前回の記事で住宅は、必ずしも資産としてとらえることは難しいことを書きました。
これは10年20年の経時的変化によって生ずるものですが、それ以上の時間が経過すると、さらに難しいことが起きます。
住人が高齢化すると、買い物など日常的な行動が困難になります。また、医療施設への通院も自力では行えないようになります。
千葉県内を歩いていて、興味をひかれた地域がいくつかあります。第一番が京成松戸線の高根木戸駅の西側の地域です。ここは街並みが整備されておらず、細い道が方向を変えながら域内を走ります。車が通りにくいので歩行者には安全なのですが、慣れないうちは自分がどこを歩いているのかわからなくなります。家は一戸建てがほとんどですが、全体的にコンパクトです。
ある時、西高根公園の近くで最寄りの駅への道を老人に尋ねました。その方は、歩きやすい服装にリュックと買い物袋などをぶら下げており、買い物帰りと見受けられました。
その方は、この地域に長くお住まいなのでしょうが、教えてくれた道順が理解しがたいものでした。「道が分かれたところに出るので坂を下らない方向に・・・」目印が出てきません。
結局わからないままにお礼を言って別れたのですが、後からわかったことは、駅の方向さえわかれば少し回り道をしても駅にはたどり着けるということでした。家はびっちり建っていますが、狭い地域なのです。
ただ、京成松戸線の駅の駅前広場はない等しいところが多く、そばまで行っても駅を見つけるのが難しいという点があります。
道を尋ねた老人は、高根木戸の東側駅前にあるイオンに行ってきたのでしょう。私たちが出会ったところから直線距離で1km。道沿いでは1.2kmです。しかもなかなかの坂もあります。
帰宅後、歩行記録をつけながらこの地域の人たちは日々の買い物はどうしているんだろうと疑問が浮かびました。地域内にはスーパーが見当たらなかったのです。
ほかには高根公団の東側駅前にカスミフードがありますが、ここまで道沿いで1km強。
この程度の距離は、若い方には苦にならないでしょう。ですが、高齢者には荷物を持った15分の歩行は楽ではありません。
このような条件は、東武線の新鎌ヶ谷よりも北の地域でも同じです。高柳駅の西側が再開発されてヤオコーができていますが、高柳駅は街の東外れです。増尾は住宅街の中にいくつか中型スーパーを見ましたが、逆井から歩いたときは、スーパーを見ませんでした。
前に京成佐倉駅の北側の団地の方と話したとき、スーパーがどんどん遠くなるので電車に乗って買い物に行くのだと聞かされました。駅前の坂が急な直線道路の歩道には荷物を持った年寄りが休めるようにベンチが置いてあるのだそうです。
北総開発鉄道の小室駅に行った時も電車を使って買い物に行ってきたらしい高齢のご婦人に会いました。
車も運転しない、自転車にも乗れない高齢者にとって買い物は大変な苦行なのです。
若い時には気づかなくても、30年、40年経つと、近所には空き家が増え、比較的近くにあったスーパーがなくなるという事態が起きるでしょう。高齢化の進んだ街は、スーパーの側にとっても消費が細って採算が合わなくなるのです。
高齢者に資産があれば、(そのカネを使って)広い家に移って老親を引き取ることもできるでしょうが、広い家は、いずれ負の資産になります。
狭い家に転がり込んだら、居づらくてたまらない。
高齢者はあまり長生きしないほうが、子供に孝行できるともいえるかもしれません。
2025年07月24日
高齢者には買い物が試練になる (4)
posted by ZUKUNASHI at 15:51| Comment(3)
| 社会・経済
ここはモトコさんが詳しそう。
今夏は炎暑。中東でボカスカ爆弾を投下し「温暖化」を加速し地球環境を「熱帯化」している昨今。
戦争止めろ!をいわずにエコを叫ぶエゴですね。
子孫は、全く苦になりません。買い物で苦労してるのが親だけで、火の粉が
自分達に降りかからないのならば、取り合えず、自分達にとっては無関係。
子供とは、親が加齢してしまう頃には、そういう存在。
唯、中には突然変異もでます。www