木木と知り合う クスノキ: ずくなしの冷や水

2009年11月05日

木木と知り合う クスノキ

今は化学製剤に押されて見かけなくなったが、防虫剤の樟脳は、くすのきの根や枝を水蒸気蒸留して得られる無色透明の結晶。カンフルとも呼ばれ、血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがあるために医薬品として使われ、かつては強心剤としても使用されていたそうだ。物事を蘇生させる「カンフル剤」は、この木の成分由来なのだ。

くすのきは、常緑樹で樹形、表皮、葉に特徴があり、夏の盛りを過ぎた頃に新しい枝葉をつけるから見分けやすい。樹皮は、くぬぎよりもきめ細かい凸凹がある。葉は小さめで濡らした紙が乾いた際にできるような撓み(たわみ)がある。葉をつまんで指先でもみしだくと、確かに樟脳の香りがする。



都会の団地によく見かけるのは、虫が寄らないからだろうか。ただ、くすのきの葉には「ダニ室」と呼ばれるふくらみがあって、ここで育ったフシダニの一種を捕食するダニが木全体に分布しているという。

くすのきは、自然林にはまず見かけないが、最近は都会の空き地などに実生の株立ちを見かけることがある。

楠木の黒く熟した実を含むと、樟脳の香りやらなんとも言えない味がする。胃薬のクレオソートに似ているだろうか、とにかくまずい。強心剤に使われる成分が多いはずだから、動悸がするかと思ったが、味わうだけで飲み込まなかったから、たいした影響はなかった。



クスノキも次のように沢山花をつけるとナンジャモンジャの木のように見える。2011/5/14撮影。



アボカドは近縁種なのだそうで驚く。実の大きさは段違いだが、葉は確かにくすのきに似ている。耐寒性があり、日本でも育つというが、あの大きな実をつけるのは無理だろう。
posted by ZUKUNASHI at 08:05| Comment(0) | 木々と知り合う
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