ウクライナの港で放射性物質が搬入された恐れ: ずくなしの冷や水

2023年03月01日

ウクライナの港で放射性物質が搬入された恐れ

「穀物合意」で使用されているウクライナの港で放射性物質が搬入された恐れがある=露外務省
ウクライナ南部オデッサ(オデーサ)とチェルノモルスクの港に、挑発行為の準備に使用される可能性がある放射性物質が届けられた。ロシア外務省が、マリア・ザハロワ報道官のコメントをウェブサイトに掲載している。
ザハロワ報道官によると、同省は、オデッサ州の港に放射性物質が搬入されたことを示す情報に注目している。16日、放射性物質が入ったコンテナが、欧州のとある国から税関検査を回避してチェルノモルスク港に搬入された。19日には、放射性同位元素「カリホルニウム252」が入った類似のコンテナが、とある乾貨物船でオデッサ港に搬入されたという。
ウクライナでは、弾薬や「汚い爆弾」の製造に関わる部品があるのではないかという懸念が出ていると、ザハロワ氏は関連する調査報道を引用して指摘している。同氏は、ロシア国防省が以前、ロシア軍が放射能が放出される危険がある施設に対して攻撃を無秩序に行い、放射性物質の漏洩につながる恐れがあると非難するためにウクライナ当局が準備を進めている挑発行為を指摘したことに言及した。

ザハロワ氏は、これらの港は、ロシア、国連、トルコ、ウクライナ間においてウクライナ産穀物の輸出に関する合意(穀物合意)にも参加していると指摘した上で、港と人道回廊を人道目的にのみ使用していることに疑問があるとしている。
さらに同氏は、ウクライナ当局が緊張を激化させているトランスニストリア(沿ドニエストル共和国)の周辺で、このような出来事が起きていることに懸念を表明した。これよりも前、ロシア国防省は、ロシアの平和維持部隊が合法的に駐留している同共和国の領土からロシア軍が攻撃を仕掛け、それに対してウクライナ軍が「演出された侵略」を行うことを意図していると発表した。

Moscow reacts to alleged radioactive shipment to Ukraine
The Russian Foreign Ministry has called attention to claims about possible delivery of Californium-252

International organizations should take a look at reports of highly radioactive material being delivered to Ukraine’s Black Sea port of Odessa, the Russian Foreign Ministry spokeswoman said on Wednesday. Maria Zakharova voiced concerns that the alleged shipment happened near Moldova’s breakaway Transnistria region. Ukraine has been “deliberately stirring up tension” in the area, she said.

According to unconfirmed claims that appeared on social media last week, a ship carrying containers of Californium-252, a synthetic radioactive element, arrived in Odessa on February 19. It was also claimed that the radioactive monitoring system was turned off during the offloading process. Zakharova mentioned reports that the cargo was supplied by the Ohio-based company Frontier Technology Corporation.

The spokeswoman also mentioned allegations that, on February 16, unspecified radioactive material was delivered to the port city of Chernomorsk, near Odessa, “from the territory of one of the European countries.” Allegedly the supposed delivery was not subjected to customs control.

“We call on the appropriate international organizations to pay close attention to this information,” Zakharova said.

The Moldovan government, meanwhile, said it was “not commenting on lies and speculation” regarding Transnistria. It added that its authorities were monitoring the situation and stated they “do not confirm the information disseminated by the Russian side.”

Last week, the Russian Defense Ministry accused Kiev of planning to invade Transnistria, whose population is largely Russian-speaking and where Russian peacekeepers are stationed. Both Ukraine and Moldova denied these allegations at the time.

Frontier Technology Corporation produces Californium-252 neutron sources and containers designed to transport radioactive material. Californium-252 is used in scanners and for fission in nuclear reactors, as well as for cancer treatment and geological surveys, according to the company’s website.

Last year, Moscow alleged that Ukraine was preparing to detonate a ‘dirty bomb,’ which is typically understood as a conventional munition with radioactive elements. Kiev rejected the claim.
モスクワ、ウクライナへの放射性物質輸送疑惑に反応
ロシア外務省は、カリフォルニウム252の輸送の可能性に関する主張に注意を喚起した。

ロシア外務省の報道官は水曜日、ウクライナの黒海オデッサ港に高放射性物質が輸送されたとの報告を国際機関が注目すべきであると述べた。マリア・ザハロワは、モルドバの離脱したトランスニストリア地域の近くでこの出荷が起こったとされることに懸念を表明した。ウクライナはこの地域の「緊張を意図的にあおっている」と述べた。

先週ソーシャルメディアに現れた未確認の主張によると、合成放射性元素であるカリフォルニウム252のコンテナを積んだ船が、2月19日にオデッサに到着したとのことです。また、荷揚げの際に放射性物質の監視システムがオフにされたとも主張されている。ザハロワは、この貨物がオハイオ州のフロンティア・テクノロジー社から供給されたとの報道に言及した。

また、2月16日にオデッサ近郊の港湾都市チェルノモルスクに「欧州のある国の領土から」不特定の放射性物質が届けられたという疑惑にも言及した。疑惑は、想定される配送は、税関の管理を受けなかった。

「我々は適切な国際機関がこの情報に細心の注意を払うよう求めている」とザハロワは述べた。

一方、モルドバ政府は、トランスニストリアに関する「嘘や憶測にはコメントしない」と述べた。さらに、自国の当局が状況を監視しているとし、「ロシア側が流した情報を確認するものではない」と述べた。

先週、ロシア国防省は、キエフが、人口の大部分がロシア語を話し、ロシアの平和維持軍が駐屯しているトランスニストリアへの侵攻を計画していると非難した。ウクライナとモルドバの両国は当時、この疑惑を否定していた。

フロンティア・テクノロジー社は、カリフォルニウム252中性子線源と、放射性物質を輸送するための容器を製造しています。同社のウェブサイトによると、カリフォルニウム252はスキャナーや原子炉での核分裂に使われるほか、がん治療や地質調査にも使用されるとのこと。

昨年、モスクワは、ウクライナが放射性元素を含む通常兵器として一般的に理解されている『汚い爆弾』を爆発させる準備をしていると主張した。キエフはこの主張を否定した。

・・・RTの記事によれば、放射性物質はカリフォルニウムだとされています。原子炉の起動や医療用に使われる中性子源で大変高価なもののようです。カリフォルニウム252の半減期は2.65年。何に使うのでしょう。
posted by ZUKUNASHI at 19:22| Comment(0) | 福島原発事故
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