2008年10月26日

10月最終週は波乱かも

下の図は、日経平均採用銘柄の実績PERと会社予想PERを並べてみたものだ。青が予想PER、左端は予想非開示のもの、右端に電力等の赤字予想企業がきている。

当初、前年度並みの業績予想を示していたところが多いため、現在の株価で計算した予想PERは実績PERとあまり変わらない。ところが、業績予想が下方修正された途端に予想PERが跳ね上がることになる。


例えばソニー。5.4倍前後から13.2倍に上がった。10/6に発表のあったシャープは6.9倍から11.7倍に上がっている。シャープが下落率上位に顔を出さないのは早めの業績予想開示が奏効している面がありそうだ。

中間期を早めに出した富士重工は、10/24現在で実績が13.6倍、予想が25倍に達しているが、中間期が多少良くても通期では25倍があまり下がることはないと見られたのだろうか、発表後も続落した。

グラフの右側4分の1程度に集まっているのが下落率上位銘柄だ。業績予想を見直していないために実績数値と予想数値に差がなく、株価の大幅下落で双方ともに著しく低いPERとなっている。

この後、予想値が引き下げられると、予想PERは跳ね上がることになる。利益半減でソニー並みになる例が多いのかもしれない。ソニーは13.2倍だから為替変動による減益分のノリシロがついているとも言えるだろう。

大幅下落銘柄は、会社側の情報開示が少ないことが下落を招いた要因になっているとも言えるだろう。投資家が極端な業績悪化を予想し、投売りが横行しているような時期には業績予想に関する臨時の開示があってもいいのではないかと思うが。

下のグラフは、予想非開示銘柄を除く日経平均採用銘柄について、最終業績予想開示の日付を並べたものだ。8/中旬以降今に至るまでなんらの情報開示のない企業が3分の2を占める。もっとも間があいた企業では丸3ヶ月を経過する。


これらの企業は、10月最終週に開示がある。10/27が花王、川崎汽船、商船三井、日本郵船、キヤノン、10/28がホンダ、ファナック、日立建機、10/29がコマツ、10末がリコーなどだ。円高の進行が止まらないから予想PERは低いままで安全の余地を残すかもしれないが、業績予想の手がかりが示されれば値動きが落ち着くものもあるはずだ。

もし、非開示期間の長かった企業で業績の落ち込みがほどほどにとどまれば、政府の市場対策がこの週のどこかの時点で発表されることもあり、困ったさん銘柄の中にも反発するものも出てくるかもしれない。

10/10以降の値下がりの大きい銘柄一つ、太平洋金属は10/24に業績予想を下方修正、従来予想の利益19,475百万円を14,599百万円に引き下げた。下期の販売見込み数量を2分の1強に引き下げ、適用LMEニッケル価格を当初予想より6%、上期より17%引き下げ、為替は1ドル105.41 円を想定。この変更で予想PERは4.83倍、実績では2.14倍になる。

希望的観測に過ぎるだろうか。米国市場がまた一段安となればそんなものは瞬間的な戻りに終わりかねないことは確かだが、10/24開示のホンダ向けのリアフレームのメーカー5989エイチワンは、売上高は北米の計画を引き下げ、アジアで販売増を見込み、全体では通期計画を引き上げ。経常利益は6%の減になるものの利益は7%強の増加を見込んでいる。予想PER3倍だ。

ホンダはどうなのだろう。
posted by ZUKUNASHI at 08:59| Comment(0) | 日記
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