日本株に転機か: ずくなしの冷や水

2023年06月23日

日本株に転機か

2023/6/5は、日本株は日経平均が693円と大幅に上昇しました。このところ日中に大きく上昇、そして時間外にも先物が数百円上昇して翌日の大幅上昇につなげるという形で連日の上げ相場となってきましたが、6/5は米国の経済指標の発表で米国株が下落で始まり、ドル円もドル安に転換しています。

これに伴って時間外の日経平均は、午後11時半現在で70円ほどの下落となっています。

2023/6/6の日本株は、日経平均が安く始まりましたが結局289円の上昇。仕掛けているファンド筋はまだ持ち上げるつもりのようです。

6/6の夜、米国市場が始まったころには日経平均の先物は、100円近く上げていたと思います。その後の上昇は少なく6/7の朝は150円ほどの上昇で始まったのではないかと思いますが、その後下落しています。これまで強引に持ち上げてきましたので、転機が来てもおかしくない。

史上最高値の水準にありますから、ここでつかんだものは再び値を戻すのに何年かかるかわからないことになります。利益が出ていれば処分も一考ではないでしょうか。10時過ぎに400円超の下落となっています。

これまでの上昇相場で国民に株式ブームが生じているということでもなさそうです。仕掛けているファンドは、高いところで売り抜け、さらに下落相場でも利益を出します。保有目的の投資家がいないとどんどん相場が上がっていくということは見込み難いのです。

証券会社は自己売買部門を持っていますから海外ファンド勢の動きを追って利益を出すことができます。強気の見込みが多いのはそのためです。下落リスクを強調して相場に水を掛けたら村八分になります。

6/7の日経平均は593円下落して安値引けとなりました。仕掛けた向きは、先物でまだたっぷり利益が乗っているはずです。ポジションの処分は急がないのではないかと思いますが、さらに相場を持ち上げるのは、内外の追随者があるかどうかによりますが、ちょっと難しいかなという感じがします。

6/7の米国市場時間で日経平均の先物は、小幅ですが下落しています。米国ダウは91ドルの上昇。もう少し様子を見ないとわかりませんが、ファンド筋の仕掛けによる一相場が終わったと判断されたら、株式をお持ちの方は、いったんポジションを大きく減らすことも考えたほうが良いかもしれません。

昨年末から世界的な不況が到来するとの警告を出す専門家が続いています。そして何よりも脱ドル化の動きが急です。これの金融市場に与える影響はどっちにどう動くはわかりませんが、大変大きいものになるでしょう。

株式、為替のボラティリティが高くなります。前から書いていますが、逃避先としては、金、中国元だろうと思います。

2023/6/8、午後になって日経平均が250円以上も下落しています。一相場終わった感じです。利益確保で手じまいの追随勢が出ています。

6/8午後2時の日経平均は、454円の下落になっています。相場の崩れが激しいです。大引けは、戻して272円の下落。

2023/6/9、6月限日経平均先物・オプションの特別清算指数算出日、寄り付きの価格で算出されるはずですが、これを過ぎて日経平均は500円以上上がりました。相場上昇の第二段階が始まったのか、という感じです。このまま相場が下落しては困るという事情のある向きもあるのかもしれません。

午後になっても上昇基調は続き、623円の上昇となりました。誰がこんなに急いて買っている? 欧州から買いが入っているとの説もあり、景気減速がはっきりしてきた欧州から資金が日本に流れている?

でも日本円は、そんなに高くなっていないんですよね。判断に悩みます。

6/9は夕刻から日経平均の先物がまた大きく上昇しています。時間内で上げ、時間外でも上げて翌日の大幅上昇につなげる形で、上昇してきました。 あえて、先物で価格を上げるのは、誘いを呼び込んでいるということです。相場上昇の第二段階が始まったのかもしれませんが、バブル相場のように見えます。そうであれば、どこまで上がるかわからないともいえるでしょうか。

・・・・・・・

2023/6/14は日経平均が33,500円に届きました。ファンド勢はどこまで持ち上げるつもりなのでしょう。6/14、夜同報メールを送信しました。
6/15は、激しい値動きが続きましたがわずかに下落して引けました。

午後6時半現在、大阪取引所の日経平均先物largeが245円ほどの下落になっています。

全銀協会長、日本株は「底堅く推移」と予想−調整局面には注意必要
全国銀行協会の加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)は15日の記者会見で、東証株価指数(TOPIX)が一時バブル経済崩壊後の高値を付けるなど上昇基調を強める日本株について、「企業の経営改革への期待やインバウンド需要の回復」を背景に「底堅く推移すると期待している」とする一方で、先行き警戒感も示した。

  加藤会長は、今後も株価が上昇していくには「日本企業の構造改革がいかに進んでいくかが重要だ」と指摘。ここ最近の株価は上昇速度が速く、「期待が先行しており、調整局面には注意が必要だ」との認識を明らかにした。

2023/6/19、午後になって日本株が急落、日経平均の下落幅が400円を超えています。先物の売りが出ているそうですからファンド勢の売りです。

2023/6/23、午前、日経平均の下落幅が540円ほどになっています。先物の売買が膨らんでいます。最終的に483円の下落となりました。
posted by ZUKUNASHI at 11:38| Comment(0) | 社会・経済
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。