなかったため)

(4) 有線LANアダプターをつなぐ。画像送信。送信された画像は正常。

(5) スティックパソコン再起動、画面の変調は直る。

(6) モバイルルーターのSSID入力、双方で認識。有線LANを止める。
モバイルルーター経由アプロードOK。モバイルルーターは順調だが、電磁波測定器を近づけると高周波の警報が鳴り続ける。やはり離しておくことが必要。

(7) 液晶モニターが不調
HDMI入力不良
VGAアダプターを使ってVGA経由でも改善せず
モニターの設定をリセット、原因は、モニターの左端「PC/AVボタンの選択」が変更になっていた。ケーブルは異常なし。

(8) 再起動、GC10ソフトのWindowの大きさも回復。
画面がおかしいときは様子を見ながら何度か再起動。小型液晶モニターの画面の画素にスティックパソコンが対応していないこともあるための現象の模様。

小型モニターは、衝撃に弱いので注意。

(9) GC10Aのケーブル根元が危うくなっているので別のものと交換

管理者のノートパソコンを使ったシステム試験
スティックパソコンよりも安定している感がある。

ただ、メールなど他の用途にも使っている場合は、その間のグラフ送信を止める必要がある。さもないと書きかけのメールの内容がアプロードされる恐れ。

ShareXのオートキャプチャーを一時止めればよい。Start、Stopボタンを切り替える。GC10Aのデータ処理は継続する。デュアルディスプレイにする方法を検討予定。

・・・・・・

最近Windowsの更新が多いなあ、と思っていましたが不備に対応するための緊急アプデイトがあったようです。

リモートディスクトップの命令で特殊なものを送ることにより、管理者権限でそのパソコンを自由自在に扱えることになるという危険が確認され、緊急アプデイトが行われています。最新のアプデイトを行うとリスクは排除されるそうです。

スティックパソコンは、Windows10 Home エディションですからリモートデスクトップをサポートしていない、リモートデスクトップの機能は使えないはずですが、念のため次の確認をお願いします。

Windows10のバージョンにより適用されるアプデイトは異なります。お手元のスティックパソコンの大半は Windows10のバージョン1903になっており、1803が1台、1809が1台残っている可能性があります。(アプデイトが進んでいなければ)

ハードは下の表にある "32-bit system "ですからバージョンごとに次の更新がインストールされていればOKです。



最新のアプデイトが適用されているかは、次のページでわかります。管理人の常用パソコンです。上の表の黄色で囲んだところがインストールされています。


これを見るには、歯車印 → 更新とセキュリティ → Windows Update と進みます。更新の履歴を表示する で上のリストが表示されます。



該当するアプデイトがない場合は、更新プログラムのチェックをクリックし、更新を促してください。

手元のスティックパソコンの1809版では、8/14にKB4511553がインストールされています。

マイクロソフトからの通知
CVE-2019-1181 | リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性

このページの左側にある製品のWindows OSに応じて記事の欄にある番号の更新がインストールされているかを調べ、イントールされていなければ、更新を促します。

ご自分のパソコンのハードやOSがわからない場合は次のようにして調べます。歯車印 →Windowsの設定で システム を選択→ バージョン情報

posted by ZUKUNASHI at 13:05| Comment(1) | 日記
この記事へのコメント
Win 10 Homeエディションはリモートデスクトップの機能が無効化されているだけで、コンポーネント自体は存在し、Win10の全エディションでかつてのランサムウェア「WannaCry」が猛威をふるった時同様のセキュリティリスクが存在するとの事です。

こちら https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/14/news059.html
の記事にもありますが、今回の脆弱性は6月に
NSAからの警告で明らかになった https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1906/10/news052.html
BlueKeepの脆弱性と類似しており、この時はWin 10は影響なしでしたが、MSがサポート終了済のWin XP向けにもパッチを出したこと https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2019051501.html から、その深刻さが明らかです。
Posted by Saito at 2019年08月24日 02:07
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