東京・多摩地域の井戸水から有害物質 追加情報: ずくなしの冷や水

2023年02月04日

東京・多摩地域の井戸水から有害物質 追加情報



この問題に関する関連情報を「生きるために」さんがまとめてくれました。多摩地域の水道水については、福島第一原発事故の後に話題になったことがあり、管理人も配水系統などを調べたことがあります。「生きるために」さんの情報はコメント欄に詳しく乗っています。ぜひご覧ください。
posted by ZUKUNASHI at 13:38| Comment(4) | 健康・病気
この記事へのコメント
こんにちは。多摩市に住んでいた私は心配になり多摩市役所に電話しました。多摩市の水道水は朝霞浄水場と東村山浄水場になるらしく、東京西部でもかなり入り組んでいることがわかりました。以下は中途省略などをしましたがこの問題に触れているサイト等関係がありそうなものを挙げました。

簡単ですが浄水場の地図です。府中市と国分寺市以外にも立川市や調布市も問題になりそうです。
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/map.html
>東京の水道水源と浄水場別給水区域〜暮らしと都市を結ぶ水道〜

調布市も危険なことが地図からわかりましたので調べました。そしたら案の定、調布市でも検出されていたことがわかりました。木下やすこ市議が取り上げています。

https://kinoshita.seikatsusha.me/blog/2022/08/16/3516/
>2022年8月16日
多摩地域の水道水が危ない!有機フッ素化合物PFASの人体への影響は?
横田基地の泡消火剤によるPFOS汚染の報道は、2018年12月にさかのぼります。その後、多摩地域の地下水汚染が次々と明らかになってきています。「安全な水とトイレを世界中に」はSDGsの目標6にも掲げられています。蛇口をひねればいつでも水が出る日本。でも、その水は安全でしょうか?私たちも身近な問題として考えなければなりません。

他の市の情報もあります。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/99169
>多摩地域の井戸10カ所 国指針以上の発がん性有害物質 専門家「積極的な原因究明を」
2021年4月19日 23時17分
 東京都が行った多摩地域の57カ所(28市町村)の飲用井戸の水質調査で、発がん性や発育への影響が懸念される有害化学物質の値が、10カ所で国の指針値を上回った。本紙の情報公開請求で分かった。小平市の井戸では指針値の4倍、国立市では8倍超が検出された。識者は都や国による原因究明と規制強化の必要性を指摘した。(竹谷直子)
昨年12月、有機フッ素化合物の危険性について講演した英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさん=衆院議員会館で
昨年12月、有機フッ素化合物の危険性について講演した英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさん=衆院議員会館で

◆製造、使用が禁止された有害物質 都、飲用やめてと助言
 有害化学物質は、有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)。環境中で分解されにくく、体内に蓄積されやすい。有害化学物質を規制するストックホルム条約で製造、販売、使用が禁止されている。厚生労働省は水道水の指針値として1リットル当たりPFOS・PFOA計50ナノグラムまでと定めている。
 飲用井戸の調査は、都福祉保健局が昨年11〜12月に実施。小平市の井戸3カ所はいずれも指針値を超え、最大で200ナノグラムだった。国立市の井戸では430ナノグラムが検出された。ほかに武蔵野、府中、狛江、西東京の4市の井戸6カ所で指針値を上回った。同局は井戸の保有者に飲用をやめるように助言した。

https://bunshun.jp/articles/-/46467?page=3
>「21世紀の枯れ葉剤にならないといいが…」東京・多摩地区の地下水は汚染されていた
追跡「永遠の化学物質PFOS」 #1
諸永 裕司 文春オンライン
この記事ではほぼほぼ、横田基地が原因であるように結論付けています。


「ただ単に水道水や地下水が汚染されていた」ということではありませんね。

米軍基地が集中している他の地域はどうなのか?特に沖縄県の水道水も汚染されているんじゃないのか?

昨今の東欧や東アジア地域の有事でもそうですが米軍は非常に有害な存在であること。

植民地支配され、人権侵害が平然と行われている日本国。

こういったことが関連して想像される根が深い問題です。どことは明言しませんが、この地域に天然水(地下水)を使ったビール工場や、名水で知られた土地で江戸時代から続くお寺の名前を冠した蕎麦なんかも大打撃を受けそうですし、口にした人は東京都西部以外にもいるでしょう。この問題は真面目に製品作りをして来た人たちや企業にも大打撃だと思います。
Posted by 生き残るために何をすべきか at 2023年02月04日 13:06
取り上げてくださりありがとうございます。
追加で情報を調べていましたが、多摩地域の水道水汚染は2005年ごろには既に当局が把握していましたが公表していなかったようです。そして、東京都以外にも汚染されている地点がありました。
関東地方では東京都以外に神奈川県 千葉県 埼玉県の順に。
関西・東海地方では兵庫県が。大阪府 京都府 奈良県 愛知県 三重県でも汚染が発見されています。
大分県でも見つかりました。
そして、やはり沖縄県でも汚染が確認されています。
http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2022/06/PFAS%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95_web%E7%94%A8PDF.pdf
>PFAS(有機フッ素化合物)汚染 環境と人体を蝕む「永遠の化学物質」の規制に向けて
>東京都水道局は、2005年ごろから多摩地域の地下水を水源とする水道水の水質測定を実し、PFOS、PFOAの高濃度の汚染を確認していましたが、公表していませんでした。JEPA が東京都から情報公開で入手した水質検査結果から、2011年時点で、多摩地域一帯で広範囲に地下水がPFOS と PFOA で汚染されていたことがわかりました。
>◆東京都の責任は重大
 2020年4月まで水道水質の管理目標値が設定されていなかったとはいえ、東京都水道局は汚染の事実は知っていても、住民への周知や、汚染原因の究明、汚染防止対策などの措置を何ら講じていませんでした。これは、都民の健康と安全を守る水道管理者として問題であると言わざるを得ません。

とあります。既に汚染が判明してから20年程近く経過してしまいました。

https://kokumin-kaigi.org/?page_id=8972
>JEPA ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議/Japan Endocrine-Disruptor Preventive Action

の報告によると、2005年は「府中武蔵野台浄水場」と「国分寺東恋ヶ窪浄水場」でギリギリ汚染基準値以内の数値が出ています。きっと、この付近の自治体の浄水場も基準値超えが出ていたことでしょう。

2006年以降は府中武蔵野台浄水場で毎年基準値超過の汚染が判明。
一方、国分寺東恋ヶ窪浄水場は2009年以降PFOS と PFOA の合計値で50ng/Lを超過する汚染が見つかっています。

原発事故と同じくデータが隠されていたと言わざるを得ません。PFASは胎児や子どもの発達を脅かしたり、放射性物質による被ばくと同じく免疫力も下げるので感染症問題ともまたリンクしてきますね。
Posted by 生き残るために何をすべきか at 2023年02月04日 15:42
こんばんは。
このコメントを読んで思い当たることがあります。

2年前だったかと思います。所沢にある米軍通信基地に横田基地から大量の土が運ばれてきました。

議会や市民団体が汚染された土ではないのか?と騒ぎ、検査要望や運ばれた土がなんであるのかの情報開示を求めましたが、何も知らされませんでした。

基地のすぐ横には保育園・小学校・中学校もあり、健康への懸念も騒がれました。

もし多摩地区の水質汚染原因が横田基地だとして、調査したとしても汚染土壌は既に取り除かれたあととなるわけです。

国や自治体は国民の健康より米軍を優先しています。なぜ、そんな事を判断する人たちに税金を納めなくてはいけないのか?

悔しくてならない。
Posted by ビッケ at 2023年02月05日 00:40
ビッケさん初めまして。私のコメントを読んでくださりありがとうございます。
所沢市といえば私も何度か訪れたことがある場所です。なのでお気持ち、お察しいたします。

所沢市では横田基地の土だけではなく、今度は福島第一原発事故の除染土の再利用実験が所沢市役所近くの環境調査研修所と新宿御苑(東京都新宿区)の花壇と国立環境研究所(茨城県つくば市)で実施される予定だそうですね。とんでもないことだと思います。水道水や地下水汚染の問題、除染土再利用計画は他人事ではありませんよね。水道の民営化問題もありますし、除染土の再利用実験が実施されれば当然「安全である」という結論ありきでしょうから、やがては全国に除染土がなし崩し的に拡散することになります。住民の健康、特にこれからの希望である子供たちの健康を損なうことは日本の破滅の一因になります。

以下は東京新聞の記事になります。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/219058
>原発事故の除染土「後始末が家の目の前で…」 新宿御苑、所沢、つくばで福島県外再利用の計画浮上
2022年12月10日 11時00分 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/220393
>除染で出た汚染土を首都圏で再利用へ、所沢で住民説明会 「参加を断られた」市民も
2022年12月16日 20時37分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/228563
>所沢の汚染土再利用計画、隣接町会が反対決議 投票者の85%超が実施反対 市長「住民理解が大前提」
2023年2月1日 06時00分

さて水道水の汚染問題についてですがくどくなってすみません。東京の知人に話したところ、「問題なのは地下水だけで水道水は関係ないのでは?」との指摘が返ってきました。分かり難い方もいらっしゃると思いますから改めて記述しますが、「東京都の人口分の水を賄うには川やダムの水だけでは足りません」なので地下水も水道水にブレンドして給水される仕組みになっています。
昨日紹介した木下やすこ調布市議の記事を読んで頂くと分かりますが、現在の調布市の水道水の25%は地下水がブレンドされているものです。なので汚染が確認された上石原配水所の区域の調布市民に血液検査を呼び掛けています。

木下やすこ議員の記事が書かれた日は2022年8月16日ですが、実際はもっと深刻なはずです。このようなデータを発見しました。

個人の方が書かれた「Club サロン」というブログに2013年当時の水道水にブレンドされた地下水の割合の数値が記載されています。重要な情報なので全文引用させて頂きます。

http://gasagasa.la.coocan.jp/tamagawa-note/kansatsu/13's.s.h/13s.s.h.6.html
>2013’多摩川ノート
「吸って吸って、また吸うの?」
多摩川「表流水」の素顔に迫ってみた

>多摩川の水は、吸って吸って、吸いつくされる水だった。それは目に見える表流水に限らない。地面の下を流れる「地下水」も、吸えるならば吸う。かつて多摩地区では、水道業務を各地の行政が独立して行っていた。当時の多摩地区は、まだ武蔵野の森と田畑が続く長閑さが残り、多くが井戸や湧水を利用していた。

 しかし、高度経済成長期に多摩地区でも市街地化が始まると、途端に水不足に陥いる。真ん中に「玉川上水」が通る土地柄だが、これには手を出せない。しかたなく不足する水は、長いパイプを地下に下ろし地下水を大量に吸い上げることで解消を図った。水道網が完備された現在でも汲み上げは続いており、さらに生まれた水不足は都水道局からの河川水を利用、自前地下水とブレンドして使っている。

 ちなみに現在多摩地区で吸い上げられている地下水の量は、上水の水源量だけで日に40万t。多摩地区の給水人口387万人で、一日の給水総量 約120万tの内約三割が「隠れ多摩川水」となっている。
 神奈川県側ても川崎市が生田で日に約10万t吸い上げるので、合わせて約50万tの多摩川水系地下水が吸い上げられる。川の流れ例えるなら、毎秒5.5tぐらいの流れで、ちょいと大きめの小川程度の水量になる。



表-05表多摩地域の水道水中のブレンド率

ブレンド率

市町村名

100% 昭島市

65% 調布市

60% 武蔵野市、国分寺市、国立市

50% 立川市、三鷹市、福生市・夏

40% 府中市、小金井市

30% 田無市、稲城市

26% 日野市

20〜25% 保谷市、多摩市

14.8% 東久留米市

14% 狛江市、小平市

10% 東大和市、武蔵村山市

出典:昭島市ホームページ








 かつては、豊富な湧水量を誇る多摩川だった。しかし現代ではそれも減少し、多くの地下水が汲み上げられ、のちに下水となって川に入るようになった。地下で多摩川の表流水を支えてきた水脈だが、我田引水は変わらない。上からも下からも・・・多摩川は余すところなく水を搾取される川と言えるかも知れない。江戸初期の水源だった「井の頭池」の湧水枯渇もうなずける。

 そもそも、東京の水事情は江戸が開城したときからの問題だった。海沿いの入り江に広がる湿地を埋め立てた土地であり、近くに水源となる川もなく地下水は海水だった。必要な真水は遠くから導かなくてはならず、その土地環境からも多くの生活者を支えられる場所にはなかった。

 現在、都水道局で管理する給水人口は12,848,00人(平成24年数値)に膨らんだ。さらに断水することなく水を送るには、一日に630万tの水を必要としている。砂漠に滝を落とすような仕組みの中に、私たちの快適さは在る。

 四百年に渡る帳尻合わせの「無理」。押し付けられた多摩川の環境は、すでに川である機能を失うほどに崩壊させられた。水質の改善も、喜びたいけどなぜか空しい。川が良くなったわけではない、川に捨てる下水の処理水が良くなっただけのことだ。

 蛇口をひねっても水が出ない時のこと、考えたことあります?

 ・・・でないと、多摩川があまりにも可哀相だと思う。




2013.8.13 中本賢

引用以上です。中本さんの記事を読むと、西東京・多摩地区の水道事情がよく分かります。昭島市HPの数値は地下水のデータでしょうか。地下水汚染は2011年には

>JEPA が東京都から情報公開で入手した水質検査結果から、2011年時点で、多摩地域一帯で広範囲に地下水がPFOS と PFOA で汚染されていたことがわかりました。

との報告があるので当時の汚染の数値と範囲はどの程度か分かりませんが、(多摩川水系の地下水のブレンド率だとして)昭島市のHPによると、水道水の地下水がブレンドされた割合は2013年当時の調布市に限って言えば7割弱でした。

昨日紹介した文春オンラインの記事によると

>きわめて高濃度のPFOSを含む排水は下水管を通って下水処理場に送られ、その後多摩川に流されたと考えられる。
>多摩川の左岸に「A下水処理場」、右岸に「B下水処理場」と記され、二つの下水処理場が川をはさんで向かい合うところは都内に1カ所しかない。このため、A下水処理場は「多摩川上流処理場」(昭島市)

多摩市は利根川の水を水道水にしていると多摩市役所から聞きました。今はどうかまでは聞いていませんが、10年前までは現在の調布市と同じように蛇口から出る水道水の20〜25%は地下水だったのでしょう。
文集オンライン記事の考察が正しければ、東京都昭島市から東京湾に向かって多摩川左岸の東京都大田区、右岸の神奈川県川崎市川崎区の範囲内で多摩川の地下水が水道水にブレンドされていれば、住民に最悪何らかの影響があるかもしれません。

東京新聞の記事には
>会は、今回の結果を検査を受けた人に伝えた。今後も、羽村や立川、昭島、府中、清瀬市など多摩地域の広範囲で検査し、5月以降に約600人分を取りまとめた最終報告を公表したいとしている。

とのことなので、私も多摩地域住民の血液検査の結果に注目しています。
いずれにしろ浄水器は最低限必要ですね。ウクライナ情勢がエスカレートして米軍基地やその付近にミサイル攻撃の可能性も心配ですが、それ以上に米軍基地付近のお住まいの方は土壌や地下水汚染を心配しなくてはならないです。
長々と書いてしまい、申し訳ありません。
Posted by 生き残るために何をすべきか at 2023年02月05日 17:20
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